2019年7月10日(水)
あらすじ
染子(日向明子)たちが、おしん(田中裕子)と竜三(並木史朗)の結婚を祝って集まってくれた夜、田倉商会の一番大きな取引先である洋服屋が倒産しそうだという情報がおしんの耳に入ります。
小売店の倒産は、問屋にとって命とりになる場合があります。
しかし、結婚祝いの酒にひどく酔っている竜三や源右衛門(今福将雄)には相談のしようもなく、おしんは自分の一存で、最小限に被害を食い止めようとして、あせっていました。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
田中裕子、並樹史朗、今福将雄、日向明子、谷川みゆき、浦谷ひづる、古館ゆき、渡辺美佐子、名川忍、伊藤正博、佐藤了一、野上修
おしんあらすじネタバレ
店の経営を聞く
おしんと竜三の新婚生活は、やっと落ち着き始めていました。出髪の仕事は、ひいきにしてもらっていたカフェの女給だけに減らして、おしんはできるだけ家事に専心し、また店のことも覚えようと努力していました。
おしんは、女が商売のことに首を突っ込むのを旦那様は良く思わないが、どういう状況にあるのか知っておくのは、女房の努めだと思うと、源じいに話します。
おしん「ここの家と土地は旦那様のものなのですか?」
源じい「土地は借りていて借地権だけです。家は、佐賀から独立するにあたり、大旦那様からいただいた資金の一部で建てたものです。」
おしん「家賃はいらないんですね。これが1月にかかるお店の経費ですか?先月の儲けだと、経費にもならないんじゃないですか?」
源じい「ここ半年ばかり、品物は出ていますが、代金が回収されていないので資金繰りがきついです。
無理に取り立てたり、商品を引き下げると小売店を潰すことにもなります。
小売店あっての問屋ですが、とにかく不景気ですから、問屋も小売店も助け合って辛坊しないと。」
~中略~
結婚パーティー
カフェアテネで竜三とおしんが、紋付き袴の源じいを携え入場です。みんなで乾杯を祝すと、女給たちが、今晩は、竜さまを貸し切りで、これで竜さまをあきらめると言って、女給たちが代わる代わる、竜さまと踊り始めます。
おしんは、機嫌良く承知しますが、源じいは呆れます。
そんな源じいに、もてる旦那様を持って女冥利に尽きると、おしんは言います。
源じいは、店の状態を思うと、もう女遊びをするお金もないから、今日のことは大目に見てくださいと言って、お酒を飲みだします。
お師匠さんとおりっちゃんも、お祝いにかけつけますが、お師匠さんは、店を人に譲って、田舎に引っ込もうかと打ち明けます。
おしんは反対しますが、腕の達つ子を見つけるのは大変だと言うと、おしんは、役に立つことがあればと返します。
すると、酔って片肌脱ぎした源右衛門が、踊りだします。
~中略~
機嫌良くしているおしんのところへ、田倉商会の社員がやってきて、旦那様に至急お知らせしたいことがあると言ってきます。
おしんは、旦那様は、酔っているので、私が代わりにと話を聞きます。
すると社員が、ウチで一番取引の多い洋服屋が、明日にも破産宣告するかもしれないと言うのです。
ウチで納めた商品の代金が回収できないのかと問い、運送屋に手配するようにと、おしんは指示をします。
もし、つぶれたとわかったら債権者が押しかけるから、その前に、ウチで納めた商品を引き取ると、おしんは説明します。
「源じいと旦那様は酔っているので、酔いがさめるのを待って相談していたのでは間に合わない。
躊躇する社員に、おしんは、私が運送屋と行くと言って、もちろんウチの店員さんにも行ってもらう。運ぶにはいくら人手があっても足らない。ちゃんとみんなに言って、明日の朝6時にウチで落ち合って出かけるから、そのつもりで」と指示をし、会場に戻り、みんなの踊っている姿を目にしたおしんには、幸せが一度に色あせるのを感じます。
おしんがこの間から、危惧していたことが現実になったのです。
参照元:
前置きレビュー
世間では玉の輿かもしれないが
帳簿を見て、おしんは田倉商会の経営の危うさに気づきますが、竜三は女が商売のことに口を出すなの人です。
おしんなりに、財布のひもをきつくして生活をしようと考えたと思います。
ところが竜三は、お気楽にフランスの職人が作ったケーキを土産に買ってきます。
大正時代に、そんなケーキが手に入ったのかどうかわかりませんが、帝国ホテルならあったのかもしれません。
今で言うカリスマパティシェのお店で、スイーツを買ってきてくれる、やさしい旦那様と思いたいところですが、台所事情をわかっているおしんは、素直によろこべません。
おまけに、染子が結婚祝いをみんなでやることにしたと知らせに来ますが、竜三は、そんなこともあるかと思い、おしんのために振袖を用意したと言います。
今なら、ハイブランドのパーティードレスかもしれませんが、おしんは竜三の金銭感覚によろこべません。
そして、この結婚パーティーが、おしんと竜三にとって、きらびやかな幸せの頂点になるかも???
感想
気になる
加賀屋で、帳面付けを仕込まれたおしんは、田倉商会の経営がどうなっているのか、気になるのは不思議じゃありません。
表向きは、羽振りの良い竜さまですが、確実な商売なのか見極めようとするのは、さすがだと思います。
竜さまは、おしんに喜んでほしいと、フランスのケーキ職人が作ったケーキをお土産に持って帰ってきますが、台所事情を思うと、素直に喜べません。
竜さまは、おしんと一緒になれて、うれしくて仕方がないのだと思います。
染子が、結婚祝いを開くと聞いて、竜さまは、そんなこともあるかと思い、おしんのために振袖を用意したと言います。
管理人だったら、キャーステキ!と単純に喜んじゃいそうですが、おしんは堅実なんですね。
お坊ちゃまな竜さまの、のんきな商売に、おしんは早くも不安を感じるようです。
艶やかな着物がかわいい
竜さまとおしんの結婚パーティーが開かれます。
さすが、竜さまの見立てただけあって、おしんのピンクの着物が、かわいいです。
竜さまが、結婚をして、源じいも安心したようです。
景気づけで、源じいが踊り出しますが、道化た源じいに、気持ち和まされます。
そして、おしんは生れてはじめて竜さまと、踊りますが、今までの苦労など、すべて吹き飛んで、夢心地だったと思います。
このまま昇天できたら、どんなにいいことか。
これで話が終わるかと思いきや、そうはさせません!
社員が、突然現れて、一番取引のある洋服屋が危ないと言います!
幸せの絶頂かと思っていたのに、いきなり奈落に突き落とすのか?
肝の据わったおしんは、てきぱきと、社員にどうすればいいか指示を出しますが、出来る女は違いますね。
竜さまが酔っていたことが幸いだったのか、一瞬にして、幸せが崩れそうな嫌な予感が、おしんの表情に出ています。
おしんには、幸せとは縁遠いのかな。
コメント