カレーって、なぜか食べてしまいます。
管理人は、どちらかと言えば、欧風カレーだったり、インドカレーが好きなんです。
インドカレーも、最近は、南インドカレーも食べられるお店が増えて、個人的には、すごくうれしいです。
北インドカレーは、どちらかと言えば、クリーミーですが、南インドカレーは、あっさりというかサラッとしています。
でも、どうして日本人は、カレーライスが好きなんでしょう。
「チコちゃんに叱られる!」(2018年9月14日放送)より、まとめました。
子供のころ好きだった食べ物ランキング
平成生まれ:平成18年~平成24年生まれ
1位 カレーライス
2位 寿司
3位 鶏のから揚げ
昭和生まれ:昭和24年~昭和53年生まれ
1位 カレーライス
2位 鶏のから揚げ
3位 ハンバーグ
それ以外にも、1万人が選ぶ好きな洋食ランキング1位
好きな母親の手料理ランキング1位
日本人が1人あたり、年間平均73食分を食べている。
チコちゃんに叱られる カレーライス日本人が好きな理由?イギリス式
日本人がここまでカレーが好きだったのは、イギリス式だったから!
東京都練馬区在住の食文化史研究家の永山久夫さんに伺いました。
日本で食べられている、カレーライスは、カレーの本場、インドと違って、イギリスから伝わってきたのです。
種類は様々なものがありますが、インドではスープ状のさらさらのカレーをナンやお米と食べるのが一般的です。
イギリスは、パンが主食でしたが、インドを植民地にしたことで、インドで食べるお米の文化や、さらさらのカレーが伝わりました。
イギリスで、日本と同じとろみのついたカレーは、イギリスで誕生しました。
それは、イギリスの船乗りがルーツです。
当時、船の上で食べようとしたところ、さらさらだと、船が揺れたときに、こぼれてしまいます。
イギリスの船乗りが、とろみのついたカレーを考案しました。
小麦粉を使い、とろみをつけると、鍋のぎりぎりまで、多少の揺れではこぼれません!
このイギリスで生まれた、とろみのあるカレーとインドから伝わったお米が、イギリスで結びついたのです。
お米ととろみのついたカレーの融合です。
ちょうどそのころ、江戸である食べ物が流行っていたため、イギリスから伝わったとろみのあるカレーを日本人は受け入れやすかったと考えられています。
その食べ物とは、あんかけ丼です。
ごはんに、あんかけをのせた丼物が、江戸で流行ったのです。
あんをかけて食べていた日本人には、イギリスのとろみのついたカレーを、何の抵抗もなく受け入れたと考えられます。
カレーは、日本人の味覚に合わせるためには、とろみが必要でした。
明治5年に出版された「西洋料理通」には、日本初のカレーレシピが掲載されています。
その中には、小麦粉を使用すると書かれています。
当時のカレーは、牛肉と長ネギを使って、しっとりとしたとろみがついています。
カレーが全国へ広まったきっかけ
カレーは、一度にたくさん作れますから、兵隊さんの食事には、大変向いていたのです。
昭和12年に出版された「軍隊調理法」にも、当時のカレーレシピを見ると、
材料:
牛肉(豚肉、兎肉)
人参
小麦粉
食塩
馬鈴薯
玉葱
カレー粉
ラード
とイギリス式のカレーでした。
戦地で作り方を覚えたカレーライスを、故郷に持って帰って、家族に食べさせたことがきっかけになって、日本中にカレーライスが広まりました。
ところが1941年(昭和16年)から始まった太平洋戦争で、カレーライスは姿を消すことになります。
戦争中は、細々としながらも鶏肉などの入ったカレーはありました。
戦争が激しくなると、その肉がなくなって、魚系になります。
それもなくなり、野菜中心になり、ついにはスパイスの輸入経路が断たれて、カレー粉が手に入らなくなりました。
うどん粉だけのカレーでは、当時の人は、美味しいカレーを食べたいと、相当ストレスがたまっていたはず。食文化史研究家の永山久夫さんは、カレーが食いたいと、そればかり思っていたそうです。
その後、終戦を迎え、物資が少しずつ戻り、学校の給食にも、再びカレーライスが登場します。
永山さんの話では、ある日の夕方、帰る途中、どこからともなくカレーのにおいがただよってきます。
ちょうど、夕焼けが美しい日でした。
母親は、カレー日和というものを知っていたのかもしれない。
今でも夕日を見ると、母親がボヤーっと浮かんできて、その手前に、湯気が立つ、カレーライスが浮かぶ。
永山さんにとって、カレーライスは、幸せのシンボルだと語ります。
イギリスのその後
イギリスでは、とろみのついたカレーは、その後、衰退します。
現在、イギリスでは、日本式のカツカレーが人気なんだとか。
まとめ
江戸時代からカレーがあったとは、知りませんでした。
確かにインドのカレーは美味しいけれど、南インドやスリランカカレーは、サラッとしているのが特徴です。
しかも辛かったりするので、日本式のようなたっぷりカレーをかけて食べられないかもしれません。
それに、量が少ないのです。
日本のカレーは具沢山なので、栄養的に見てもバランスが取れていると思います。
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