2020年1月22日(水)
あらすじ
仁(山下真司)の結婚相手、川部道子が父親の仙造とともに田倉家を訪れます。
おしん(乙羽信子)は初めて道子に会いますが、初対面から、おしんは、道子にも仙造にもなじめません。
自分の腕一本で生きてきたおしんにとって、道子の父親の態度は、おしんの城へ土足で踏み込んでくるような気がしたのです。
一方、道子と仙造を頼らずにどうやって改装資金を工面するのか、初子(田中好子)は、不安でなりません。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
乙羽信子、田中好子、山下真司、片岡静香、渡瀬恒彦
おしんあらすじネタバレ
田倉商店
仁の結婚相手、川部道子が、父親の仙造と共に田倉家を訪れ、おしんは初めて嫁になる娘と、その父親に会った。が、初対面から、おしんは道子にも仙造にも馴染めなかった。
おしんが、仕事をしていると、仁が帰ってきて、初子に「道子のオヤジさんが、どうしてもコーヒーつきあってうるさいもんだから」
初子「道子さんたち、お帰りになったの?」
仁「あぁ、初ちゃん、今日、どうもありがとう。料理美味しかったって言ってたよ」
初子「簡単なモノしか作れなくて」
仁「母さん、なかなか腹の大きい男だろう?事業の勘は冴えているし、商才も長けている。
だから1台のミシンから始めた仕立て屋が、あれだけの婦人子供服メーカーにもなれたんだよ。
あのオヤジさんがついていたら、鬼に金棒だ!」おしん「お前は、どこまでお人よしにできているんだろうね?
あのオヤジさんはね、この家にお金をつぎ込んで、この店を自分の思う通りにする魂胆だよ。
あんな男の世話になったら、身ぐるみはがされることになりかねないからね。
女親だと思ってバカにしているんだよ!そんな見え透いた手に、誰が乗るもんか!」
仁「そりゃ偏見だよ、母さんの!」
おしん「何が偏見だよ?新しい店の設計をさせろって、誰の店だと思っているんだ!」
仁「道子のオヤジさんはね、いままでセルフサービス方式を研究してきたんだよ!俺たちは、ずぶの素人だろ?
だから、いろいろ親切なんじゃないか!」~中略~
浩太の家
「並木」の表札。おしんが、門をくぐり「ごめんくださいませ」と声をかけると、香子が「まぁおしんさん、よくいらしてくださいました。主人とも、時々おうわさしていたんですよ」
茶室
おしん、茶を飲み「おいしく、ちょうだいしました」
おしん「こんな静かなお住まいを拝見しますと、私なんて、なんのために毎日あくせく働いているのか」
浩太「私は、店の方は、もう番頭に任せてありますから」
香子「浩太さんは、若い時、地獄を見ていらしたんで、せめてこれからはゆっくりさせてあげたいと思って」
浩太「地獄を見たのは、おしんさんも同じだ。お互い、つらい時代を乗り越えてきたわけだから。私は、やっと店からも解放されました」
おしん「私は、まだまだ修羅場です」と言って、手土産の伊勢えびとあわびを差し出すと、香子が、おひさおばさんが生きていたころは、あの浜にもよく行っていたが、行かなくなってしまった。
今夜は、ゆっくりお酒でも召し上がっていってくださいといって、席を立つ。
おしん「お幸せなんですね」
浩太「何を幸せと言うのかわからないが。あくせくするのは、もうゴメンです」
おしん「いつになったそうなるか、うらやましいです」
浩太「おしんさんは、苦労することがあるうちが幸せなんじゃないか」
おしん「実は、今日、ご相談やらお願いやら、勝手なときばかり、こうしておうかがいして。申し訳ないんですけれど、いざとなったら、浩太さんしか親身になっていただける方がいないものですから、つい図々しく」
浩太「なんでしょう」
おしん「セルフサービス方式ってご存知ですか?」
浩太「えぇ知っています。金銭登録機だなんて、便利なモノができた。おしんさん、まさか」
おしん「息子が、かなり熱心なモノでして。ただ資本がひどくかかるものですから。
それだけかけて値打ちのあるものかどうか、決めかねて」
浩太「私が、もう少し若ければ、やっていたかもしれないな。おしんさんの店は、立地条件も申し分ないし、私も興味があって、一応、研究してみました。
理論的に言って、成功する条件は、そろっている。
そう考えていいんじゃないですか。
しかし、驚いたな。おしんさんに、そんな意欲があるなんて」
おしん「私も、ほんと言うと怖いんです。今のままやっていれば、なんとか食べていけますし、何も今さらと思って見たり。
でも決めました。やってみます。いままで、何度も丸裸になってきたんです。
もし、今度失敗しても、また一から、やり直せばいいんですから。
ただ今日も、銀行へ行ってきたんですが、土地を担保に融資はしてくれるんですが、保証人のことが問題で、かなりの資本なもんですから、しっかりした保証人でないと。
それを浩太さんにお願いしたいと思いまして」
浩太「私でお役に立つことがあれば」
おしん「ありがとうございます。何かって言うと、浩太さんを頼りにしてしまって」
浩太「いつまで経っても、おしんさん楽にならないな」
おしん「仕方がありません。これが私の最後の意地です」
田倉家
おしん、仁に「設備資金だけどね、やっと銀行から借りられることになったの。だからさ、川部さんのお父さんに、よくお話しておいてね。それと設計も建築もウチでやれることになったから、はっきりお断りしておくんだよ!」
仁「そんなバカな!川部のオヤジさん、そのつもりで、母さんだって、任せたんじゃないか!今になって、どうして最初から断らないんだよ!遅いよ!」
おしん「だって、あの時は、まだ銀行で貸してもらえるってわからなかったんだもん。この店は、母さんの店だからね。誰の世話にもなりたくないの」
参照元:
浩太の嫁並木香子役の片岡静香
浩太の嫁の並木香子を演じるのは、片岡静香さん。
所作がキレイだと思ったら、歌舞伎の御家のお嬢さんなんですね。
お兄さんは、片岡仁左衛門さん。
歌舞伎俳優、片岡仁左衛門が文化功労者に「年中挑戦しています」俳優生活70年に向け思いを語った会見レポート #片岡仁左衛門 #文化功労者 https://t.co/lO8whJK7YO pic.twitter.com/qYMMCXyE45
— SPICE[舞台情報メディア]/e+ (@spice_stage) October 26, 2018
片岡 静香(かたおか しずか)
生年月日:1946年9月26日
出身地:京都府
演劇集団 円所属
十三代目片岡仁左衛門の五女。兄は歌舞伎役者の五代目片岡我當、二代目片岡秀太郎、十五代目片岡仁左衛門、姉は日本舞踊家の花柳寿々(三女)です。
感想
やれやれ
おしんは、店は自分のものだから、仁の嫁になる実家の口出しなどさせないと、かたくなに突っぱねます。
仁にとっては、道子の親父さんは頼もしく思えるのだろうけれど、おしんは、明治女の意地っ張りと言うか「協力してくださる」なんて、そんな風には思わないんです。
でも結局おしんは、浩太に頼るんだ。
なんだかな、、、
それにしても浩太の奥さんは、嫉妬などみじんも出さずに、旧知の仲だと、小ざっぱりともてなして良くできた人です。
おしんとの関係をわかっているのだろうけれど、それは等の昔のこととわきまえているんだろうな。
おしんも、そんな様子に「かなわない」と思ったのかもしれない。
20歳も年上の乙羽信子さんに、憂い含んだ表情で話す渡瀬さん、この時39歳です。
浩太、渡瀬恒彦さんのこの貫禄には驚く。
うひゃー
おしんは道子の父親にすきを与えてはならぬと、先手を打って、浩太に保証人を頼み、設計も建築も手筈を整え、抜かりのなさに、お見事って感じです!
おしんが黙って好きにさせるわけないだろう!面白くなってきました!
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