『半分、青い。』のこれまでのあらすじと感想
NHK連続テレビ小説『半分、青い。』
2018年8月20日~8月25日放送
『半分、青い。』第21週 あらすじ
つくし食堂2号店の店名を仙吉が命名したのですが、そのことを知っているのは花野だけです。
鈴愛は、どうしても店名を知りたいのですが、花野は大じいじと内緒にしているからと口を割りません。
そこで鈴愛は、涼次からもらった花野のお気に入りのぬいぐるみ「ココンタ」の中に、携帯電話を仕込むことを思いつきます。
花野は無邪気にぬいぐるみに話しかけると、なんとぬいぐるみが反応します。
驚いた花野は、聞かれるがままに、店の名前「センキチカフェ」とバラしてしまいます。
作戦が成功してご満悦の鈴愛は、すっかり気を良くして、この方法で、お店に来たお客さんにも楽しんでもらおうと考えます。
早速、鈴愛は律、ブッチャー、菜生のフクロウ会のメンバーの協力の元、おしゃべりするぬいぐるみの「岐阜犬」を完成させます。
和子の往診に行っている貴美香から病状は落ち着いてるので、何か仕事があった方がいいと聞いた鈴愛は、療養中の和子の励みになってもらえたらと、岐阜犬のしゃべる声を任せる事にします。
和子の声の岐阜犬は、店に置かれる事になりましたが、意外にも人の悩みを多く聞く事になります。
これが和子にとって思わぬ良き方向へ向かうようです。
『半分、青い。』第21週 前置きレビュー
仙吉との別れの時?
今週は、いつも穏やかで温かく楡野家を見守って来た仙吉が、まさかな展開・・・事前の報道では、かなしい別れになるようですが後述します。
90近い仙吉にとって、穏やかな毎日どころか、ひ孫の花野の相手をしたり、つくし食堂2号店の開業で何かと忙しいようです。
そんな中、鈴愛に「カンちゃんのために絵を描いたらどうだ」と、これまでの鈴愛の人生をほめたたえます。
そして仙吉は、自分の人生を振り返り、今の気持ちを話します。
鈴愛により、まさか、つくし食堂2号店を開業させ、しかも仙吉の五平餅を継ぐとまで言ってくれて、ほんとうにうれしいと。
宇太郎には成しえませんでしたが、今までの仙吉の苦労も、これで報われるというものです。
年よりにとって、これほどの喜び、生きがいは他にないでしょう。
鈴愛にしても、漫画家を諦めたときは、晴や宇太郎は、鈴愛の決断をすんなり受け入れたワケではなかったと思います。
その後の、結婚の失敗と、失望させるような事ばかりのように思えます。
それが、仙吉から、これほど喜んでもらえるのは、これまでの人生で最高の出来事ではないかと思います。
そんな中、花野が涼次からもらったぬいぐるみの「ココンタ」を抱っこして、仙吉をおしゃべりをします。
仙吉は、つくし食堂2号店の開店を誰よりも楽しみにしていて、仙吉が考えたお店の名前を「ここだけの話」として、花野に耳打ちします。
仙吉は、いつになく満たされた思いだった事でしょう。
いつの間にか、花野と一緒に寝てしまうのですが、そのまま帰らぬ人となってしまうのです。
突然、花野の前から仙吉がいなくなってしまったのです。
当然ですが、花野に仙吉の死は、理解できません。
ひたすら残念なのは、つくし食堂2号店の開店を見ずして亡くなってしまう事です。
誰に対してもやさしい眼差しで支えてきた仙吉に、厳しい結末となってしまいます。
つくし食堂2号店のオープン
仙吉がいなくなってしまい、花野の気持ちの中には、ぽっかりと穴が開いてしまったのかもしれません。
花野が仙吉から店の名前を聞いていたことがわかり、鈴愛は聞き出そうとしますが、花野は「オーちゃんと約束した。秘密」ともらしません。
つくし食堂2号店は、鈴愛のわがままで始めるワケではなく、楡野家の人々の協力でできるお店です。
どうせなら仙吉の想いの入った店名にしたいと考えるのは、自然の事です。
でも幼い花野には、そんな大人の事情など理解できません。
花野にとって何より大切なのは、大好きなオーちゃんとの約束を守る事なので、大人にしてみたら、ここら辺が、もどかしい部分です。
でも鈴愛には不可能と言う言葉がありません。
何より花野の母親です。
ここは一つ知恵を絞ってみるしかありませんが、たまたまいじっていた携帯電話を使っていて、それは思いつきます。
携帯電話のスピーカーホンを使う事で、花野から聞き出そうというのです。
以前にも似たような事、鈴愛は大納言で話をしていました。
ただ商品を並べて売るだけではなく、鏡の前に立ったお客さんに、イケメンの声で「キレイですね」など話しかける。
だいぶ遠回りしましたが、ようやく近い事が形になろうとしています。
そう考えると、やはり鈴愛の人生は、周りに回って、涼次と別れて正解だったのかも。
そこまで考えるのは飛躍しすぎかな?
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