2019年9月3日(火)
あらすじ
おしん(田中裕子)と竜三(並木史朗)の間には、新しい生命の芽生えをきっかけに、また昔のような愛の絆が生まれていました。
このまま田倉の家を追われても仕方がないと覚悟していたおしんだけに、竜三の思いやりがあれば、どんな苦境も乗り越えられると喜びます。
しかし、お清(高森和子)はおしんを許していません。
お清にとっては、竜三の妹の篤子(長谷直美)の出産のほうが、おしんの出産よりずっと大事だったのです。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
田中裕子、並木史朗、伊藤毅、長谷直美、観世葉子、高森和子、有明祥子、北村和夫、北村総一朗、木内聡、藤田亜里早、金子成美、香野百合子、萩堂譲二、乙羽信子、大橋吾郎、戸川暁子、金野恵子、栃原真美
おしんあらすじネタバレ
畑
おしんと竜三の間には、新しい命の芽生えにより、また昔のような絆が生まれていた。
竜三の思いやりさえあれば、どんな苦境も乗り越えられると、おしんはうれしかった。
おしんの胸にやっと帰って来た幸せも、踏みにじろうとするような田倉家の事情があったのである。
おしん「端午の節句なのに、雄とは祝ってやれないのね。」
竜三「おふくろがやってくれるから、それでいいよ。今は、連れて歩いていたって、邪魔になるだけだ。少しでも、体を休めることを考えないと。お守をして・・・」
おしん「そうね、あんな手のかかる子、見てくださっているんだもんね。恨んだりしたら、申し訳がない。ありがたいと思わないとね。」
竜三「そうだよ、物は考えようだよ。いい方に、いい方に考えないと、もっとのんびり暮らせるのに。」
おしん「そうだ!雄を取られたと思うから、いけないんだ。子守りに預けていると思えばいいんだ。」
竜三「あぁ一番、子守りがあってる。」
おしん「いくら出したって、あんないい子守り雇えないわよ。」
竜三「うん、運がいいよ」
二人、笑う。
竜三「今度は、女の子が欲しいね。おしんを愛らしくして、やさしくて、しっかりしたような女の子。」
おしん「良かった~ほんとはね、子供が出来たってわかった時、うらやましかったんだ。東京へ行こうと思った矢先で、誰にも喜んでもらえない子供だと思っていたから。
篤子さんも、同じころ子供が出来て、お義母さん大騒ぎしてらしたでしょう。
同じ生れてくる子供なのに、どうして天と地ほどにも違う運命を背負って生れてくるのかと思うと、かわいそうで」
竜三「おしん」
おしん「アンタが、こんなに喜んでくれると思わなかったの。あの頃、アンタには、私は重荷だと思っていたから。」
竜三「疲れていたんだよ。おふくろとおしんの間に挟まって。」
おしん「いいんだ!すんでしまったことは。あのまま東京へ行っていたら、あなたとは一生別れ別れになって暮らすことになっただろうし、雄も生まれてくる子も、父親のない子にしてしまったかもしれない。佐和さんのおかげだ。」
竜三「佐和さんには、気の毒なことをしてしまった。」
おしん「どうしたんだろう、佐和さん。どっかで無事に暮らしてくれていると、いいんだけどね。佐和さんのためにも、いい子、産まないとね!」
竜三「あぁいつかどこかで、佐和さんと会えることがあれば、よろこんでもらえるような子供を産まないとな!
~中略~
おしんの部屋
おしん、机に向かっている。竜三「どこへ書いているんだい?」
おしん「かあちゃんと、お加代さまと、それと東京のお師匠さんに。やっと少し、筆が持てるようになった。」
竜三「だいぶ、良くなったね」
おしん「ほんとうはね、二人目ができたこと、やっと話す気持ちになれたんだ。アンタが喜んでくれて、アンタのそばで産めるんだもん!お義母さんの話、なんだった?」
竜三「いつもの通りだよ。くだらないことを、くどくどと」
おしん「私が、甲斐性のない女房だから」
竜三「おしん、この家でお産をするのは、大ごとだよ。おふくろや、姉さんの顔色を見ないといけないし、篤子だって、いずれはお産のために帰ってくる。誰も、お前のことは見てやれないかもしれない。」
おしん「それくらい、覚悟しています。厄介者が、また厄介者を産むんだもん。私ね、誰にも迷惑かけないで、なんでもするつもりなんだ。お産だって2度目だし、何を用意すればいいか、ちゃんとわかっているんだ。
田んぼや畑も一生懸命やる。ここでお産をさせてもらうんだ。
もう、ここを出て行くつもりもないし、この家の人間になるつもり。
お義母さんにも、気に入ってもらえるように、もっと素直になって、私が、お義母さんに感謝する気持ちを持っていたら、お義母さんにだってきっとわかってもらえると思う。
アンタに心配してもらわなくたって、ちゃんと苦労の覚悟くらいできてます!」
何も知らない、おしんの頬笑みが、竜三の胸をえぐっていた。これから、無事に身が2つになるまで、おしんにどんなつらい日が続くか。竜三は、言葉もなく、その苦労を背負っていかなくてはならない、おしんの細い肩をただ見つめているだけであった。
参照元:
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前置きレビュー
おしんが、畑で帽子をかぶる姿がありますが、帽子と言えば・・・
引用元:https://sonoyama.biz/202.html
帽子をかぶっているのは篠ひろ子さん
引用元:http://kunami.cocolog-nifty.com/
感想
仲直り
夫婦睦まじくとは、良く言ったもんだじゃありませんが、佐賀から出ようとして、修羅場になったとは思えないくらい、やっともとのさやへおさまったおしんと竜三。
おしんは、あのまま東京に出て行ってしまったら、一生別れ別れになって暮らすことになっただろうと、嵐が過ぎ去ったかのように冷静になれたんですね。
思うようにいかなくて、感情的になってしまうこともあるけれど、それは人間だからだと思う。
お互い感情をむき出しにしても、それでもお互いを支え合って、絆が強くなっていくんですね。
ただ、その引き換えのように耕造のもとから、佐和さんが家を出てしまったなんて複雑な思いです。
何かと目をかけてくれる舅の大五郎はいい人ですが、お清のアクの強さで、大五郎の人の良さが消されてしまっているように思います。
迷信
一つの家に、お産が一度に2つあると、どちらかの子供が亡くなると言う迷信は、全国的に、どこかしらであったらしいです。
確かに、お産は命がけと言いますし、今のように医療機関が整えられていたわけではないので、大変なことだったのだと思います。
お清にとって、ただですら気に入らない嫁と、かわいい愛娘との妊娠が重なるなんて、これほど縁起の悪いことはないと思ったのだと思います。
つくづく、羅紗問屋の倒産に震災で工場がつぶれたり、おしんと竜三が結婚して、あんまり良いことがないけれど、それでも別れない!
おしんは、やっと素直になって「私が、お義母さんに感謝する気持ちを持っていたら、お義母さんにだってきっとわかってもらえると思う」
おしんが絵が描けるまで回復して良かった!絵がシュールだけど。 #おしん #おしんチャレンジ pic.twitter.com/UTYn4eVPGM
— やまさん (@mina_sama4649) September 3, 2019
そんな健気さに、竜三の胸がえぐられるようになるのも無理もないです。
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