2018年7月31日(火)第18週「帰りたい!」
あらすじ
高熱を出した花野を病院へ連れていき、診察を待っている所へ、ようやく遅れて涼次が現れます。
診察の結果、高熱の原因がオタフク風邪と聞いた鈴愛は、花野に自分と同じように後遺症が残るのではないかと不安にかられ、居ても立っても居られません。
なんとか無事に花野の熱が下がったころ、光江は涼次を呼び出し、花野が病院に運ばれたときにどこにいたのか問い詰めます。
すると涼次は、祥平と脚本の原作者の佐野に呼び出され、映画の脚本と監督を依頼されたことを打ち明けます。
参考:Yahoo!テレビ
レビュー
せっかくの花野のお誕生日に、まさかの高熱で、お誕生日どころではありません。
しかも高熱なので、もしかすると鈴愛と同じように耳が聞こえなくなってしまうのではないかと思うと、心配で心配で、身が縮む思いです。
心細く、診察を待っていると、ようやく涼次が病院へ駆けつけてきてくれました。
仕方がありませんが、最初から涼次が一緒にいてくれたら、どれほど心強かった事かは言うまでもありません。
二人で苦境に立たされますが、ここで二人の絆がさらに深まるチャンスでもあります。
ようやく熱が治まったところ、高熱の原因はオタフク風邪によるものと診断されますが、オタフクと言えば、鈴愛は小学校3年生の時に、オタフク風邪によるムンプス難聴にかかり、片耳が聴こえなくなってしまいました。
まさか、1歳の花野がオタフク風邪にかかるなんて、大概オタフクの予防接種は1歳の頃からと言われていますが、おそらく1歳の誕生日を迎えたばかりの花野は予防接種など受けていないと思います。
なんだか花野の人生も暗雲を立ち込めたものになりそうに思うのは、私が心配しすぎでしょうか?
医師が花野の高熱はおたふくかぜによるものと説明すると、鈴愛は自分のように耳が聞こえなくなってしまうのではと取り乱します。
そこへ涼次が、ようやく病院に現れます。
花野は2日間高熱を出し、3日目には熱が下がります。
光江が涼次が病院へ現れない事を心配して電話をすると女性の声がしました。
病院から帰って光江は涼次を問い詰めると、佐野から台本を書いてほしいと頼まれた事を話します。
光江は、また涼次が映画の世界に戻って一文無しのプー太郎になる事を心配するのです。
さすがに涼次は、独身の時と違う事は承知しています。
佐野弓子は、この作品だったら絶対涼次にとっていいチャンスになるはずと、期待をかけて頼んだにも関わらず、涼次に断られ、あたふたと動揺します。
佐野をすっかり怒らせてしまい、これで涼次の映画の夢はきっぱりおさらばと思いたいのですが・・・
感想
涼次が映画の世界に戻る?
花野が高熱で診断を受けている中、光江がまだ病院へたどり着かない涼次に電話をすると、女性の声で応えられ動揺してしまう光江。
実は、涼次は佐野弓子に新作「恋花火」の脚本を書いてほしいと呼び出され、涼次がトイレに行ってる間、たまたまかかってきた電話に佐野が勝手に出たのでした。
人気作家の佐野はいい気なものです。
自分のとった行動が、人にどんな感情を与えるのかなどお構いなしです。
涼次がやめるときっぱり言ったハズですが、1年経ち、佐野や祥平に、気も変わっているのかもと思われたのかもしれません。
祥平にしたら、やっと自分の約束が果たせると思ったと思います。
でも涼次にしてみたら、鈴愛や花野を自分が守っていかねばと、涼次にとって生まれて初めてと言ってもいい固い決意があります。
こればかりは、曲げられません。
涼次の決断は、どことなく危なっかしくも思えますが、ともかく三オバを前に改めて意を決意します。
花野の遅い誕生日会
花野の耳の聴力の検査をすると、無事正常でした。
この知らせに楡野家の人々も、当然ですが安心します。
鈴愛が何気に、晴に耳の事を話すと、晴は今になっても、鈴愛に申し訳ない思いでいっぱいなのが伝わります。
親はそれだけ、子供の事を一番に考えるものです。
鈴愛は、そんな晴に、自分は「ありがとう」しかないと言います。
晴を始め、お父ちゃんもおじいちゃんもおばあちゃんも。
そんな風に言われると、晴はただ涙するしかありません。
耳が聞こえなかったからと言って、自分の家族の事を嫌いになるハズなどないときっぱり言います。
そればかりか「いい家で育った。自分があれだけいい家族を作れるか自信がない」
こんなうれしい言葉は、他にないでしょう。
そんな鈴愛の心意気が、気持ちを明るくさせてくれます。
年末になってしまった花野のお誕生日会は、無事終わります。
涼次の5年目の決断
時折見せる涼次の不安気な表情は、こちらの気持ちも朝から不安にさせます。
表立っては、映画の世界を諦めたと言っていますが、涼次の気持ちのどこかに映画の事がくすぶっているのがなんとなくわかります。
そして花野が5歳のお誕生日を迎えた時、鈴愛にとって、まさかの時がやってきました。
さすがに5歳ともなると、大人の勝手もわかってくる年ごろです。
三オバと楽しく過ごしている傍らで、鈴愛は幸せを満喫するかのようにバースデーケーキを作っていると、涼次から「別れてほしい」と唐突に言われます。
それは、鈴愛の幸せが壊される時でもあります。
いくら可愛い花野を目の前にしても、涼次には映画の夢を絶つことはできないようです。
物語の展開の早さについていけていませんが、だいたい、大納言の田辺店長を誘惑していた美女は、どうなってしまったのでしょう?
素性もハッキリせず、いつの間にかスルーされてしまったように思います。
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