2018年12月7日(金)第10週「私は武士の娘の娘!」
あらすじ
ダネイホンの材料が底をついたと、克子姉ちゃんと忠彦さんは、香田家へ戻ってきます。
タカちゃんは、神部さんが戻ってこないことを心配すると、忠彦さんは、神部さんが戻ってきたら、結婚をしてもいいと許します。
雑居房に押し込められ、歯がゆい日々を過ごす萬平さんたち。萬平さんには、牧善之介や加地谷圭介がやってきたことは、知らされていません。
そんな中、急な取り調べに呼ばれた神部さんは、大阪帝大を卒業しているので、ここにいさせるのはもったいないとメイ軍曹から、釈放を条件に「萬平さんがクーデターを計画していた」と証言するよう迫られます。
しかし、神部さんは「社長は一切そんなことは考えていません」と、きっぱりと否定します。
神部さんは、戦争から戻って行くあてのない自分を、萬平さんと福ちゃんが助けてくれたと言います。
一方、福ちゃんと鈴さんにも進駐軍から取り調べの要請が。進駐軍のビンガムと対峙(じ)した福ちゃんは、萬平さんは苦労の末、塩づくりとダネイホンの販売を軌道に乗せたことを話します。
参考:Yahoo!テレビ
前置きレビュー
取り調べを受ける神部さん
牧善之介さんに、加地谷圭介が取り調べを受け、外部の人間に、これだけの証言を受けたら、それで十分のように思いますが、いかんせん相手は進駐軍です。
確たる証拠がない限り、そんな温情など、通用しません。
メイが神部さんが、大阪帝国大学を卒業していることから、他の人たちと一緒にするのは惜しいので、萬平さんがクーデターを企てていたことを証言すれば、釈放すると神部さんは迫られます。
冗談じゃありません。
生きていくのが精一杯なのに、反乱などおこす余裕など、どこにもありません。
手榴弾を使ったのは、魚を捕るためだといくら主張しても、それを信用してくれない進駐軍の方に問題があるのです。
しかも、神部さんにとって、萬平さんは戦争から戻ってきて、行く当てのない自分を助けてくれた命の恩人です。
どうして、それを裏切ることなどできるでしょう。
とんでもないヤツらだと、書いていてこちらまで腹立たしく思ってしまいます。
鈴さん失言!
普段”武士の娘”と口ぐせの鈴さんですが、意外とおっちょこちょいな人です。
鈴さんと福ちゃんにも取り調べを受けることになりますが、萬平さんのことをうまくフォローするつもりが、「欠点がないとは言えない。何を考えているのか、わからないときもある。ガマガエルを爆発させたり・・・」
鈴さ~ん!!!!
ちっとも”武士の娘”の印ろうが生かされません。
感想
忠彦さんあっさり許す!
ダネイホンの材料がなくなってしまって、作れないから開店休業だと、克子姉ちゃんと忠彦さんが香田家へ帰ってきます。
タカちゃんにしてみたら、いつまでも戻ってこない神部さんのことが心配です。
そんな心配そうなタカちゃんの様子を見て、忠彦さんは、「神部くんが戻ってきたら、結婚してもいい」と、あっさり許すじゃないですか!
忠彦さん、それでいいの?
克子姉ちゃんも、タカちゃんも、びっくりしますが、管理人も、ここで忠彦さんが許すとは思ってもいませんでした!
メイ軍曹またウンザリ
鈴さんが、進駐軍の取り調べを受けることになり、メイ軍曹を前に、自分の娘の福子が、そんな変な男と一緒になるワケがないと打ち明けると、メイ軍曹「またかよ」と言いたげな、怪訝な表情を見せます。
どいつもこいつも、マンペイタチバナは「いいやつだ」と言ってくるのが、どうにも解せないといった様子で、おかしいです。
それもおかしいけれど、鈴さん、自分の先祖は、源義経で幼名を牛若丸と言ったところで、メイ軍曹には、どうでもいい話ですが、攻め苦に合っているようで、笑っちゃいます。
切々と訴える福ちゃん
メイ軍曹は、ほとほとギャグな立ち位置ですが、ビンガム曹長は、もっとシリアスな立場です。
萬平さんが、無実だということを証明しろと、福ちゃんは言われますが、そんなもの何もありません。
それは、福ちゃん、正直に応えて正解です。
たちばな塩業のみんなが、囚われの身となって、会社が立ち行かなくなり、長引けば、会社は倒産にまで追い込まれます。
なんとかして、今の状況を打破しなければ、また路頭に迷うことになるので、必死に、それでいて真摯に、ビンガム曹長に訴えることしかできません。
萬平さんは、ただひたすらダネイホンという栄養食品を作って、栄養失調の人たちを助け、みんなに喜ばれるものを作ろうと、必死に頑張って来ただけです。
そんな中で、たまたま社員たちが、大変な中、手榴弾を使って魚を捕ったことで、今回の展開に相成ってしまいました。
けして、進駐軍に反乱を企てようなど、そんな暇も余裕もありません。
福ちゃんは、子供のころから勉強をしてきた英語を駆使して一生懸命訴えます。
貧乏になっても、けして勉強をおこたるなと言う鈴さんの成果です。
勉強をすることは、生きていく上で、どこで役に立つかわかりませんが、まさか、こんな人生の窮地に立たされた時に、役立つとは思ってもみなかったと思います。
ほんとうの意味で役だったかはわかりませんが、ビンガム曹長に何かしら訴えるものはあったと思います。
そして、福ちゃんは、萬平さんに会せてほしいと頼みますが、ビンガム曹長は、断じて許しません。
福ちゃんは、せめて、手紙だけでもと差し出すと、検閲が通ればと言って受け取りますが、結局、その検閲は、ビンガム曹長自信で行います。
福ちゃんが、社員のみんなに宛てた手紙ですが、それはビンガム曹長の気持ちも揺るがすものだったのか、不信感の表情が、徐々に和らいでいくように見えました。
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