2019年6月3日(月)
あらすじ
大正7年8月3日、富山の漁師の女房達が天井知らずの米価の暴騰に怒りを爆発させた米騒動は、たちまち全国に飛び火をします。
東京でも8月13日に、日比谷の市民大会に集まった群衆が騒動をおこし、おしんがおさよちゃんの死を知って、酒田を訪ね、帰京したその日のこと、日比谷公園に行けば、浩太に会えば、お加代さまのことがわかると思いと会いに来ます。
ところが、あっと言う間に群衆に巻き込まれ、日比谷署に捕まってしまい、身元引受人がはっきりすれば釈放されると、お師匠さんが、おしんを迎えに行きます。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
田中裕子、渡辺美佐子、泉ピン子、長岡輝子、小林千登勢、田中世津子
おしんあらすじネタバレ
米騒動
大正7年8月3日、富山県魚津の漁師の女房たちが、 天井知らずの米の値上がりに怒った米騒動は、たちまち全国に広がり、70万人を超えます。
東京でも8月13日、日比谷公園の市民大会に集まった 群衆が騒動を起こし ます。
おしんは、おさよちゃんの死を知って、酒田の加賀屋へ訪れ、帰京したその日のことでした。
圭ちゃんとおしんは東京の日比谷公園にいます。
おしんは、米騒動の時、上野に着いた足で、そのまま日比谷まで走ったと話します。
18歳で若かった。
おさよちゃんを亡くした大奥様と若奥様が気の毒で、浩太さんに会ったら、お加代さまのことがわかるかと思ったのです。
浩太さんは、貧しい人たちのために色んな運動をしていました。
日比谷に着いたおしんは、群衆の中に巻き込まれてしまいます。
当時のサラリーマンの初任給が18円~25円くらいのころ、米1升40銭から70銭に上がってしまうので、米を半升しか買えないのです。
また、米を買い占め米価を吊り上げ、軍需物資で儲ける成金もいました。
前の年は、ロシアで革命が起きているので、日本も騒ぎになるだろうと集団ヒステリーのような状態です。
浩太さんには、会えることはありませんでした。
髪結い長谷川たか
髪結いの長谷川でお客さんが、米騒動はアカがやらせたと噂してます 。
ロシアの革命を起こしたのもアカで、 労働者のストライキもやって騒ぎを起こし、警察は血眼になってアカを捕まえていると話題になります。
そこへ警察が、長谷川たかさんを呼ぶようにと訪ねてきます。
おたかさんが出てくると、警官に「谷村しん」という娘を知っているかとたずねられ、確かにここであずかっているが、おしんが何かしたのかと聞くと、日比谷署で身柄を拘束しているというのです。
米騒動で検挙されたが、容疑は晴れたので、身元引受人がはっきりすれば釈放するので、印鑑を持って出頭しなさいと命じられます。
支度をしているおたかさんに、弟子のお豊が、おしんは山形へ行ったはずなのに、あんな騒動に加わっていたなんておかしいと訴えます。
おたかさんは、アカだろうが黒だろうが、ウチで2年も面倒を見ていたので、見殺しにはできないと返します。
髪結いの弟子たちは、アカだなんて、とんだ女を背負い込んだと悪口です。
おしんが戻ってきて、みんなにあいさつをされますが、誰も相手にしません。
食事を師匠のおたかさんのところへ運ぶと、酒田へは行ったのかと聞かれます。
おしんは、大奥様や若奥様もよろこんでくれて気が済みましたが、お師匠さまのおかげですとお礼を言います。
酒田へ行くために貸してくれたお金も、おしんは返すと、
おたかさんは、「疑って悪かったわね。どうしておしんが、あんな騒ぎに加わったのか解せないのよ」
おしんは、「上野駅に着いたら、みんなが騒いでいるので、ついバカなことをしてしまった。
日比谷に行ったら、すごい人で、気がついたらお巡りさんに・・・」
するとおたかさんは、「でも、日比谷にはワケがあって行ったんだろう?アタシの目は、節穴じゃないよ。2年も、アンタを見ていればわかる。ワケもなく、あんな騒ぎに入る人間かどうか、わかる。そこんところをはっきりしてもらわないと。こっちにだって、心の準備があるんだから」
それを聞いたおしんは、おたかさんに警察に世話になるような人間が迷惑なら、辞めさせてもらいますと申し出ると、「米騒動に加わりたくて行ったのではない。人を探していて、そこへ行ったら会えるような気がした。信じてはもらえないかもしれませんが」と打ち明けます。おたかさんは「会えなかったんだね」
ちょっとため息をついて、「わかったよ。アンタが酒田へ行きたいと言ったとき、おしんは、ウチには帰ってこないと思った。口実だと思った。アンタみたいなのが、2年も下働きなどしたら、辞めたくもなるだろうから、いろんなことを勘ぐった」と笑顔で話します。
おたかさんは、「自分はいいけれど、人の口に戸は立てられない。風当りが強くなることは、覚悟しておくんだね」くぎをさします。
~中略~
おたかさんに呼ばれる
おしんが、おたかさんの部屋に来ると「人の口って、うるさいもんだね」と声をかけます。
アンタも、つらいだろ?と聞かれますが、おしんは、自分は平気だが、お師匠さんやお店に迷惑を書けるのが申し訳ないと話します。
おたかさんは、ここで真剣に将来のことを考えた方がいいかもしれないと話しだします。
おしんは、辞めさせられることになると考えます。
日比谷に浩太を探しに行ったことで、こんな事態を招いたが、そのことは後悔していません。
参照元:
感想
若いというか
おしんは、仕込まれた仕事などは器用にこなせますが、世間知らずと言うか、純粋すぎて、何かしらトラブルをおこしてしまいます。
日比谷で米騒動があると知り、そこへ行けば、浩太さんに会えると思って、走って会いに行ってしまうなんて、若いというか、ひたすら純粋です。
おしんが、アカと間違われ警察沙汰になり、それを知ったお師匠さんは、驚いて息が止まったでしょうね。
先輩のお豊さんは、本当に山形へ帰ったのか疑いますが、世間は、そんなものです。
ところが、お師匠さんは、腹をくくった人なので、「アカだろうがクロだろうが、ウチで2年も面倒見ている娘だから見殺しにはできない」と毅然としてカッコいいです。
釈放されたおしんは、事の次第をわかっているのか、どこかのん気に見えますが、お師匠さんは、「日比谷に行ったのは、何か理由があったからでしょう。あたしの目は節穴じゃないからね」
お師匠さんは意識が高いから、腹をくくるところはくくるけれど、ちゃんと見るところは見ています。
おしんは、正直に人に会えると思って行ったと事情を話すと、物分かりの良いお師匠さんは、どうせそんなことだろうと流しますが、他の人たちは、「人の口には戸が立てられない」からねと、助言します。
こういう肝の据わった人が、お師匠さんというのは、ありがたい。
お豊さんの嫌み
日本髪を結う人が少なくなったと聞いて、お豊さんは、ウチのお客が減ったのは、「洋髪が流行っているだけじゃない。信用が大事だけど、人さまのウワサになるような人間を置いておくなんて」と、ヒドイ嫌みを言いますが、おしんのことが、気に入らないんです。
ところが、お師匠さんは、世の中腹の立つことばかりで、若い人には騒ぎをおこす元気がなくっちゃ!
もう、お師匠さん、ステキ!!!
お師匠さんは良くても、周りがうるさいので、「気合を入れて、これから先のことを考えた方がいいね」
おしんは、田舎育ちで、加賀屋さんで守られてきたので、自分の行動で、周りがどうなるか、わかっていなかったのでしょう。
仕事ができれば、それで許されるワケではないということが、わかったと思います。
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