2019年8月26日(月)
あらすじ
髪結いのお師匠さんが店を再開したと聞いて、おしん(田中裕子)は、東京へ戻る決心をします。
しかし、事前にそのことが夫の竜三(並木史朗)に知られてしまい、激しいもみあいになった挙句、おしんは首から肩に、大ケガを負ってしまいます。
ケガをしたおしんは「東京へ行けないんだったら、死んだほうがましだ!」と絶叫します。
竜三に、おしんの東京行きの計画を知らせたのは、佐和(香野百合子)でした。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
田中裕子、並木史朗、伊藤毅、長谷直美、観世葉子、高森和子、有明祥子、北村和夫、北村総一朗、木内聡、藤田亜里早、金子成美、香野百合子、成瀬正、乙羽信子、大橋吾郎
おしんあらすじネタバレ
現代パート
圭ちゃん「へーあの田んぼや畑は干拓で、出来たの?」おしん「有明海の干拓と言うのは、なんでも鎌倉時代から始められたそうなんだ。あの辺のものはいつ頃のモノか知らないけれど」
圭ちゃん「有明海の塩の干満の差は、6メートルもあって、日本一だっていうのは覚えたけど。人間って、スゴイよね。大昔からそれを利用して、海を陸地にしてしまうんだから。」
おしん「おばあちゃんだって、こんな風にして眺めるのは、初めてなんだから。あの頃は、とてもそんな暇は、なかったもんね。毎日、毎日畑に出て、日が暮れるまで働いて」
圭ちゃん「田倉の家って、どの辺なの?今でもいるの?誰か、おばあちゃん知っている人いるかな?」
~中略~
田倉家
二度と敷居をまたぐつもりのなかった田倉家へおしんは、帰ってきました。一度出る決心をしただけに、つらい帰宅でした。
恒子「竜三さん!」
竜三「医者を呼んでくれ!!おしんがケガした!」
大五郎「どうした?」と言って、おしんのところへ行くと、竜三が「医者に診せないと、どれほどのケガなのか」
大五郎「おしん!痛いか?」
竜三「立って歩けないんだ!
大五郎「さぁさぁ座敷に入れて!福太郎!大木先生に!」
福太郎「大木先生は、内科の医者だよ。ケガなら外科だよ。」
大五郎「医者なら誰でもいいよ!早くしないか!」
お清「大げさな、そんな大騒ぎしないで。第一、彼岸の中日に来てくれるような医者なんていない。今日来てくれるのは、お寺のお坊さんくらいだよ。そこに練り薬があるから、持っていって。」
篤子、笑う。
竜三が入ってきて「ヒドイ、出血だよ。あのまま放っておけない」
亀次郎「わかった。連帯にいると、軍医の治療を、年中、見ているから。」
お清「竜!何、その恰好は?男が、赤ん坊をおぶって。それで、村の中、歩いてきたんだよね。みっともない!」
と言って、竜三の背中の雄坊を、お清が抱き上げようとすると「あー臭い!おしめも、取り換えてやらないで!何やってんだか、おしんは?」大五郎「おい、焼酎を出してくれ!お清!脱脂綿とさらし!」
篤子「何?大ごとだね」
お清「おしんは、大げさだ。畑に出ただけだよ。そんな大きなケガなんて、するはずがない。」
恒子「雄ちゃんのおしめは、私が」
お清「焼酎だって、タダじゃない」
亀次郎「よく、こんなヒドイケガを辛抱していた。もっとも大けがなら、しばらくマヒしているだろう。」
竜三がおしんに「キレイに傷口洗ってくれたぞ」
おしん「お世話をかけました」
亀次郎「あぁいいよ。傷口に薬をつけてさらしでしっかり巻いたから、傷口はふさがるだろう。軍医では、それくらいのことしかしないよ」
竜三「助かったよ。兄さんがいたときで。」
亀次郎「しかし、雑木林で、転んだにしたら傷がヒドイな。おしんさん、木登りでもしたか?これから熱が出るかもしれないから、念のため外科の医者に診てもらうといい。足首は、捻挫だ。」
おしん「当分、働けないのでしょうか?」亀次郎「当たり前だ!しばらく右手は使ってはいけない。動かしたら、傷口は治らないよ。
軍隊のような人使いの荒い所でも、これくらいだと当分は休むよ。」
お清「そんなふざけた話があるか?しかも、そんな大けがするようなこと。アンタ、知ってるでしょ?」
大五郎「そんなこと、どうでもいいだろう!どうのこうの言って、おしんのケガが治るワケじゃない!」
お清「大事なことだよ。私は、おしんに今日の仕事を頼んだ。それが放っておいて、そんな山に入って、おまけに大けがするようなこと。おしんの気持ちが、わからないです。アンタ、なんじゃい!知っているでしょう?」
竜三「俺が、何を知っているというのだ?」
お清「それじゃ、なんでおしんがケガをしたと言うのが、わかったんだ?」
竜三「人が、知らせてくれたんだ。」
お清「それなら、アンタから、よーくおしんに聞いといてね!なんで、畑を放りだして、そんなところに行っていたんだ?」
亀次郎「おしんさんも、つらいな。ケガはするし、おふくろには責められるし。」
お清「私は、つじつまの合わないことは、好きじゃないから。おしんの性根の問題だ。いったい、何を考えているんだ!」
居間で、お清が、どんな話をしているか、十分察せられた。
おまけに、このケガでは、当分働けないばかりか、どれだけ迷惑をかけるか、わからなかった。これからの暮らしを思うと、つくづく自分の運命が呪わしかった。
参照元:
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前置きレビュー
干拓
なぜ、わざわざ海を埋め立てて畑にするのかと思うのですが、日本は平野が少ない事から、新しい土地を海に求めてきたのだそうです。
方法としては、2つあります。
一つは、海を埋める方法で、規模にもよりますが、山一つ分の土が必要です。
もう一つは海を堤防で仕切って、海水を排水して現れた土地を利用します。
干拓は、どこでもできたかというと、そうではなく、遠浅の海であるなどの条件が必要です。
ブルーマンデー
週始まりから、かなり重いので、朝食をとってから見ることをおすすめします。
感想
ため息
竜三は、おしんのことを大切には思っていると思います。
でも、おしんは、体がボロボロになろうが、竜三との生活よりも、自分一人ででも生きていきたいんですよね。
竜三が、ケガを心配するのに、おしんは「触らないで!」
この気持ちの、溝、うわっ~
やわな育ち方をしていないおしんには、ケガなんか、どうってことないんです。
ここまでになったら、黙って逃がしてやって欲しい。
とは言え、竜三の手にある今のおしんには、その手から逃れる元気がなかったのか、泣きわめき、脱出が失敗だということを認めたのだと思います。
佐和が心配してきますが、この流れで、佐和さんになど会いたくないです。
佐和さんが裏切らなければ、というか、誘わなきゃよかったのに!
惨めな姿での、帰宅ですが、おしんを大事に思っている竜三は、みんなに助けを求めますが、すぐに応えてくれたのは、父の大五郎だけ。
みんな冷たいというか、お清に至っては「大げさな」と、他人事。
しかも、雄をおぶさった竜三を見て、おしんのケガよりも、そんな恰好で村の中を歩いてきたなんて、いい恥さらしだと言わんばかり。
田倉家から脱出できなかったばかりか、おしんにとって、俊作兄ちゃんの影響で軍人など好きじゃないでしょうに、その軍人の亀次郎兄さんから、軍医のやっていることを見ておぼえたやり方で、傷の手当てをしてもらうなんて、皮肉すぎる。
助けて
お清は、勘のはたらく人なので、おしんのケガをした理由を聞いて、そんなバカな話があるかと疑います。
このお母さんに、つまらないウソなど通らないです。
竜三も、こんなお母さん相手に、気の毒。
ある意味、おしんと正反対だから、おしんのことを良く思ったのかもしれないけれど、裏目になりました。
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