■第4話:君の翼になる
■放送日:1991年1月28日
東京ラブストーリー第4話ネタバレあらすじ!
出社すると石井が、渡辺とカンチのためにコーヒーを持ってくると「寝不足ですか?顔がポアンポアンしてますよ」
すると渡辺「夕べ、エッチでもしたんじゃないの?」
カンチは、えっ?とした表情をします。
渡辺「したな。その顔は、絶対した。服だって昨日と同じだ」
渡辺はカンチの腕をたたくと「痛って」
「あっお前、腕枕したな!」と、つっこむ渡辺。
そこへ、和賀が永尾を呼び出します。
白いシューズの売り込みについて、和賀から、この商品は、売り込みがきついぞと指摘されます。
そこへリカがやってくると、この商品について和賀は、指示出しをすると、カンチにあとはリカに聞けとばかりに頼んでいきます。
リカは、大手のアルペンスポーツなら紹介してあげるとカンチに言います。
この前、イベントで知り合ったのだけど、あそこの人、私にちょっと気がある。
1回焼肉でもつきあってと、話す傍から、カンチは「いいって言ってんだろ」
そこへ、渡辺が現れると、カンチとリカの関係をわかったかのように、笑顔でうなずきます。
カンチが不機嫌でいるのは「責任をとらないといけないと」思っているからと、リカは言います。
田舎から出てきた、カンチは知らないからかもしれないけれど、東京の女の子って、全然そういうこと気にしないの。
東の空からおひさまが昇った瞬間に、夜の事なんて、全部忘れちゃうの。
さとみは、三上と二人で過ごしています。
さとみは映画のエンディングにふと気づき「私、映画見ていたんだ。
その時、隣に三上君がいないんだ。そうなったら怖い」と、二人の将来を映画になぞらえて心配するさとみ。
三上は「さとみ、一緒に暮らそうか?イヤか?」
アルペンに売り込みに行くカンチは、他社に負けない自信があると、販売主任と話します。
すると、販売主任が「今度来るときは、お宅の赤名リカくん、彼女をよこしなさい」と相手にされません。
リカとみどりが帰ろうとしたとき、営業から戻って来たカンチと鉢合わせになります。
一緒に、飲みにいかない?両手に華だよ?と誘うリカに、一本トゲのある花が混じっている。
そういうカンチにリカは「聞いた?私のこと、バラの花のように美しい」
さとみが、一人で待ちぼうけをしている所へ、リカとみどりが偶然にも出くわします。
さとみに、一緒に飲みにいかない?とリカが誘うと、三上が現われます。
さとみは、三上と二人きりになり、三上に、あの人たちは、私たちがつきあっていると思っているかな?と尋ねると、三上は「実際、そうじゃないか。永尾には知られたくないのか?あいつ、知っているよ。お前が泊まった日、あいつに電話したよ。関口と寝たって。」
さとみは「どうして、そういうことするの?」
三上「お前は、いちいちオレのすること聞くんだな。世界中の電話帳広げて、一件、一件、言ってやりたいよ。関口さとみはオレのものだ。やっと手に入れたよ」
一人部屋で過ごすカンチは、不安になったのかリカのところへ電話をして、アルペンに行った話をします。
リカの手を借りるようなことはないけれど、あそこの主任となんか関係あるのかと言いにくそうに尋ねるカンチですが、リカの部屋に、俺の時計ある?すぐ話題を変えます。
するとリカは、カンチが置いて行った時計を「初めてカンチからもらった時計だもん♪」
「ネコババするのか?」
「どうせ、私の手は猫以下ですよ」と嬉しそうに、時計をながめるリカ。
保育園で、ときこから、今まで通りなかなか会えなくなるねと、さとみに問いかけます。
さとみは、三上といると、ドキドキして苦しくなる。
一緒に住んだりしたら、心臓止まっちゃう。
そんなさとみに対して、三上は、長崎に声をかけます。
解剖学のノートを三上の家に持ってきてくれないかと、三上は家の地図を描きます。
長崎は「よく、そんな自分の都合の良いこと言えるわね」
三上は「そんなら、君んち取りに行こうか?お父様に怒られちゃうか?」
三上はカンチを電話で呼び出し「関口のこと、好きか?」と尋ねます。
三上は、友だちとして、これからも3人で会えるよな?俺と関口のことを祝福してくれるよな?と問いかけます。
カンチは、アルペンの販売主任に、もう一度話しだけでもしたいと言うと、主任は、じゃあ上の事務所でもと話が進みますが、お宅の赤名リカくんから連絡があったと知らされます。
リカに、アルペンへ行ったことを報告するカンチですが「口出すなって言っただろ」と怒ります。
リカは「どうだった?」
カンチ「おかげで、とっかかりはついた」
リカは、良かったと喜びます。
カンチは、今度、三上と関口と会うけど、一緒にどう?と聞きます。
リカは、三上君とさとみちゃんがつきあっているの知ってる?
カンチは知っていると応えると、リカは、そっか、知っているんだ。
リカは、さとみちゃんのことがあったから、あの夜、私と寝たんでしょ?
でなきゃねぇこれではっきりした。
これであの夜のことは、お互いチャラだね。
「せいせいした?私はせいせいしたよ。決まってんじゃん。つきあってあげてもいいよ。さとみちゃんがいるんでしょ?私が中和剤になってあげる!」
油壷マリンパークで、イルカのショーを見る、4人。
リカは、さとみにバトンタッチと言って、三上に腕を組んで「ねぇさとみちゃん、カンチに返してあげなよ。代わりに私がつきあってあげる。」
カンチ「何言ってんだよ」
リカ「私が、三上君とつきあうなんて言って心配した?」
三上に「彼女のことどう思う?」カンチは「からかわれているだけだ」
三上「そんな女じゃないだろう」カンチ「遊びなんだってさ。そういわれると、それ以上、どうしようもない」
三上「好きなのか?俺には、そう聞こえたよ」
一方リカは、さとみに今日、カンチとまだ話していないでしょ?と聞くと、さとみは永尾君のことで色々相談してたのに、軽蔑したよね。
リカは「カンチね、そういうことで冷たくなるような男じゃない」
「だから余計に」そういう、さとみにリカは「冷たくしてくれる方が、ラクだよね。」
どんな風に話をしていいのかわからないというと、リカは「こんな顔」と頬を両方の指で引っ張ります。
さとみは「無理」と言って首をふります。
リカ「さとみちゃんが暗い顔をしているとさ、カンチは余計悩んじゃうよ。あいつやさしいから。だから笑顔に戻って、もう一度友だちにもどれるなら、それがいいよ。それしかないよ」
さとみは「そうだね」と言って、納得します。
「リカさんといる永尾君は、私が知っている永尾君の中で、一番元気」
リカは「ケンカしているだけ」とニッコリ。
帰り、中華料理店で夕食です。
カンチは、さとみに「三上は、ほんとに関口のことが好きなんだよ。やっと肩の荷がおりた」
そういって、カンチは笑顔になります。
「幸せになれよ。ほんというとさ、三上に遊ばれているんじゃないかと心配しているんだ。」
さとみ「まだ、大丈夫」
三上「おい、まだってなんだ?来週の日曜日、引っ越しの手配したから。こいつんちな」
カンチ「良かったな」
三上「そっちは、どうなんだよ?」
リカはカンチに寄り添って「こっちも順調だよ。相性いいよね。昼も夜も」
カンチ「冗談よせよ!」
リカ「冗談?」
カンチ「そうだよ、俺とお前はなんの関係もないんだよ」
三上とさとみは車に乗って、カンチたちと別れます。
リカは「カンチ、さとみちゃんのことはどうするの?」
カンチ「俺は、もうぜんぜんさ」
リカ「好き、だね?」
カンチ「さっきは、悪かったと思っているよ。ただ、急にああいう風に言われるとさ、焦るっつうか、別に関口のことは」
リカ「私だってさ、ちょっとむしゃくしゃしてたから、カンチといただけだし。別に愛とかあったワケじゃないも~ん」
カンチ「うそだったの。今まで、オレのことからかってただけなんだ」
リカ「そうだよ。カンチ、私が好きっていったらあせったりしてさ。あー楽しかった」
そういって、ブランコから飛び降りるリカ。
リカ「どうしたの?どうしてそんな悲しそうな顔をするんだよ」
カンチ「遊びで寝る女なのかよ。テニスシューズの契約だって、あいつと寝て仕事取ったんじゃないの?」
リカ「何、言ってんの?」
リカは、怒って「帰る。誰と寝ようと、私の勝手でしょ」
カンチ「放っておけないよ」
リカ「言ってることおかしいよ。私たち関係ないじゃん。カンチはやさしいから、私のこと心配しているだけだよ。もういいよ忘れよ。いつだっけ?ああそうだ、空港で会ったんだ。あんときから、今夜のことまで、全部忘れよ。振り出しに戻してさ、思い出全部チャラにしよ。おやすみ」
さとみは三上に、どうして永尾君に一緒に住むって言ったの?と聞きます。
三上「またかよ」
さとみ「だって」
三上「永尾の前では、キレイでいたいってことか?」
さとみ「そんなんじゃ」
三上「俺には、あんな笑顔見せたことないぞ」
そんなところへ長崎がノートを持って訪ねてきました。
「勘違いしないでね。私はただあなたが留年」
さとみが、三上のうしろにいます。
三上は玄関のドアを閉めて、長崎と二人きりになります。
長崎は「冷静ね。こういうこと、良くあるんだ」
三上は、お礼を言って、このお礼は、またすると言うと、長崎は三上に平手打ちをして、走り去ります。
三上は部屋へ戻ると、さとみを抱きしめますが、さとみは三上から離れます。
すると三上は「教えてやるよ。どうして永尾にあんなことを言ったか。お前の気持ちはな、お前の気持ちは、まだ永尾に残っているからだよ。」
アルペンで商品を扱ってもらうことになりますが、そこで主任の口から、赤名の名前が挙がり「彼女の推薦もある。彼女は優秀だよ。お堅いけどな」
カンチ「はっ?」
主任が言うには、今回の件で、彼女と電話で替わりに一杯つきあえって言ったんだ。
そしたら、あっさり断られたんだよ。
今、好きな人のことで、頭がいっぱいなんだ。
それを聞いたカンチは、急いで会社へ戻りますが、リカは出張で、来週まで苗場にいると知ります。
カンチは、和賀にアルペンとの契約が決まったと報告すると、初めての手柄だと褒められますが、カンチは赤名の助けがあったからだと返します。
それでは、赤名と一緒に飲みに行くか?
リカは出張でいません。
リカは抜きで、アルペンの主任ともども飲み会です。
カンチは、リカのいつもの笑顔を想像しました。
同僚たちと飲み会で盛り上がりますが、そこには、リカはいません。
当然、家にもリカはいません。
一人、コインランドリーで待つ間時間。
家の時計を見ると、日付が変わります。
リカが出張からもどってくる日です。
朝、出社途中で、同僚と一緒にいるリカに、声をかけますが、リカは素知らぬ顔で通り過ぎます。
リカは、出張のお土産をみんなのために開けますが、近寄るカンチに、リカは席を離れます。
リカの視線に、カンチはいません。
カンチの雪だるま
一人、残業をしよと、オフィスの席に着くと、足元にアイスボックスがあります。
中をあけると、なんと「カンチ」と名前の書かれた雪だるまが入っています!
カンチは、リカに電話しますが、無言のままです。
その無言を破るようにカンチは一言「会いたい」
リカは「うん」
公園でリカを待っていると「ただいま」
リカが現れます。
カンチは「なんだ、出張行くなら行くって一言言ってくれればいいのに」
リカ「なんで、部長でもないあんたに、いちいち断らなきゃならないの?」
カンチ「あーそうかい、そうかい、人がせっかく心配したのに」
リカ「ふーん、心配してたんだ」
カンチ「胸騒ぎすっから」
リカ「病院へ行った方がいいんじゃない?」
カンチ「心臓病じゃないよ」
カンチは電話を掛けたふりをして「もしもし」
リカ「はい、もしもし」
カンチ「例のテニスシューズの件、うまくいった。君のおかげ」
リカ「カンチ、世渡り下手だからさ。私がなんとかしてあげなくっちゃさ」
カンチ「お前に言われたくないよ」
リカは「ほらっ」といって、腕に巻いたカンチの時計を見せながら「ブカブカ」
カンチ「お前が、それを持っている限り、忘れるワケなんてできないじゃないかよ。」
リカ「だって、今だったら、まだ好きって言っていた時の気持ちで、さよなら言えるんだよ。」
首を横に振るカンチ
リカは「そんなに私のこと、好きなんだ。ふーん、知らなかったな。あっそう。でも私の気持ちってものもあるし、そう簡単に両想いにならないよ」
カンチ「がんばる」
リカ「夜中に、さみしいとき、とんできてくれる?」
カンチ「とんでくる。」
リカ「ヒマラヤのてっぺんから、電話したら迎えに来てくれる?」
カンチ「迎えに行く」
リカ「温かいおでん、持ってきてくれる?」
カンチ「屋台事、持ってく」
リカ「ビートルズのコンサートをウチで開きたいと言ったら?」
カンチ「連れてくる」
リカ「魔法を使って、この空に虹かけてって言ったら?」
カンチ「それは、できないかもしれないけれど。」
リカ「じゃあダメだ」
カンチ「でも魔法だったら使える」
リカ「どんな?」
するとカンチはリカに口づけします。
リカ「好き?」
カンチ「ああ」
リカ「愛しているって言って。名前をつけて」
カンチ「愛している、リカ」
リカ「愛しているよ、カンチ」
カンチ「雪だるま、さっき」
リカ「手、冷たかったんだよ」
するとリカの手を、カンチのトレンチコートのポケットに入れる。
リカ「カンチ、私ずーっと思っていたよ。カンチは、絶対、私のことを好きになるって」
カンチ「良くいうよ」
東京ラブストーリー第4話ロケ地
一晩を共にして、リカとカンチの向かった駅は、京王電鉄井の頭線の駒場東大前駅です。
ドラマに出てくる、アルペンは、閉業になったようです。
リカとカンチ、さとみと三上の4人で食事をした、新宿の「東京大飯店」は、こちらも現在閉店です。
最後のリカと待ち合わせをした公園は、池袋のサンシャインシティにある、東池袋中央公園です。
感想
リカのベッドで
リカととうとう夜を共にしたカンチに、リカは、こぶしで、カンチの身体をトントン叩いて甘えます。
それなのに、カンチはつれなく寝てしまいます。
朝、リカが目を覚ますと、カンチは着替えています。
リカは、コーヒーを入れると、何気に「外、寒そうだね」と声をかけますが、頬杖ついたカンチから返ってくるのは、気の抜けた返事。
それでもリカは「雪、ふったかな?」
カンチ「うん」
リカは「もう、夏かな?」
カンチ「うん」
リカ「水着買って海に行かなきゃ」
カンチ「うん」
リカ「私って、かわいいね」
カンチ「うううん」
会話にもなりたたない、ギャグのようなやり取りに、とてもロマンチックな夜を過ごしたとは思えません。
リカは「後悔したんでしょ?さとみちゃんのこと思い出した?私のこと抱いているとき」
カンチ「えっーー」
リカ「えっーーって、カンチってわかりやすい」
そういって、うれしそうなリカも、かわいいです。
一緒に駅まで行きますが、リカは一本電車を遅らせると言って、改札で別れます。
洋服も昨日と同じだしねと言うリカに、カンチは「慣れている」とボソッと言います。
ホームにたどり着くと、ホームの向こう側から、リカがはばかりもせず「いってらっしゃーい」と笑顔で手を振っていて、なんとも天真爛漫です。
リカの軽さ
同僚と飲みに行こうとしたところへ、出くわすカンチ。
一緒に行こうと誘うリカに、一本トゲが混ざっていると、リカは「私のこと、バラの花のように美しい」
ほんと、リカは軽いというか、一晩、カンチと過ごしたことといい、どこまでも自分中心で、お幸せだなと思います。
世界中の電話帳広げて
三上との関係を隠そうとするさとみに、業を切らしたのか、三上は、世界中の電話帳広げて、一件、一件、言ってやりたいよ。
今だったら、簡単にネットで、インスタでもTwitterでもSNSで簡単に言えます。
三上の性格だったら、頻繁にSNSを使いこなしているでしょう。
イルカショー
4人で、デートかと思いきや、カンチはリカをお前呼ばわりすると、リカは「お前だって」
リカは「ピッポッパ、気安い!」
カンチは「だって、お前はお前だろ?」
リカ「そんな言い方したら、なんか私たちあるみたいじゃない。お前にお前なんて言われたくありませーん」
カンチ「お前お前お前」
リカ「すぐ、ムキになって子ども、子ども、子ども、今でもバナナ味の歯磨き粉使ってんじゃないの」
リカ、最高です。
超~おかしいんですけど!
そしてリカは、すぐ場の空気を読んで、盛り立てようとしますが、うまいです!
時計
カンチとけんかして、別れた後、家に戻って、テーブルの上に置いてある、カンチの時計を目にするリカは、さびしそうです。
好きといくら言っても、気持ちがうまく通い合わなことに、気持ちが冷めたのでしょうか。
カンチの雪だるま
出張から戻って来たリカは、赤の他人のように、カンチを視界に入れようとしません。
リカの冷たい態度に、カンチは、どうしようもなく思っていた時、リカがカンチのために、苗場で作った雪だるまを見つけます。
ここまで手の込んだことをするリカ!
できる女は違うぜ!
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