2020年2月5日(水)
あらすじ
おしん(乙羽信子)と道子(田中美佐子)の対立は、日増しに激しくなります。
子どもの頃から貧しさが骨身にしみていたおしんは、貧乏から逃れることが何よりも大切でした。
食事の献立をめぐって道子と口論になった日、仁(山下真司)が、もっと生活費をたくさん渡してほしいと言ったことが、おしんには腹立たしくてならなかった。
幸せを金でしか買えない時代になったという思いが、店のオープンを前に、おしんに新たな決意をさせます。
参考:Yahoo!テレビ
おしんキャスト
乙羽信子、田中好子、山下真司、浅沼友紀子、田中美佐子、渡辺寛二
おしんあらすじネタバレ
田倉商店
田倉商店は、セルフサービス店のための準備をしています。仁は、チラシの内容をおしんと話していると、男が「へーっこれは、なかなかのもんだな」と入って来てきます。
仁が、「おぉ辰!お前、来てくれたのか?」
辰則、敬礼して「田倉飛行兵長!崎田上等飛行兵、ただ今到着しました!」
仁も敬礼して「ごくろう!」
仁は、おしんに、少年航空隊時代の一期下の崎田辰則を紹介します。
辰則の家族は、東京の空襲でなくしてしまい、浮浪児のようになっていたところ、GIに拾われてアメリカに5年ほど行っていました。
ところが、そのアメリカ兵が結婚をして邪魔にされ、日本へ帰って来たのです。
仁が、東京にいたとき、偶然会って、食料品店の店員をやっていました。
仁は、辰則に是非、協力して欲しいと依頼します。
辰則は、アメリカにいた時、スーパーで働いていました。
~中略~
辰則は遠慮すると、おしんは「戦闘機だって、ガソリンがないと飛びませんからね!」と言って電話をかける。
店の準備をしていると、禎が帰って来た。
まだ休みには1週間ほどあるが、仁兄ちゃんが店のオープンだから帰って来いと言われ、学校を休んで来たと言います。
仁が「試験が済んだなら、それでいいじゃないか。新しい店のオープンを手伝うくらいは、当たり前だろ。
こういう時は、家族総動員だ。人を雇ったら金がかかる」と話します。
禎に「春休み一杯、店に出てくれるよな?お前が、のん気な顔をして大学へ行けるのは、ここの店のおかげだぞ!新しい店がうまくいかなくなったら、お前が下宿して大学行く金は出ないんだ!」
そう言って、辰則を紹介する。
道子は、雑誌を見ている。
禎が入ってくると「道子さんは、優雅ね。みんなお店でカリカリして働いているって言うのに、私なんて、まだ学校があるのに、兄さんに呼び戻されたのよ。
道子さんがいるなら、何も私を当てにすることないじゃない?
家族が協力するって言ったって、私がお嫁に行ったら、田倉の人間じゃなくなるのよ。お店を手伝うって言うのなら、道子さんに出てもらうのが、ほんとうだと思うけどね」
道子「私は、奥のことさえしていればいいって言われているの!今やっとお昼の後片付けがすんで、お夕飯のしたくまでちょっと暇ができたから座っただけなの。
何も、1日中、本を読んでいるワケじゃないわ」
禎「へー今のお嫁さんって、いいご身分なのね。ウチの母さんや初ちゃんは、奥のことをしながらも店に出て、座っているところなんて見たこともなかったけど?」
道子、黙って出る。
入れ違いに、おしんが来て「禎、道子さんに何か言ったの?」
禎「別に。母さんも苦労するわね。あんなお嫁さんじゃ」
おしん「あんまり波風立てないでよ。やっと少しはウチに慣れてきたんだから」
禎「へー母さんらしくもない。何、遠慮しているのよ?母さんが、そんな風だから、道子さんが増長するの!」
おしん「言ってわからない人には、何を言っても無駄なんだから!」
禎「だからって私まで、とばっちり受けることないでしょう?」
そう言って、禎は、仁のところへ行くと「私は、手伝えって言われれば手伝うわよ。その代わり、道子さんにもお店、出てもらってよ!この店は、誰のモノでもない。仁兄さんと道子さんのモノになるんだから!
私は、結婚したら、田倉の人間じゃなくなるのよ!道子さんが、店に出ないんだったら、私も出ない!サッサと学校へ帰っちゃうから!
いいわね?それで」
と言って立ち去ると、辰則が笑って「なかなか面白いお嬢さんですね!はっきりして、胸がすくうような啖呵だな」仁は、おしんに「禎はいったい、何様のつもりでいるんだよ?」怒鳴ります。
「母さんが、猫っ可愛がりして大学へなんてやるから、あんなわがままな娘になってしまうんだよ!ちょっと厳しく言って、性根をたたきなおした方が、いいんじゃないのか?」
おしん「禎が言うのももっともだよ」
禎が、食事の用意をしている。
禎「あれぐらい言ってちょうどいいのよ。仁兄さん、鼻の下長すぎるんだから」
おしん「道子さんはね、私達とは違うのよ。貧乏は知らないし、なんでも自分中心で育ってきたし、今の嫁さん、教育しようと思ったら、大ごとだ!
ウチの中、円満にするためにはね、母さんがあきらめなきゃしょうがないの。アンタだって、そう言ったじゃないの?」
禎「母さんがおとなしくしていると、私がこき使われるの!」
そこへ仁が入って来て「道子、大変だよ!すぐ医者呼んでくれよ!」
おしん「どうしたの?」
仁「すごく気持ち悪そうで、吐いたりしている」
おしんは、初子に電話するように頼む。
道子が、具合悪そうにしているのを見たおしんは「道子さん、つわりじゃない?間違いないと思うよ」
そう言って、ベッドの方に促す。
新しい店のオープンを2日後にひかえて、道子の妊娠は、とんだ番狂わせを引き起こすことになった。
参照元:
感想
スーパー
店の開店準備をしていると、仁の少年航空隊のころの後輩がやって来ました。
アメリカのスーパーで働いていたと言いますが、当時としては、先端な仕事だったのかもしれませんね。
さっそうと、みんなに挨拶をする辰則、なんだかカッコよく見えてしまいます。
おしんと仁とでは、ギスギスしてしまいますが、辰則が来たことで、なんだか店の雰囲気が変わりそうです。
おしんは、仁と辰則の二人の会話に、これからの店の展開に明るい兆しを感じられたようで良かった。
小姑!!
禎は、店の開店のためにと、仁に学校を休んで帰ってくるよう呼び戻されましたが、華の女子大生の禎ちゃんには、とんでもなく不満。
それにも関わらず、のん気に雑誌を見ている道子に、ブチ切れ当たりますが、禎ちゃん、性格、キツイですねーーーー
仁の性格は、作造に似ているところがあるけれど、禎ちゃんの性格は、お清さん譲りかもしれません。
怒りがおさまりそうにもなく、怖いです。
そんな時に道子の妊娠が発覚するなんて、道子は、悪運がいいですね。
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