2019年8月15日(木)
あらすじ
店も工場も失い、借金だけが残った竜三(並木史朗)は、焼け野原の東京を捨て、故郷の佐賀へ帰ってきました。
しゅうとめのお清(高森和子)に嫁として認められていないおしん(田中裕子)にとっては、気の進まないことでした。
佐賀でどんな暮らしが始まるのか、おしんには見当もつきません。
お清の気に入る嫁になれるか、不安を抱えながらも、今までと同じように精いっぱい生きるしかないと、覚悟を決めるしかなかったのです。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
田中裕子、並木史朗、伊藤毅、長谷直美、観世葉子、高森和子、有明祥子、北村和夫、北村総一朗、木内聡、藤田亜里早、金子成美
おしんあらすじネタバレ
田倉家の居間
大五郎「長男の福太郎に、嫁の恒子だ。」
おしん「お世話になります。よろしくお願いいたします。」
大五郎「これが佐太郎に、千代、千賀、福太郎の子供たちだ。この下にもう一人、平吉という男の子がいる。一つ屋根の下に住むから、みんな仲良くやっていかないとな。
それから、これが末娘の篤子だ。今年の春、隣村に嫁にやったが、なんだかんだ家に入り浸って、あんまり勝手なマネをしているから帰されるぞ!」
お清「冗談じゃない!篤子は、もう山根の人間だ。それを大事にしてやっているのに、山根から入らないと言われても、文句を言われる筋合いはないでしょう。おまけに、帰るたんびにモノを持たせて」
竜三「あいかわらず、お母さんは、篤子に甘いね。」
お清「嫁にやった娘には、里の親の努めがある。恒子の里は、いつでも気を使ってくれるが、手紙1通よこさない嫁の里なんて聞いたことがない。」と、おしんを見る。
大五郎「さぁあいさつはすんだから、もう遊びに行ってもいいよ」と、孫たちに言います。
恒子にお清が「酒の支度を頼むよ。無事に帰って来たからね。」
福太郎「無事と言っても、店や工場は、焼かれてしまった。」
大五郎「しかし、土地は残っているだろう!いずれ、東京も復興するよ。その時に、また工場を建てればいい。」
竜三「それが、店の土地は借りものだし、工場の土地も工場が建つ時、抵当に入れて、建設資金を借りたんだ。その工場が焼かれてしまったので、借金を返すあてなどない。
工場の土地は、もう借りた人のものだ。」
大五郎「なんだ、土地も人に取られてしまったのか?」
福太郎「なんでそんなにまでして、工場なんて建てたんだ!」
竜三「工場が動き出したら、たちまち返せるくらいの金だった。十分、採算が取れると思ったから、地震さえなかったら、東京一の既製服メーカーになるはずだった。」
篤子「竜兄ちゃんも、運が悪いね」
お清「おまけに、源右衛門まで殺すようなことになってしまって。かわいそうに。」
大五郎「いやー東京じゃ、何十万人もの人間が死んだんだから、避けられはできなかっただろうな。」
お清「年寄りと赤ん坊を残したまま家を出ることが、間違いだ。
雄を母親が連れていたら、源右衛門は身軽に逃げられたのに不憫なことをしてしまった。」
大五郎「みんな生まれ持った運命だ。」
お清「竜一人でいる時は、結構うまくいっていたのに、連れ添うものが、そう言う運を持ってくることもあるでしょう。
竜一人だったら、こんな工場を建てることもなかったでしょう。どうせ女房に尻を引っぱたかれて、つい手を広げたんでしょう。」
竜三「おしんには、関係ない。男には男の夢があるんだよ。それも十分成功するハズの夢だった。源右衛門も誰よりも喜んでくれ、おしんの苦労のたまものだって、おしんに感謝していたんだよ。」
お清「何も女房をかばうことはない。亭主が、法外なことをしようとしているのを、止めるのが女房の役目だろう。」
大五郎「もういいだろう!済んだことを、ごちゃごちゃ言うな!」
お清「アンタが、1000円もお金を貸してやって、竜を甘やかすから!」
~中略~
おしめ
竜三が、おしめを洗っていると、お清がやってきて、竜三をどかして、代わりにおしめを洗い出す。お清「大の男が、こんなことをやることはない。あたしがやるから!」
竜三「いいよ、おしめくらい」
お清「東京じゃ、どうだか知らないが、ここじゃ男が洗濯させるなどみっともないマネは許さない!」
竜三「おれの子のおむつだよ。父親のおれが洗って、何が悪いの?」
お清「竜!お前が、そんな甘やかすから女房が図々しくなって、つけあがるんだよ!」
納屋
おしんが寝ている。
竜三が入ってきて、おしんが起き上がろうとすると「寝ていて、いいよ」
おしん「すみません、アンタにおしめなんて洗わせて。お母さん、何も言わなかった?」
竜三「気にすることはない。」
おしん「明日から、アンタには迷惑をかけないように、ちゃんと働くから。
どうやったら、お義母さんに気に入ってもらえるか。」
竜三「あせることはないさ。先は長いんだ。一生、ここで暮らしていくことになるかもしれない」
おしん「一生って、ここで?」
竜三「どっか他へ行くというのか?金もないのに。なぁおしん、郷に入って郷に従えって言うだろうが。初めは、それはつらいこともあるかもしれないが、みんなおしんのためを思って言ってくれると思って、黙って聞くことだ。そうやって田倉の人間になっていくんだ。私も、なんとか佐賀に根を下ろして生きていけるようにする。私に、ついてきてくれ、おしん。」
見ず知らずの佐賀の本家。
ここでどんな暮らしが始まるのか。
おしんには、見当がつかなかった。
今までと同じように、精一杯生きるよりほかないと心に決めていた。
参照元:
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ティーブレイク
本編となんら関係がありませんが、ちょっとティーブレイク
We Love #ジュリー #沢田研二 #志村けん 、これが1978年当時、渡辺プロダクションの二枚看板!二人の鏡のコントが忘れられません。志村けん氏の無茶ブリに、芸達者なジュリーの対応が凄かったナ?? pic.twitter.com/UkWZ1S0TWU
— Deep Dragon (@DeepDragon63) 2018年12月11日
感想
新しい生活
結婚する時は、ほとんど勢いに任せて結婚してしまった感じですが、竜さまの実家でとうとう生活をすることになります。
そうでなくても、姑のお清の存在だけでも気が滅入りそうなのに、大五郎は、一家の長として、当然のごとく家族を紹介しますが、おしんには仰々しく思えたでしょうね。
大変な思いをして佐賀へ来たと言うのに、ねぎらうどころか、竜に甘いから1000円も貸したとか、年寄りと赤ん坊を残したまま家を出て源じいを殺したようなモノと言われ、源じいを亡くした喪失感を埋めるどころか、傷に塩をもまれるような仕打ちです。
それでも、大五郎は人が良さそうな人なので、それだけが管理人にとって救いなんですけど、おしんの表情を見ていると、とても受け入れようとはしなさそうです。
時間が解決してくれれば良いのですが、竜さまが、一生佐賀にいるつもりだと言いますが、おしんだけでなく、管理人もギョッとしました。
おしんにとっては、見ず知らずの遠いところで生活を始めるなんて、覚悟がないとできないと思います。
初めからワクワクするような気分にならないところで、一生生活をすると聞かされたら、気持ちも体も固まってしまいそうです。
先の見えないことほど、つらいことはないと思います。
ともかく、周りとうまくやっていくしかないと思いますが、どうなることやら。
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