2020年4月25日(土)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、小林稔侍、矢崎滋、角野卓造、小野ゆかり、仁科扶紀、桜井宏子、山内明、丹阿弥谷津子、沢田研二
はね駒 あらすじ ネタバレ
東北女学校からの通知は届きません。
やえや徳右衛門、ことも待ちわびます。
りんはもう不合格だと諦めて、布団をかぶって握り飯すら食べません。
よねとふみが、おりんちゃんが帰って来たかと橘家へ訪ねてきます。
りんは、横浜の兄の嘉助のところへ行って、働くことを考えます。
りんは祝言を断ったため、卒業したら父の弘次郎(小林稔侍)に勘当され家を出るという約束だったからです。
ついに手紙が届きますが、それはりんが横浜の兄にあてたものですが、転居先不明で戻ってきてしまったのでした。
参考:Yahoo!テレビ
感想
心配する橘家の人たち
布団をかぶったまま起きないりんを心配して、妹のみつが起こします。
りんは「このまま、死にたい」と言うと、みつは「死んだら、やんだ!」と声をあげます。
するとやえが「死んだ?何、どうした?」とドタドタと大声でかけつけますが、悲壮感がまるでなくて、寺内貫太郎一家を見ているようで笑っちゃいます。
りんは布団の中で泣きますが、深刻なようで深刻に思えません。
やえは「これから、やらなきゃいけないこと一杯あるんだよ!」
そうなんです!
おりんちゃんは泣いても、時間は止まりません。
元気になるりん
同級生のよねとふみが、仙台に行ってしまうだろうからと、橘家を訪ねますが、りんは、仙台には行かない!と元気よく宣言します。
元気が良いのは良いけれど、せっかく訪ねてきたよねとふみに、家にあげることもなく、そっけなさすぎます!
ともかく兄のいる横浜へ行くと言い出しますが、やえは横浜など若い女子を相手に妾にするラシャメンがいるからと反対します。
ラシャメン!現代でも通じそうな言葉ですが、日本人を妾にする西洋人のことを言うそうですね。
やえは異人は腕っぷしが良いっていうから、お前なんかぎゅうぎゅうと・・・言いたくなる気持ちはわかります。
ことは、仙台なら彌七がいるし近いからと提案しますが、りんは、仙台は、女学校があるから行かないと拒絶し、すぐに兄ちゃんに手紙を書くと言います。
こうと決めたら、引かないおりんちゃんは強い!
石頭!
徳右衛門は、越後屋への筋を通し勘当するのは良いが、勘当をしたその後、勝手にしろとは、家長としてあまりにも無責任ではないかと弘次郎を責めます。
すると徳右衛門は、大声で言っていたのに、弘次郎に寄って小声で「ほんとうは、しかるべきことを考えているのだろう」とは、徳右衛門、確信犯です。
ところが弘次郎は、勘当した後のことなど知ったことではないと頑固な人ですが、さすがに徳右衛門は「石頭!」と怒鳴ります。
自分の息子の融通の利かなさに、呆れたんでしょうね。
おたまちゃんの卒業免状
卒業になりましたが、おたまちゃんの姿はありません。
およねちゃんは卒業したら嫁い入りが決まっています。
おふみちゃんは、おりんちゃんが横浜へ行っても、およねちゃんのややこが生まれたら横浜から帰って来てくれる?と聞くと、おりんちゃん、なぜか無言です。
横浜へ行くと言ったものの、ほんとうに自分が横浜へ行くのかと自信がなくて返事ができなかったのでは。
そこへ大場先生が入って来くると、おりんちゃんがおたまちゃんの免状を家に届けると約束します。
大場先生は「卒業証書、野村たま、明治10年5月生まれ・・・」と読み上げます。
先生は、卒業だと言うのに進路の決まっていないりんを励まそうと、つらいことがあったらおたまちゃんのことを思い出せと言います。
この時代、15歳で、地方から横浜へ出て行く少女の人生が、どんなものだったのか想像できませんが、おたまちゃんよりは、良い境遇になれたのじゃないかな。
合格
やえは、手際よくうどんを打っていますが、なんだか美味しそう~
そこへりんが嘉助宛に出した手紙が、転居先不明で戻ってきます。
嘉助は、親の知らないところで、心配させるようなことをしているのでしょうか。
弘次郎が封筒を見ると「学校からの通知を待て!」
さすが!余計なことを言わず、武士ですねー
一番、りんのことを信じているのは、弘次郎なのかもしれません。
りんが卒業式から戻ってくると、転居先不明で戻って来た手紙をやえから渡されますが、それは頼みの綱が切れたことでもあります。
と思いきや、そこへ松浪先生が現れ、やさしげな声で「中をご覧なさい」と封筒を渡します。
王子様と天使が、いっぺんに現れたかのようですが、おりんちゃんは、どこか疑ったような表情で封を開けると、それは、待ちに待った合格通知でした!
急に晴れたような笑顔を見せ、これで、やっと卒業できました!
ジュリーの麗しいまなざしで「おめでとう」と、間近に言われたのに、それなのに、おりんちゃん、いきなり走り出してどこへ行く!
「はね駒」とは、お転婆というより、気ままってことなのか?
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