なんと新パナマ病という病気で、バナナが絶滅してしまうかもしれないと言うのです。
こんなポピュラーなものが無くなることがあるのでしょうか???
ちょっと気になったので、「NHKニュースおはよう日本」(2016/05/17放送)より、まとめました。
バナナの新パナマ病の原因は?
日本に入ってくるバナナの9割がフィリピンからですが、「新パナマ病」はバナナの中でも、日本で多く見られる「キャベンディッシュ」という品種のバナナが主です。
ミンダナオ島をはじめ世界各地に、新パナマ病と言われる病気が広がり、バナナの木が次々と枯れてしまっています。
ほとんどのバナナが、新パナマ病にかかり栽培を続けられないところもあります。
ふつう植物は、種をとって苗から育てていきますが、バナナは、種ではなく、桜のソメイヨシノと同じ、接ぎ木によるクローンで増やしていきます。
新パナマ病は、水を吸い上げる組織が破壊されるのですが、病原体は、カビの一種で、人には感染しませんが、木の根を通じて入り込みます。
バナナの歴史は、病気との闘いでもあります。
およそ100年前には、中米のパナマ周辺で「パナマ病」が発生して、感染は世界中で広がり、当時流通していたグロスミシェルというバナナの品種はほぼ全滅しました。
これこそが、昭和の日本で高級品と言われていたバナナのことで、もっと甘くてなめらかでおいしいのだそう。
消滅を逃れたグロスミシェルがタイにあり、ホムトンバナナとして日本でも手に入ります。
通販でも手に入るようです。
https://www.homton.com/natural natural成城学園駅前店
営業時間 10:00~19:00住所:東京都世田谷区成城2-33-18
電話:03-5329-6800営業時間 10:00~20:00
九州産直クラブオーガニック食材の定期宅配九州産直クラブ。入会金・年会費など初期費用無料で宅配をご利用いただけます。新規会員募集中!「林先生の初耳学」(2016/07/03放送)より
「新パナマ病」は、さらに強い感染力を持つとされています。
新パナマ病は、1990年に台湾で初めて確認され、その後はアジア、中東やアフリカにまで広がっています。
新パナマ病の症状は、葉は黄色く変色し、実は小さいままです。
一度感染すると、実の成長は止まってしまいます。
一度感染すると、もとには戻らず、病気にかかった木は、切り倒すしかありません。
カビが広がらないように、周辺を立ち入り禁止にします。
外部からの感染を防ぐために、農園では、敷地に入る車は、入念に消毒します。
しかし、雨が降るたびに、カビを含んだ泥水が、農園内に流れ込み、感染は広がる一方です。
感染拡大で、休業に追い込まれた農園もあるので、ものすごい脅威なんです。
地元の生産団体は、バナナの生産量にも影響が出始めていると言います。
ミンダナオ島のバナナの5分の1が感染され、生産量は、この5年で20%以上減り、今年はさらに落ち込むとみられています。
このまま対策がとられないと、あと5年、10年でバナナ産業は、壊滅するおそれがあります。
絶滅の前に品種改良ないの?
すでにネット上で、バナナがなくなると悲鳴が上がっていますが、品種改良すればいいじゃないと思いますよね?
当然、バナナ産業を守ろうと、フィリピン政府は、新種開発を急いでいます。
試験段階では、病原体にほぼ感染しない木が開発されています。
しかし、バナナの実は、これまでの半分ほどしかつかず、実用化のめどが立ちません。
日本での影響は?
日本のバナナの市場にも影響を与えていて、農林水産省によると、小売価格は据え置きされていますが、卸売価格は、この5年で40%近く高騰しています。
病原体のカビを根絶する方法や、新種の開発が急がれます。
まとめ
バナナって、確かに甘くておいしいのですが、糖質のかたまりのように思えて、私は、あまり食べません。
バナナがなくても、良いと言えば良いのですが、それでも個人的には、「沖縄バナナ」は、独特な食感で好きなので、これは絶滅にならないよう、なんとか存続できればと思います。
今年は「パナマ」が、大きな地雷のようになっている年ですね。
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