第49話 5月18日(月)~第75話 6月17日(土)
はね駒 あらすじ
おりんちゃんの初恋
東北女学校を退学になってしまった二宮しづと里見なつのために、松浪先生は、東京のミッション系の明和女学校へ入学許可を取りに東京へと行きます。
数日後、松浪先生は、明和女学校の入学許可の吉報を持って帰りますが、そんな松浪先生を待っていたのは、今回の騒動は、松浪先生が、校長の座を狙ったためのものと言うのです。
松浪先生はショックを受け、度重なる過労により倒れてしまいます。
りんは松浪先生を看病し元気を取り戻しますが、松浪先生は学校を辞めて、イギリスのエジンバラで教鞭を取ることにすると告げます。
松浪先生は、2学期の最後の授業を終えると、イギリスへ行ってしまいました。
それは、りんにとっての初恋との別れでもありました。
日清戦争
明治27年、りんは18歳になり、本科4年生です。
最上級生として、今や生徒たちのリーダー的存在です。
教師たちからの信頼もあり、卒業をしたら教師として、学校に残ってほしいとまで言われます。
ちょうど日清戦争が勃発し、人々の暮らしにも暗い影を見せるようになります。
兄の嘉助は、戦争錦絵を売る商売を始めていました。
叔父の彌七は店を源造に任せて、軍夫を志願し、大陸へ渡ります。
三陸津波
明治29年6月、りんは東北女学校の教師として教鞭を取るようになります。
そんなある日、三陸海岸一帯に大津波が襲い、数万人の命が亡くなったと聞きます。
ちょうどそのころ、彌七と源造が、魚の買いつけで気仙沼にいたのですが、気仙沼は、鶴次の故郷で、一家で里帰りをしていました。
まもなく彌七は仙台に戻って来ましたが、源造は、人助けのため、気仙沼にいると聞き、りんは東北女学校の被災地救援隊として、気仙沼へ向かいます。
被災地に着いたりんですが、想像を超えた状況でした。
救護所に行くと、そこで源造が、必死にけが人たちの世話をしています。
救護所の食糧が乏しくなってきたころ、突然、梅干しや漬物などの食料品が届きますが、それは源造と彌七が、店にある食糧をすべて差し出したのです。
りんは、源造の心意気に胸を打たれ、次第に惹かれていきます。
前置きレビュー
源造との恋が始まる?
松浪先生への淡い初恋は、虚しくも崩れ去ってしまいましたが、おりんちゃんの人生は「はね駒」です。
いつまでも、松浪先生のことを引きずっていられません。
おりんちゃんの頑張りで、学校を卒業したら、教師として残らないかと言われるほどになります。
内面が充実して、教師たちからも認められ、充実した日々が待っているようです。
そんな中、三陸沖の災害が訪れますが、これはおりんちゃんにとって一つの転機になります。
初めての出会いから、5年は経った源造に、ようやく心惹かれるようになるのです!
長かった!!!
もちろん、源造は、おりんちゃんのことをずっと思っていたようです。
源造にとっても、大きな一歩となる日が近いです!
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