ラーメンと言ったら、カレーと並んで、ほぼ国民食状態ですが、ラーメンは、ラーメンでしょうと思っていました。
ところが、ラーメンは和製の造語だった?
「チコちゃんに叱られる!」(2018年5月25日放送)より、まとめました。
チコちゃんに叱られる!ラーメンの「ラー」って何?
ラーメンと言ったら、中国から伝わってきた麺料理と知られています。
ところが、このラーメンは、日本で名付けられた!というのです。
ラーメン屋さんで、ラーメンの「ラー」って何?と聞くと、
そんな無機質な回答が・・・
チコちゃんは、知っています。
ラーメンの「ラー」は、おかみさんの優しさのラー。
優しさの「やー」ではなく「ラー」???
世界各国の麺料理を食べ歩き、日々研究している伝承料理研究家の奥村彪生(あやお)さんに聞いてみました。
ちなみに、奈良県香芝市にある、有限会社奥村彪生料理スタジオを主催し、土井勝料理教室の教務主任で、海外で日本大使館が日本料理を紹介するときに日本から呼ばれる専門家でもあります。
ラーメンと言うと、歴史があるように思っていますが、(「ラーメン」と)呼ばれるようになったのは、ごく最近のことです。
室町時代1488年に僧侶が残した日記「蔭涼軒日録(いんりょうけんにちろく)」ラーメンの原型と思われる中華麺(経帯麺けいたいめん)が伝わり、振舞った記録がある。
今、私たちがラーメンと呼んでいる中国の麺料理が一般的になったのは明治時代です。
横浜などに中国料理店ができてからの話です。
中国から来たそば料理、「支那そば」だったり「南京料理」と呼ばれていて、最初からラーメンとよばれていませんでした。
1884年4月28日函館新聞の広告には南京そば、15銭。
1903年横浜繁昌記にも「南京そば」の文字が。
ラーメンの由来と語源は?
北海道大学の前に大正10年に竹家食堂というお店ができます。
その経営者の奥さん、大久タツさんが「ラーメン」と名付けた。
ラーメンの名づけ親の娘・大久昌枝さん(84歳)に、「ラーメン」と言う名前の経緯を聞いてみると、
「母が(呼び方を)おいしい感じ、楽しい感じが出せないかなって思ったんですって。」
しかし、たんにおいしい感じだけでなく、誰でもが覚えやすく親しみやすい名前を考え出さねばならない事情がありました。
NHKたぶんこうだったんじゃないか劇場「ラーメン命名物語」
時は、大正11年(1922年)春、北海道札幌にある「竹家」
竹家のおかみ大久タツのお店には、北海道大学に通う中国人留学生たちが沢山やってきます。
彼らに人気だたのが、「肉絲麺ロースーメン」
「ロースーメン」の「ロースー」とは「青椒肉絲(チンジャオロースー)」の事。
細い牛肉と竹の子の炒め物がのった「ロースー麺」を目当てに、中国人留学生だけでなく、お店には沢山の日本人も訪れるようになりました。
しかし、おかみさんには、一つ気がかりな事がありました。
日本人客が「支那そば一つ」
おかみさん「ロースーメンですね」
日本人客「ロースー?支那そばでいいんだよ」
1894年~1895年(明治27~28)に日清戦争以降、中国の事を見下す表現として「支那」と呼ぶ日本人が、少なくありませんでした。
おかみさんは、「中国の学生さんたちにイヤな想いをさせるのは、申し訳ないわ。
そうだ、ロースーメンが言いにくいいのかも。」
その日から、ロースー麺に変わる新しい名前を考えはじめました。
しかし、なかなか良い名前が浮かばず、中国人留学生たちの可哀想な状態が続きました。
そんなある日の事、
料理人が「ハオラー」とラーメンを差し出します。
「ハオラー」とは「料理ができたよ!」という合図です。
おかみさんは、「ハオラー、ラーっていい響きね。」
「ハオラー、ロースーメン」
「ラーメンだわ!」
NHK「チコちゃんに叱られる」という番組で、ラーメンの「らー」について由来について、チャイナでは肉絲(ロースー)麺と呼んでいたが、日清戦争以降、日本人は『支那そば』とチャイナを見下す呼び方をしていた…
はぁ?『支那』という言葉は見下す言葉なのか?違うだろ!
これだからNHKは…?? pic.twitter.com/Uk6L6B48BE— Ryuichi-shigaki・やまざくら会 (@RyuichiShigaki) 2018年5月25日
この「ラーメン」と言う新しい名前は、覚えやすく、日本人のお客さんも「俺も、ラーメン1つ」と言うようになったとか。
「ラーメン」の「ラー」とは、中国人留学生を思いやったおかみさんの優しさの「ラー」だったのです。
その後、竹家は昭和18年、食糧難のため閉店します。
しかし、竹家の閉店後、「ラーメン」と言う名前は、週刊誌(昭和29年1954年1月17日号週刊朝日)「札幌ラーメンの町
で取り上げられ独り歩きを始め、さらに昭和33年には、インスタントラーメンが発売され、テレビコマーシャルで「ラーメン、ラーメン」と連呼される事で、日本全国に「ラーメン」の名前が広がっていくのです。
支那そばという名前を憚ってラーメンと命名した、って店の外観写真にでっかく支那料理って掲げてあるんだけど…
チコちゃん…— さけずき みやざけ (@miyatomo5d2) 2018年5月25日
今は、中国を支那とは言いませんよね。今でも「支那そば」としている所、あると思う。
奥村さん
「チコちゃん 大阪にな 鶏のチンタンにな 細いアルデンテの麺を浮かしたな 塩味だけのラーメン屋があんねん いっぺん行きませんか?」
ww#チコちゃんに叱られる pic.twitter.com/ZXW3pq5Wra— ?? ァォィ ?? (@AoyM55) 2018年5月25日
NHKのチコちゃんのラーメンの由来、支那そばの言い方が差別的だからってエピソードを見てほんのり左の香りを感じてしまうのは敏感過ぎ?
あんな当てつけのように支那そばと言う人いるかよ…— 月餅 (@yuebing__) 2018年5月25日
ラーメン25ドルはぼったくりですよね。
ラーメン25ドルってさ、2700円位ってこと?チコちゃん?
— wani (@wani68895711) 2018年5月26日
チコちゃん
「ラーメン」の名前の由来には、諸説あります。
中国語で「引く、引っ張る」を意味する「拉」という字を使って「拉麺(ラーメン)」と呼ぶ事もあります。
まとめ
当時の「ロースーメン」って、おそらく今のラーメンとは、また違っていたのではと思う。
20年以上前、飯田橋のステーキケンタスの並びにあった中国人の料理人がやっていたラーメン屋のラーメンが、結構好きだったのですが、いつの間にか閉店してしまった。
とんこつとはまた違った濃厚なスープで、ラーメンの原型なのかと勝手に思っていました。
そう言えば、昔はラーメンに「なるとまき」が欠かせなかったのに、21世紀ごろから、旧態然とした印象を避けるためといった理由で、使用が減ったのだそうです。
ちょっと寂しいな。
コメント
支那という言葉は当時新聞でも普通に使われていた言葉で、差別的意味はない。
石原都知事が使っていて問題視されたが、以前は問題になったことがない。
この日清戦争のくだりはNHKの捏造だと思う。
だいたい、日本人が勝手に付けた名前だとしたら、それを素直に中国人が受け入れるかね?
ぼる様
コメントいただきまして、どうもありがとうございます。
番組で語られたことをそのまま記したのですが、「犬HK」と呼ばれているので、わかる人は適度に流していると思います。
厳密な事を述べられるほどの、政治的な教養やセンスがなくて申し訳ないのですが、NHKの捏造は言っているときりがないので、参考になる部分を都合よく取り入れ楽しめれそれで良いと思っています。
政治的な策略や意図が絡んでいると思っていますし、指摘している人もいるので、個人的には、NHKのやっていることを100%鵜呑みにはしておりません。
どうぞよろしくお願いいたします。