2019年9月20日(金)
あらすじ
仕事の見込みが立たず、重い心をひきずって、たか(渡辺美佐子)の家に帰ってきたおしん(田中裕子)を待っていたのは、懐かしいテキヤの健さん(ガッツ石松)の笑顔であった。
露店商の縄張りを取りしきっている健さんが世話を焼いてくれて、おしんはどんどん焼きの露店を始めることになります。
おしんの胸に久しぶりに温かい思いがよみがえっていました。
おしんは気心の知れた人たちのなかで、誰にも遠慮なく、思い切り働けることが嬉しかった。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
田中裕子、山野礼央、渡辺美佐子、高橋昭朱、磯辺真佐子、丹内由基子、ガッツ石松、おぼんこぼん、
おしんあらすじネタバレ
髪結い
やっと雄を連れて東京へ出てきたおしんであったが、おしんに落ち着ける場所はなかった。一縷の望みを寄せてお師匠さんの家も、やはり髪結いができないとあっては、迷惑をかけるだけであった。健さん「良かった。おかみさんが出かけているって言うんで、諦めて帰るところだったんですよ。」
おしん「わざわざ来てくださったんですか」
お師匠さん「こっちの部屋使いなさいよ」
おしん「でも、そろそろお夕飯の支度しないと」
お師匠さん「そんなのいいから、せっかく健さん来てくれたのに。健さんね、時々のぞいてくれて、おしんのこと懐かしがっていたんだよ。
だから、さっそく知らしたの。積る話でもして」おしん「健さん、ありがとう。私のこと忘れないでくれて」
健さん「忘れるも何も、おかみさんの度胸のよいのに惚れ込んじまったんだから」
おしん「健さんには、ほんとお世話になって。震災の時も、健さんのおかげで不自由しないですんだしね」
健さん「あっしは、寂しいんだよ。あの震災さえなければ、おかみさんだってね」
おしん「運が悪かったんだ」
健さん「それは仕方がなかったが、これからどうなさるのかと思ってよ。こちらのお師匠さんが面倒を見るというので、差し出がましいマネをする筋合いはないんだが」
おしん「健さんね、私髪結いできなくなっちゃった」
健さん「それも、お師匠さんから聞いた。ひでえ話だ。いい腕、持ってなさるのによ。病院へ行ったら良くなるんじゃないかって、あっしが病院へお供しますから」
~中略~
お師匠さん「そりゃアンタがね、この家に世話になるのが気兼ねなら、外へ働きに出ればいいさ。
だけど、夜店のたたき売りみたいなマネをしなくったって、そんなこと私がついていて、させられやしないよ!」おしん「手が利かなくなって、毎日、お師匠さんたちが髪を結っているのを見るのがつらいんです。自分の手も自由に動いたらいいなって」
お師匠さん「わかったよ。おしんの性格わかっているはずなのに。もう止めやしないよ。髪結いだけが、仕事じゃないんだ。肝心なのは、自分の力で食べて行くのを見つける事なんだ。
おしんが、これならと思うことをやったらいいよ。あの世界だって、健さんみたいな人はいるんだもん。私の取り越し苦労かもしれないね。健さんも健さんだよ。夜店をやるか、賭けるなんて!」おしん「健さん、気を使ってくれたんです。自分から商売しないかって言ったら、私を傷つけると思ったんですね。ほんと、やさしい人なんですね」
お師匠さん「あんな顔しててね」
二人、笑う。
露店それから数日して、健さんが迎えに来た。
おしん、雄坊をおんぶしている。お師匠さん「今日は、風が冷たいから、雄ちゃん置いていきなさい」
幸子「私が、お守をしています」
おしん「そんなことしたら、お店の方どうするの?これからは、この子と二人で商売をしないといけないんです」
お師匠さん「それで、何売るの?女郎になんて売り飛ばしたら、承知しないからね!」
おしんと健さん、露店へ行く。
ロクさんとサブがいる。
健さん「おかみさん、ドンドン焼きって知ってますか?
これからは、これが一番出る季節になるんですよ」健さんが、どんどん焼きの作り方を説明。
雄坊を抱っこして、露店衆に、おしんを紹介する健さん。
おしん、どんどん焼きを焼く。
ロクさんとサブさんが、雄を相手に遊んでいる。
おしんの胸に、久しぶりに温かい思いがよみがえっていった。
この人たちの間で、誰の遠慮もなく、思い切り働けることが、おしんにはうれしかった。
参照元:
![]()
前置きレビュー
どんどん焼き
もんじゃ焼きから派生して、大正時代から昭和10年代にかけて、東京を中心に流行ったそうです。
感想
あんな顔
仕事が思うように見つからず、落ち込むおしんに、笑顔を運んでくれたかのように健さんが現れます。
おしんの自然な笑顔が、なんとも言えずかわいいです。
健さんは、おしんの気持に寄り添って慰めてくれますが、ちゃんとおしんの素質を見抜いているので、力になってやろうと手を差し伸べてくれます!
やったね!
健さんは、おしんを活かせる人なんでしょうが、わからないのは、雄を連れて佐賀から出てきたおしんは、いつか竜三と3人で暮らすことを考えているところ。
佐賀の実家がいやで家を出たら、離縁ではないのかと思うのだけど、いつか一緒に暮らすなんて、都合が良いのではと思うのだが。
ともかく、困っているおしんを何とかしてやろうと言う、健さんの男気はかっこいいですが、お師匠さんの「あんな顔して」って、おしん、まじめに笑っていたと思う。
おぼんこぼん
露店に行くと、あのロクさんとサブさんがいますが、すっかりいい人な印象になっていておかしい。
親分の健さんは、えらそうにどんどん焼きを焼いて見せますが、美味しくなさそう。
健さん、雄坊を抱っこして、おしんを男衆に紹介しますが、まるでおしんと夫婦同然に見える!
それはともかく、雄坊にかけられたマフラーを、健さんが何気になおした時の雄坊のニッコリした笑顔が、自然でかわいい!
久しぶりに、コミカルなBGMで、やっとホッとした気分です。
コメント