2020年4月3日(金)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、小林稔侍、矢崎滋、美保純、田武謙三、益岡徹、岡本茉利、小野ゆかり、山内明、花沢徳衛、沢田研二、角野卓造、ガッツ石松、渡辺謙
はね駒 あらすじ ネタバレ
りん(斉藤由貴)は千代にやや子が生まれると、妹のみつとはしゃぎます。
りんは見知らぬ男・小野寺源造(渡辺謙)に水くみを頼みます。
隣に住む中河鶴次(矢崎滋)の妻・千代(岡本茉利)が産気づいたのです。
源造は、さっきまで鶴次の2人の幼子の子守を押しつけられへとへとです。
自分は客だと伝えますが、りんは全く信じようとしません。これが、りんと源造の出会いになります。
りんの叔父の彌七が、親父さまとおっかさまが二本松から相馬に移り、どうしたかと思い出張の途中で寄ったと話します。
彌七は、東北各県の産物生糸綿糸、米などの産物を買いつけて、仙台から東京の本社に送る仕事をしています。
彌七は、これからは武士の時代ではなく、商人の時代だと言って、上方へ修業に行きました。
彌七と一緒に来た小野寺源造は、彌七に商売の仕方を習っていると言います。
源造は、名古屋の大地主の息子です。
彌七が近江八幡で商売の勉強をしていた時、源造の父と知り合います。
源造は、子供の頃から商人になるのが夢でしたが、源造の父は、僧籍を取らせることで兵隊にとられないと思った親心か、寺に入れますが、源造は我慢ができず、彌七に相談して寺を抜けました。
源造は弘次郎に、寺を出る時、仲間から譲り受けた仏像を売ります。
参考:Yahoo!テレビ
感想
女中と言われるりん
お産に出くわしたりんは、自分のことのように、うれしくてはしゃぎます。
自宅で出産が当たり前の時代でしたが、りんが、出産の手伝いをすることで、大人になった気分だったのかもしれません。
小野寺源造は、いきなり子守りをさせられたかと思いきや、井戸の水くみを手伝わされることになり、怪訝そうな表情ですが、さすが後に世界の渡辺謙さんになるだけあって、どことなく凄みを感じます。
突然、相馬弁でまくしたてられて、小野寺源造は、仕方がないとばかりに水くみをしますが、開き直って、りんに「この家の女中か?良く働くな。感心だ。もっと手伝ってやるよ」
なんだか偉そうですが、りんもかちッときたのか「おめさん誰だい?」
えっ今頃、聞く??
小野寺源造から「自分は客だ。間の悪い時に来ちまったよ!」と聞いたりんは、面と向かって「うそだ!」と大きな声を張り上げます。
りんは、意外と強気で勝手な人ですね。
小野寺源造は、呆れちゃって何も言えないのか、言葉数が少ないです。
ともかく小野寺源造は、流れるままに手伝うことになりましたが、赤子の声を聞くと、りんは、「やっと生まれた」と安堵の表情で、小野寺源造と見つめ合います。
自然の成り行きで、初めて会った人と、出産に立ち会うなんて、ものすごい運命だと思いますが、りんは、そんなことよりも、子供が生まれたことに心躍り、はねるように家に入ろうとするりんの後姿が、若さはちきれんばかりで、なんとも言えない。
引っ張る小野寺源造
赤子が生まれて無邪気に喜ぶりんに、大人な小野寺源造は「出産の手伝いをするんだろう?」と、けじめをつけさせます。
小野寺源造は、「来い!」と容赦なく、りんを引っ張りますが、ちょうちん祭で介抱してくれた松浪とは対照的。
繊細な松浪と違い、荒くれ野郎な小野寺源造です。
引っぱたかれる小野寺源造
写真写りの良い人は、フォトジェニックと言うけれど、声に印象の良い人のことは何て言うんだろう?
声優として活躍する岡本茉利さん演じる千代の母になった喜びが、ツヤのある声の響きから良く伝わります。
やえは、りんの将来のことを思ってかお産することを「これだけは男にはできない。女子だって大したもんだ」と言うと、自然と笑みを浮かべるりんが初々しい。
生まれてしまったのに、叔父の彌七が、お産婆さんを連れてきて、これまた間が悪いです。
りんは、嫁に行くことは、子供を生む事でもあると、現実が見えたのか、ぼうっとたたずんでいます。
そこへ小野寺源造が現れますが、りんのことを若い女中だと思って、励ましのつもりで「女だってすごい」と言ったのでしょう。
りんは怒って「サッサと帰ってくれ」と、身内には甘いけれど、見知らぬ他人には、ずいぶん冷たいですね。
小野寺源造は、自分は客として来たと言う事を言いたかったのか、りんに話そうと肩に手をかけると、りんは勢いよく「何すんのよ!」パチン!
来ました!!!!
ほんと、りんは向こう気の強い人です。
叔父の彌七が現れますが、もうちょっと早く来てくれたら、小野寺源造は、はたかれなくてすんだのに!
ほんと、間の悪い人たち!
照れる彌七
彌七は、故郷を離れ、上方で商人になろうと修行していましたが、徳右衛門は、上方へ行った甲斐があったと言うと、彌七は照れますが、「おしん」の時の健さんそのもので、笑っちゃいました。
徳右衛門感心する
小野寺源造の素性を知った徳右衛門は、源造に「年の割には、なかなか面構えがしっかりしている」
さすが!ちゃんと人を見ていますね。
源造は、彌七に教わっている手前、礼儀正しくあいさつをしますが、勝手なりんは「調子いいんだから」って、りん、あなただって勝手でしょ?
仏像を売る源造
寺を出る時、仲間から譲られた仏像を、自分の心のためだと、弘次郎に売ります。
確かに、何かあったら、仏像にすがっていては弱いというのはわかります。
そういう気持ちをはねのけないと、目標が達成できないと思ったのかもしれません。
源造は、りんのことが気になったのか、りんに話しかけます。
威勢の良い女中だと思ったら違っていたので、余計、印象に残ったのかもしれません。
怒鳴り散らす勘兵衛
米屋の空地を借りられることになって良かったと、やえは中河鶴次に言うと、12月24日のクリスマスには、松浪が来るので、ぜひ、やえとりんも来てくださいと誘われると、やえは「夫のある身ですから」と、必要以上に照れておかしい。
そんなところへ、勘兵衛が、結納を延ばされたと、いきり立ってやって来ます。
パンチの効いた花沢徳衛さんの演技に目が覚める思いですが、斉藤由貴ちゃんの「怒っちゃっているよ~」と言わんばかりの驚いた表情、傑作!!!!
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