2018年12月6日(木)第10週「私は武士の娘の娘!」
あらすじ
三田村会長は、商工会のメンバーから世良商事は、大阪商工会から退会させるべきだと詰め寄られます。
福ちゃんは、塩の専売局から取引停止をほのめかされたり、ダネイホン作りは原料が不足したり不安がつのるばかり。
萬平さんは取り調べで、ダネイホンについて一生懸命説明をします。
世良さんは、メイ軍曹に、もう一度、手榴弾を使って魚とりの現場検証をするようにと告げます。
そんな時、立花萬平について、証言をしたいという男たちがやってきます。
一人は、大阪歯科医師会の理事をやっている牧善之介です。牧は、萬平さんがいかに善人で、進駐軍に反乱など企てる人物でないと言います。
もう一人は、かつて萬平さんに濡れ衣を着せた加地谷圭介が、萬平さんのおかげでチンドン屋をやっていると打ち明けます。
参考:Yahoo!テレビ
前置きレビュー
現場検証
高木たちが、手榴弾は、魚を捕るためと言った証言をもとに、ほんとうに手榴弾を使って魚が捕れるかどうか現場検証をします。
ふつうに考えてみれば、現場検証などせずとも捕れると想像つくのではと思うのですが、頭の硬い進駐軍は、自分の目で確かめないと信用ができないようです。
ところが、どうしたことか、手榴弾を海に投げますが、一匹も捕れません。
運がない時は、とことん運がなかったりするんですよね、これが。
出世した牧善之介
かなり、かったるい展開になっているのですが、まさかなことがおこります。
萬平さんたちを助けようと、あの牧善之介が、証言にやってきます。
しかも牧善之介は、進駐軍に対して、戦時中萬平さんが濡れ衣を着せられ、憲兵に捕まった時も、自分は萬平さんの正直な人柄から、救出したことを話します。
萬平さんは、断じて反乱を企てるような人間でないことをきっぱりと言います。
牧善之介さん、何気にカッコいい役回りなんですが!
それにしても、野呂幸吉さんは、どうなってしまったんでしょう?
無事に生還できたのか、気になります。
加地谷がチンドン屋!
まさか、ここへ来て加地谷が現れるとは思いもしませんでしたが、萬平さんの思いを汲んで、すっかり改心をした加地谷は、なんとチンドン屋になっていると言うではありませんか!
斬新すぎる展開で、驚いてしまうのですが、チンドン屋さんは、現在でもプロとして活動をしている人たちが、50人ほどいるそうです。
加地谷だったら、チンドン屋がさまになっていそうです。
感想
さすが世良さん!
世良さんは、なんとかして無実を証明しようと、メイ軍曹にかけよります。
世良さんの話では、現場検証で、魚が捕れなかったのは、あの時間には、魚がいなかったからだと言います。
たちばな塩業の男たちが魚とりをしていたのは、確かに、仕事が終わってからなので、夕方近くです。
その時間だと、魚が集まってくるので、その時間を狙ったら、立花くんたちはウソをついていないことになると言います。
世良さんは、けして頼み込むような、へりくだるようなマネはしません。
ウソをついていないことが証明されたら、自分は釈放になると断言するところが、世良さんらしいです。
そればかりか、「あのチャーリーは、生意気すぎる」と、メイ軍曹に言いきってしまうなんて、どんだけ強気なんでしょう。
でも、メイ軍曹は、その世良さんの強気を、「雑居房に戻せ」と、いとも簡単に覆してしまいます。
メイ軍曹は、世良さんとの話は、時間の無駄だと鼻歌を歌って、悔しいですねーーー
牧善之介の華麗なる戦略?
牧善之介さんが、萬平さんについて証言したいと、通訳を伴って訪れますが、ずいぶんと立派になったものです。
ところが、メイ軍曹は、日本語ができるので、牧さんの配慮は、関係ないものになってしまいます。
牧さんは、拍子抜けしますが、すぐさま機嫌を取り戻し、萬平さんが、いかに善人かを訴えます。
牧さんは、一番思い出深いのは、萬平さんが日本の憲兵隊に捕まった時だと話すと、メイ軍曹は、当然のごとく、何で捕まったのか尋ねます。
「軍需物資の横流し」と聞いて、ほら見ろと言わんばかりに、メイ軍曹は手を叩いて笑います。
牧さん、メイ軍曹の喜んでいるさまを見ると、すぐさま「しかし、それは濡れ衣でした」と、メイ軍曹の顔に近づくと、メイ軍曹は凍りつき、笑っちゃいました!
牧さんは、今回のことも無実だと主張しますが、メイ軍曹は、面白くない顔をしています。
そこへ、牧善之介の話を裏づけるように、今度は加地谷が現れます。
メイ軍曹追い打ちをかけられる
チャラチャラした世良さんといい、とっちゃん坊やの牧善之介さんもいいですが、加地谷さん演じる片岡愛之助さんの演技に引き込まれました。
演技する人の力量が、出るのでしょうね。
自分がなすりつけた罪のおかげで、憲兵隊からひどい拷問を受けたのに、恨むこともなく、そればかりか結婚もできたと言う萬平さんのおかげで、生き方が変わったと話します。
メイ軍曹もまた、加地谷の話にグングンと引き込まれます。
今は、チンドン屋をやっていて、ついでに萬平さんは無実だということを宣伝していると話すと、メイ軍曹に「立花君は、悪くない!」と叫びますが、メイ軍曹は、ほとほとうんざりした表情で、笑っちゃいます。
「立花萬平くんはあ、悪くなあーーーい!」
萬平さんの思いを受けて、自分の人生の主役として再生した加地谷さん。ビラには萬平さんへの感謝の気持ちがこめられています。加地谷さん、ありがとうございます!#まんぷく #朝ドラ #片岡愛之助 #ラブリン pic.twitter.com/xSCwfDVU6m
— 【公式】連続テレビ小説「まんぷく」 (@asadora_bk_nhk) 2018年12月5日
しかし、メイ軍曹は、次々と萬平さんは善人だという証言を聞くハメになり、自体は好転するどころか、それが信じられないとばかりに、裁判にかけると言い出します。
困ったものです。
一番の罪を作っているのは、進駐軍じゃなですか!
加地谷は、力が及ばず申し訳ないと、福ちゃんのところへ電話をします。
すっかり加地谷は、改心したみたいですね。
良かったです。
福ちゃんは、なんとか萬平さんは無実だということを伝えようと、英語でなんと言えば良いか、考えています。
福ちゃんができる、最大限のことと言ったら、それしかありません。
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