今年の干支は、戌年ですが、戌年と言ったら「犬」でしょう。
それ以外に、なんの意味があるの?と答えたら、チコちゃんに叱られる!
そんなわけで、「チコちゃんに叱られる!」(2018年6月1日放送)より、「戌年の”戌”ってどういう意味?」をまとめました。
チコちゃんに叱られる!十二支干支の意味は植物?
戌年の”戌”は、植物が枯れている状態!
福島県田村郡三春町にある臨済宗妙心寺派福聚寺(ふくじゅうじ)の住職は小説家でもある玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)さんの話によると、
今年の干支である戌(いぬ)は、もともと植物が枯れている状態を意味する文字で、動物の犬ではありません。
十二支は、ネズミ、牛、とら、うさぎ、たつ、へび、馬、ひつじ、さる、とり、いぬ、いのししと思いますが、この動物たちを表す漢字は、
子→鼠
丑→牛
寅→寅
・・・ですよね。
はじめから動物であったならば、「鼠」「牛」となっていておかしくないですが、もともと動物じゃないというのは、あの文字をよーく見ていればわかります。
すっかり日本人が動物と思ってしまっている、この文字のもともとの意味は、植物の成長のプロセスです。
玄侑宗久さん曰く「十二支は動物ではなく植物の成長を表す」
十二支のはじまりは、中国の殷王朝(いんおうちょう紀元前17世紀頃~紀元前11世紀頃)で考えられた暦。
主に1年間を12か月で区切るために考え出されました。
植物の営みを意味する連続した12の文字を1か月ごとに割り当てた事が、十二支の始まりと考えられています。
それぞれの意味は、
まずは、子(ね)新しい命が種の中で芽生え始める。
芽が種の中に生まれ、まだ伸びることができない。
丑(うし)
春が来て、根や茎が生まれる
寅(とら)
根や茎が地面をおおう
卯(う)
根や茎のカタチが整う。
丑(うし)
芽が種の中に生まれ、まだ伸びることができない
寅(とら)
春が来て、根や茎が生まれる
卯(う)
根や茎が地面をおおう
辰(たつ)
根や茎のカタチが整う
巳(み)
根や茎の成長が限界をむかえる
午(うま)
植物の成長が止まる
未(ひつじ)
葉が生い茂り果実が出来始める
申(さる)
果実が育ち固まっていく
酉(とり)
果実が完全に育った
戌(いぬ)
植物が枯れている
亥(い)
植物の命が種の中に閉じ込められる
覚えにくいので、より民衆に広めるために殷の国の天文学者が12個の文字を残したまま、親しみのある十二支の動物を割り当てました。
それがやがて、時刻や方位、年を表すものとして使われるようになったのです。
十二支の由来には、諸説あります。
ご紹介したのは、監修してくださった専門家の方の見解です。
チコちゃんに叱られる!舞踊がシュール?
舞踏家山海塾の市原昭仁さんによる、十二支を踊りで表現されていました・・・
まとめ
以前流行った動物占いも、もとは四柱推命を動物に当てはめていましたが、植物のプロセスよりも、動物の方が、わかりやすいけれど、意味は違うのでしょう。
「日本人は~」と番組では言っていましたけれど、知人のベトナム人も毎年、旧暦の正月になると干支のはがきを送ってくれます。
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