2019年4月13日(土)
あらすじ
お盆が来ても家へは帰れないおしんにとって、山から木をいかだに組んで流すついでに、おしんの家へ寄ってくれる定次は、母の様子を知り、自分の消息を伝える唯一の使者でした。
おしんは、母へ手紙を書き、定次に託します。
日々の生活は厳しいものでしたが、だんだん慣れてきて、辛くなくなってきました。
冬のある日、おしんは盗んでもいないのに、50銭銀貨を盗んだ疑いをかけられます。
七つの子供を奉公に出さないといけないぐらいなのに、ばあちゃんがこんなお金持ってるはずがないと言われ、ついに辛抱の糸が切れ、二度と帰らない決意で奉公先を飛び出してしまいます。
参考:Yahoo!テレビ
前置きレビュー
灰で文字の練習
大河ドラマでは、歴史的な有名な人物の活躍する話が、華やかに描かれますが、貧しい農村でおしんのような子供は少なくなかったと思います。
年貢米に苦しみ、百姓一揆などがあったのも分かります。
文字を書けないおしんには、山から木をいかだに組んで流すついでに、おしんの家へ寄ってくれる定次は、母の様子を知り、自分の消息を伝える唯一の使者でした。
定次がいてくれたことで、どれだけおしんにとって、励まされたことでしょう。
定次も、幼いおしんが、不憫でならず、何かにつけ気にかけてくれて、こういう人が一人でもいてくれて良かった。
やがておしんは、たとえ1か月とは言え、学校へ行ったことで、なんとか仮名文字を覚えることができました。
もちろん、ノートと鉛筆を使って練習するのではありません。
「蛍の光、まどの雪」ではありませんが、空いた時間に、薪をくべた灰を使って、文字を書いて練習です。
そうやって覚えた文字で、やっと母のところへ手紙を書くことができます。
でも母は、字を読むことができないんです。
なんのために生きているのかわからないでしょう。
ひたすら、貧しさとの戦いの中で、家族寄り添って生きていくこと、それだけなんです。
盗人
それにしても、50銭の銀貨を盗まれたと、おしんは疑いをかけられます。
機転のいいおツネは、奉公に出さなきゃ食べていけないくらいの、家のばあちゃんが、50銭銀貨など持っているはずがないと言うのです。
ほんと、キツイ人です。
しかも、良く通る声なので、必要以上にきつく聞こえます。
丸山裕子
それにしても、丸山裕子さん演じる、おツネは、パンチの利いた演技でした。
昨日のおしんが、例の濡れ衣着させられるシーンだったとは…??
何回見ても辛すぎる…丸山裕子さんが、おしめを投げつけるシーンは演じていて辛かったと告白していたが、そんな情けを微塵も感じさせない迫真の演技…??#おしんチャレンジ#おつねさん
— 山形BEN (@BEN12090389) 2019年4月14日
丸山裕子さんは、子供番組の声優として数多くの作品に関わっておられたので、「おしん」の時は、いくら演技とは言え、胸が痛かったでしょうね。
【11月2日といえば!①】
『魔法のマコちゃん』〔NET〕
放送開始(1970〈昭和45〉年)記念日!!??????#杉山佳寿子 #谷津勲 #平井道子 #高橋和枝 #丸山裕子 #友近恵子 #牧野和子 #槐柳二 #大竹宏 #千々松幸子 #沢りつお #梶哲也 #前田実 #渡辺岳夫 #堀江美都子 @retoro_mode pic.twitter.com/XIah9h44Iw— しがない三四郎 (@shinya_bokudake) 2018年11月1日
今日はドラえもんの帯番組時代、先代のび太役の小原さんに代わり代役を務められた、丸山裕子さんのお誕生日
ちなみに、「おおかみ男クリーム」~「かげがり」までの6話が丸山さん担当回でした
そのため、その間に放送された「どくさいスイッチ」の回も声が違います#ドラえもん #doraemon#丸山裕子 pic.twitter.com/oXEjRfYLkN— 早稲田大学ドラえもん研究会 (@wdoraken) 2018年10月21日
感想
定次の表情
定次が、木をいかだに運ぶついでに、おしんの実家へ行って、手紙を母のふじに渡します。
やっぱりと言うか、案の定、誰も字を読める人間はいません。
父の竹造は、字が読めないこともあってか、おしんの手紙がうれしくないようです。
定次も、それほど教養があるわけではないけれど、カタカナくらなら読めると、ばあちゃんの前で読みますが、お腹いっぱいご飯を食べさせてもらっているなど、ウソだとわかっているので、定次の表情が頑なです。
簡単な手紙だけれど、ふじは涙して喜んで、おしんの無事を知ります。
光石研さん演じる定次が、せっかく言伝に言ったものの、ウソの内容の手紙で、ふじが喜ぶ姿に、複雑な気持ちを感じている表情が良かったです。
人としての良心を感じます。
定次は、おしんに、自分も奉公があけて、店を持てるようになったら、いつかおしんにうまいもの、食わせてやる。
こんなことを言ってくれる人が、一人でもいてくれて、良かった。
盗人扱い
おまつりだと言うのに、おばあちゃんからもらった50銭を使う気になれずにいたおしん。
自分と同じ年の子が、楽しそうにしているのに、それも我慢です。
そんな中、おツネの財布から50銭がなくなり、おしんに違いないと、疑いをかけられ、ウソじゃないというなら、証拠を見せろ!と言って、着物を脱がされます。
どんなに悔しいことやら。
首からぶらさげていたお守りの中から、おばあちゃんからもらった50銭が出てきますが、おツネは、それ見ろと、おしんは盗人とされてしまいます。
しかも「盗人するために奉公へ来ているんじゃない!」
小さな体で、反論できないおしん。
とても、おしめの洗濯をする気になれず、もう一度、洗いなおしてこい!と言われ、とうとう、おしんの中で、何かが切れたのでしょう。
洗濯ものを放っぽって、家のある方向へ歩き出すおしん。
「もう、いい。」
我慢の限度があります。
どんな悔しいことか、ここまで悔しいと涙も出ません。
幼いとは言え、真冬の川の冷たさよりも、おツネの冷淡な気持ちに凍りついてしまったのでしょう。
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