桃太郎と言えば、昔から子供になじみのある話の一つで、歌にも歌われています。
桃太郎は、どうして桃から生まれたの?
岡村さん「桃太郎っていうのは、そういう話で、なんでって言う方がおかしい」
チコちゃん「人が桃から生まれるワケないじゃん!改めて聞きます。なんで?」
岡村さん「お尻みたいだから」(管理人:確かに!)
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
「チコちゃんに叱られる」(2019年2月1日放送)より、まとめました。
桃太郎が桃から生まれたのはなぜ?
大人の忖度(そんたく)
詳しく教えてくださるのは、日本桃太郎の会会長の松川亭桃太郎さん
全国各地の桃太郎を研究する会を束ねています。
桃太郎は、桃から生まれていません。
桃太郎は、昔はおばあさんから生まれてきたんです。
江戸時代に描かれた桃太郎の本を見ると、川で桃を拾ったおばあさんが家に帰り、その桃をおばあさんは食べると、
おばあさんは超~若い娘に大変身!
そこへ山から戻ったおじいさんは、びっくり!
おじいさん「まさか?」
おばあさん「桃を食べたら若返ったのよ!」
おじいさんも、半信半疑で食べてみると、これまたびっくり!
おじいさんも、若返ります。
すると、どうでしょう。
若返った二人に、赤ちゃんが誕生!
江戸時代に描かれた桃太郎は、老夫婦が若返った愛の結晶の物語でした。
チコちゃんの桃太郎のネタはトリビア?
また、ネタがかぶっちゃいましたか。
この由来を知ったという人は十数年後にはトリビア派とチコちゃん派で別れそう。 https://t.co/a4BMPcwzYm#チコちゃんに叱られる
— 秋月舷伯 (@akizukipm) 2019年2月1日
現代バージョン
江戸時代に描かれた桃太郎は、現在ではなくなっています。
一体、何があったのでしょう?
明治の時代に学校が変わって、学校教育を整備するにあたって、昔の桃太郎の話をするには、ちょっと具合が悪いんじゃないか。
そこで大人の忖度(そんたく)が働いて、桃太郎は桃から生まれたことになったと考えられています。
こうして明治12年の検定教科書に採用されます。
「桃を割ると、赤子が誕生する」桃から誕生説を採用しますが、これは当時の学校教育にも都合が良かったのです。
小さく生まれた桃太郎が鬼退治したというところに、軍国主義における富国強兵に利用されたのです。
桃から生まれた小さな桃太郎が、大きな鬼を打ち負かすという内容が、小さな日本が、大国を打ち負かすとして国威発揚に利用されたと言います。
1941年5月号フレーベル館発行「キンダーブック」の表紙には、ピノキオと赤ずきんちゃんと一緒に、桃太郎が飾っていますが、これは当時の日独伊三国同盟を表しています。
ピノキオ(イタリア)、赤ずきん(ドイツ)
桃太郎は、どこの話かというと、岡山だけではなく、桃の産地や鬼ヶ島伝説のあるところに民話伝承されているところが多いのです。
岡山県吉備津彦神社以外にも、香川県高松市鬼無町、愛知県犬山市桃太郎神社、奈良県田原本町、山梨県大月市などは、桃太郎発祥の地と主張しているのです。
青森県にもあります。
青森県というと、イエスキリストのお墓があったり、ピラミッドがあったり、源義経がチンギスハンになったり、日本史についてなかなか独創的な見解のある土地です。
青森県東北町には「日本の中心」があったりするところでもあります。
青森県の民話に詳しい佐々木達司さんに伺うと、”津軽口碑集”で、桃をおばあさんが拾ってタンスの中に入れておいたって話があります。
タンスの中で赤ん坊が生まれた。
「タンスにゴン」じゃなくて「タンスから桃太郎!」
ミステリー健在!
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