2019年10月11日(金)
あらすじ
おしんが佐賀の田倉家を出てから、1年と2か月が過ぎていました。
その間、佐賀の竜三からは一通の便りもなく、おしん(田中裕子)は夫婦の縁も切れたと思い、雄(ゆう)と母子二人で生きる覚悟を決めていました。
竜三から手紙が届いたのは、そんな大正15(1925)年の新春。
浩太(渡瀬恒彦)は、ケンカする客たちを体を張って止めるおしんの姿を見て、「もっと自分を大切にしなきゃだめだ」と忠告します。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
田中裕子、山野礼央、小林千登勢、東てる美、渡瀬恒彦
おしんあらすじネタバレ
めし屋
おしんが佐賀の田倉家を出て、いつか1年と2か月が過ぎていた。
竜三から、思いがけず手紙が届いた。大正15年の新春の松もようやく取れ、おしんは25歳になっていた。
お加代が、接客をしていると、浩太がやって来た。お加代「店は、混んでいるから座敷の方がいい。おしん、なんかうまいものこしらえてあげてくれ。旅の間は、どうせロクなモノ食べてないだろう」
お加代、浩太に「佐賀から手紙が来たんだ。竜三さんから」
浩太、おしんを見る。浩太が、おしんに「今年はね、庄内地方の小作が地主と対決するつもりになっている。だから、酒田で落ち着いてる暇は、なさそうだ。地主は地主で組合を作って、小作の動きによっては、小作から土地を取り上げ、米を作らせない腹らしい。
そうとう厳しい情勢になりそうだから、徹底的に闘わないといけない時が来た」
おしん「そんなことしたら、またお上が黙ってないんじゃないですか?」
浩太「官憲や治安維持法が怖くて、こんな運動なんてできないよ。おしんさんの手料理が食べられるのも、今のうちかな。
手紙、来たんだってね。おしんさんと雄くんのことは、これで一安心だ。けど、どうして1年以上放っておいたの?」
おしん「田倉のお義母さんが、私からの手紙を見せなかったそうです」
浩太「田倉くんも気の毒だね」
おしん「長い、長い手紙でね、雄に何か買ってやってくれって、20円も為替が入っていました」
浩太「やっぱり父親だね」おしん「雄の写真を送ってくれって」
~中略~
おしん「勘定していってくれ!あんたたち、死んだら、もらい損になるからな!商売あがったりなんだ!!!」
男たちに勘定をさせ、店を出て行く。おしん「ありがとうございました!!!」
おしん、客たちに「すまねかったな」
客が、おしんにからんできて「これはよか、女子たい!九州にも、こんな女子はおらんたい。わしの女房にしたか。惚れたばい」
おしん「惜しかった。もうちょっと早かったら、女房にしてもらったのに、私もう人のかーちゃんです」
浩太の顔が怒っている。
おしんが、店じまいをしていると浩太が「いくら、おしんさんが度胸がいいからと言って、無謀だよ。一つ間違えば、命を落としかねない。
相手は酔っ払っているんだよ」おしん「あんなことは、しょっちゅうなんです。酒を出している商売は、酒を出している以上、覚悟していないといけないし」
浩太「やめてほしいね。気安く酔っ払いに抱かれたり。僕は、反対だな。おしんさんが、こんな商売続けることに。水を差すようで悪いが、今までは無事できたかもしれない。酔っ払いを相手にしている商売を甘く見ていると、とんでもない目に合うよ」
おしん「だいじょうぶですよ。あぁ言う人たちの心は、わかっているんですから」
浩太「たとえ冗談でも、僕はやだよ!田倉くんが見ても、同じ気持ちになると思う。大人げないと思われるかもしれないが、イヤなものは、イヤなんだ。田倉くんと一緒に暮らしたいなら、もっと自分を大切にした方がいい。
田倉くんの心にしこりを残すようなことをしたら、せっかく暮らすことが出来ても夫婦の仲が、うまくいかなくなることもあるんだ。
他に地道な商売は、いっぱいあるんだ。よく考えた方がいい」
おしん「私だって好きでやっているワケじゃないんです。でも、お金もないし、雄を抱えて他にできる仕事もないんです」
浩太「僕はね、おしんさんと田倉くんが、一緒にできる仕事がいいと思っている。干拓なんて、いつ終わるかわからない。
それより、夫婦が離れているのは、けしていいことじゃないよ。
おしんさんが、田倉くんをめし屋の亭主にするのがイヤなら、良く考えて。1日でも早く、田倉くんに出てきてもらうんだ。じゃないと、僕だっておしんさんのことが、気がかりだ」
そこへお加代が入ってくる。
おしん「浩太さんが、こういう商売良くないって」
お加代「どうして?おれは、ウチでくすぶっているより、ましだ。おしんの役に立っている。
浩太さん、今夜のケンカで、気持ち大きくしたんだな。おしんには、あんなこと、なんでもないんだよ。おしんの気性が気に入られて、この店が持っているようなものだ」
おしんには、ただ夢中でやってきた商売です。
これしか生きる道はないと思って、捨て身で打ち込んできたのである。
浩太の言葉には、ふとおしんの胸にこたえるものがある。
が、他に何ができるというのだ。おしんには、見当もつかなかった。
おしんが、仕事をしていると若奥さまがやってくる。
若奥さん「忙しい時に、悪いな。でも、加代が来る前に話したいことがあるから。加代のことだけど、なんとかウチに落ち着くように言ってもらえないか?
加代がいないと、この店が困ることはよくわかっている。ここに来ていては、夫婦の生活が壊れてしまう。政男さんだって、面白くない」
そこへ、お加代がやってきて「おっかさま、やっぱりここだ。おれをウチに、閉じ込めようと思っても、そうはいかないからな。
おれは、この店に来ているから、生きていかれるんだ。おしんに、余計なことを言わないでくれ!」
加代、接客を始める。参照元:
![]()
感想
残念だったね
管理人は、浩太のことを応援する気がないので、お加代さまが竜三から手紙が来たことを知らせると、ショックを感じる浩太に、残念だったねとしか思えません。
おしんが、雄の写真を送ってくれと言われたと話すと、浩太は、すかさず「田倉君来ないのか?」と、少しのスキあらばな感じで油断ならないし、ホッとできる人と思えない。
しかも、おしんの仕事をしている姿をずっと見ていて、おしんは一人の女性としてではなく、獲物なんじゃないかと思ってしまう。
勇ましい
酔っ払いの客に、浩太が、何とかしようとすると、おしんは、自分の客だからと断り、体を張ってお客のケンカを止めようとすると、前川清に似た客が「おしんちゃん、大統領!」と声掛けをして笑っちゃいました。
刃ものを振りかざしているのに、ひるむことなく、おしんは大声を張り上げて、代金をもらいます!
この勇ましさ、健さんが、惚れ込むワケだ。
ケンカの客だけでなく、セクハラの客にも、上手に対応をして、客あしらいがうまいな。
こういう店は、繁盛しますよ。
と、管理人は感心しているのだが、浩太は、おしんの姿に納得がいかないのか、潔癖というか正義感からなのか怒りのようなものをにじませていると思っていたら、「ぼくぁこの商売続けるの反対だな」って、あんた、彼氏じゃないでしょ!
おしんは、露天商で鍛えた根性があるのだし、店が繁盛しているのだから、いいじゃないのと思う。
余計なこと口はさまないでと、管理人は不機嫌。
浩太は、手拭きを机の上に何度もたたきつけて、その怒りのほどがわかるけれど、浩太の怒りは、手を出したくても、竜三のことがあるので、出せないことへのいら立ちもあるんだろうな。
さっさと身を引けばいいのに、まとわりつくのがわからない。
雄ちゃん!
雄ちゃん、大の字になって寝ている!
あまりにフリーダムすぎて、寝かされる羽目になっちゃったのかな。
浩太が、こんな商売続けて欲しくないと言っていたところへ、今度は、みのが、政男との関係を心配して、店を辞めさせて欲しいと言ってくるなんて、潮時なのかなと思うけれど早すぎる。
ここで、おしんは、奉公の時から身に着いたであろう、自分よりも、世話になった人が、何を望んでいるのか察し、どうすれば良いのかと言うことを認識したのだと思う。
このまま、めし屋を続けて欲しいな。
コメント