2019年11月19日(火)
あらすじ
竜三(並木史朗)の兄の亀次郎がやって来て、竜三に連隊に食料品を納める仕事を勧めた。その夜、おしん(田中裕子)の脳裏には、幼いころ、ひと冬を共にした脱走兵の俊作あんちゃんの思い出がよみがえった。
戦争の残酷さと、二度と戦争をしてはならないと教えてくれた俊作の言葉は、おしんの心に刻まれているのに、もう自分の力ではどうにもならなくなってしまっているのが、おそろしくもあり、悔やまれてならなりません。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
田中裕子、並木史朗、上中はるか、松田洋治、望月匡貴、大渕貴人、赤木春恵
おしんあらすじネタバレ
田倉家
おしんが目を覚ますと、初子が朝食の準備をしている。
おしんが、竜三を起こしますが、竜三は「今日は、仕入れに行かない。店は休む。兄貴に会っていろいろ相談もしなきゃいけないんだ」
おしん「急に休まなくったって」
竜三「兄貴だって、忙しいんだよ。今日しか会えないんだよ」
おしん「ちょっと、アンタ、夕べおっしゃったこと本気で?だって納入業者になれるかどうかわからないんでしょう?お兄さんのお世話だって言ったって、軍に入れる保証はないんでしょう?」
~中略~
ひさ「アンタにたまに会ったから、ゆっくりしていきな。寒いしな、こんな熱いみそ汁あるからな」
おしん「久しぶりに、浜に買い出しに来て、なんだか清々しました。やっぱり海っていい!」
ひさ「私のところもな、いつ漁をやめるかわからないよ。若い衆が2人も兵隊にとられてしまってな」
おしん「やっぱり、見慣れた顔がいないと思って、ヘンだなと思っていたんです」ひさ「この分だったらな、私の息子たちも、いつ赤紙が来るかわからない」
おしん「そんなヒドイ戦争になっているなんてね」
ひさ「いくら、お国のためだと言ってもな、息子や働き手を戦争にとられてしまうなんてあんまりだ。いやな世の中になってしまった。
今から思ったらな、浩太さんみたいな人が生きていかれなくなったと言うのが、おかしな話だ」
おしん「浩太さんは?」
ひさ「だいぶ、落ち着いたらしいけどな。いまだに黙りこくって、そら無理ないよな?
いまだって、特高が見張っているんだから。いくら転向したと言ってもな、いつどんな目に合うかわからない。
早いところ、ちゃんとした娘さんでももらったら、特高だって安心するだろうし、浩太さんのためにも幸せになると思っているんだけどな。
こんなこと、アンタだから言っていられるけれど、これからだんだん、本当のことが言えなくなる。
忙しいのに、アンタ引き留めてしまって。まだまだ、私が船を出しますよ!
若いモノがいなくなったら、年寄りががんばればいいの!
アンタも精を出して、店がんばりな!店を潰すようなこと、しないようにな!」
おしんが、一人で荷車を引いていると、雄が走ってくる。
雄「バカだなー起こしてくれたら、僕も一緒に来たのに。冬休みだよ!」と言って、荷車を押す。
雄「男の子だって、役に立つことあるんだからね!」
店に来ると、雄と初子、希望が手伝ってくれる。
おしんは「注文取りに行くね!」
~中略~
竜三「そうだろう!なぁおしん、俺はな、雄にも他の子たちにも、のびのびと育って欲しい。どんな時が来ても、不自由だけはさせたくない!
その一念で、今度の仕事にかけているんだ!
俺は、今度の仕事は、必ずとってみせる!」
この人も、誰のためでもない。
5人の子供たちのために、大きな仕事に夢を託しているのだと、おしんは、しみじみ竜三の顔を見つめていた。
自分と同じ思いの竜三が、ふとおしんにはたまらなく愛しかった。何も言わずに、この人について行こう。
その時、おしんは一つの人生をはっきりと選んだのであった。
感想
働き者
竜三は、すっかり軍への納入業者になるつもりでいるのでしょうが、地道に商いができればと考えているおしんには、本気になってほしくないのでしょうね。
初子は、健気に菜っ葉を切って朝食の用意をしているかと思えば、おしんがおにぎりを作ってと頼むと、打てば響くように手伝う初子が清々しいです。
竜三の態度に、おしんはちゃっちゃと仕入れに行く準備をして、こういう時のおしんは強いし頼もしいです。
何気ないひさとの会話の中で、若い衆が兵隊にとられたと、そういう時代なんだなと思っていると、浩太は相変わらず廃人状態で、特高が見張っているなんて、そりゃひさも落ち着きません。
時代の現れとは言え、確かに生きづらい人もいたのですね。
それでも網元の女将らしく、若い衆がいなくても自分が船を出すと、さすが心意気が違います!
いい子に育った雄
めし屋の時のおしゃれだった感じとは変わり、荷車を引いて、すっかり働くお母さんのおしん。
そこへ颯爽と雄が現れ、荷車を一緒になって押してくれます。
雄は、生まれた時から、周りの大人たちにかわいがってもらい、いい子に育ちました。
成長した雄の自転車に二人乗りだなんて、いい光景です。
こんな日が来るなんて、おしん、頑張った甲斐がありました。
親心なのかもしれないけれど、自分は生きていくために魚屋をやっているけれど、雄には魚屋を継がなくて良いと言いますが、雄は、親に負担をさせたくないと考え、魚屋の手伝いをして、ほんといい子。
それにくらべて、家の手伝いなどせず、遊びほうける仁の勝手なこと。
調子に乗っている竜三
竜三は、軍の納入業者になってやると意気込んで酔っ払って帰ってくると、嫌な予感が走ってしまいますが、5人の子供のためを思ってしていることだと、おしんは、妙なところで理解をします。
夫婦にとってはお互いが歩み寄って良い事ですが、ほんとうにこの先の人生にとって良い事になるのか疑問です。
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