2020年6月5日(金)
はね駒キャスト
斉藤由貴、矢崎滋、二谷友里恵、山谷初男、吉岡祐一、永島暎子、渡辺謙
はね駒 あらすじ ネタバレ
りん(斉藤由貴)は、救護所でともに働く小野寺源造(渡辺謙)のことが頭から離れなくなっていました。
もし今源造が倒れたら自分は心から悲しいと気づいたからです。
一方、必死の捜索もむなしく、中河鶴次(矢崎滋)の家族は、誰一人見つからなかった。
前置きレビュー
恋が始まる?
生死を分ける状況の中で、源造は、懸命に人助けのために頑張っています。
たまたま魚の買い付けでやってきた時におきた災害ですが、逃げることなく目の前の人たちのために、不眠不休で働いています。
自分のところの倉庫にある、大事な商品である梅干しや佃煮などを、あるだけ被災地支援のために運び出します。
何もない状況で、少しでも力になってくれたらと、そんな一心なのだと思います。
おりんちゃんは、源造の懸命な姿に励まされることになり、人として生きる力強さを感じたのか、おりんちゃんの頭の中から離れなくなってしまいます。
そして、源造にもしものことがあったらと、今までに感じなかった思いが沸き上がってくるのです。
源造は、自分なんて死んでも泣く人もいないからと言いますが、おりんちゃんは、やっと真正面から源造を見ます。
源造の行いが報われる時が来そうです。
鶴次の悲しみ
信仰心に篤い鶴次の大切な妻と子供が、被災してしまいました。
鶴次は、自分の信仰心に対して、何が間違っていたのか、どうすれば良いのか、お祝いのために実家へ帰ったことが仇になってしまったなんて、どんなに無念なことか計り知れません。
悲しみを背負って、布教していかなくてはならないなんて、鶴次の人生が厳しいものになってしまいました。
感想
手際のよいおきわさん
おきわさん、手際よくおにぎりを握っていますが、もしかして玄米のおにぎりかな?
白米は、それほど食べられていなかったらしいので、ちゃんと時代を考えています。
さすが小料理屋の女将をしているだけあって、この後、いつお上からお米が届くかわからないから、毎度おむすびなんて作っていてはダメだと、生徒に小言を言っていた梅沢先生に説教!
おきわさん、小気味いいです!
小さな奇跡
鶴次先生は、ささやかながらも幸せな人生を天災により奪われてしまいました。
どれほどつらくかなしい出来事か、気持ちの整理がつかず、うなだれています。
これまで布教で鶴次先生は、たくさんの人に寄り添って生きてきましたが、今は、おりんちゃんに「元気出して」と、立場が逆になってしまいました。
早く元気になって欲しいのは山々だけど、気持ちの整理がつかないことには、元気になりようがありませんが、そこら辺は、おりんちゃん、ほんと源造の言う通り鈍い子です。
やえさんが、そばにいたら「おりん、そうっとして差し上げなさい」と言うと思う。
鶴次先生は、「私、何か悪いことをしたでしょうか。自分で気づかないような、自分でもわからないような、何か悪いことをしたのでしょうか。神様を怒らせるような、何かひどいことをしたのでしょうか」
幸せを奪われ、それでも信仰を続けていくとしたら、とても重いです。
「神のみ旨ならどうすれば良いのです」
するとおきよちゃんが、すっと立ち上がり、鶴次先生の前に座りますが、とても神聖なものを感じます。
鶴次先生の諦めたような姿が、まるで絵画を見ているよう。
おきよちゃんは、鶴次先生の手からおにぎりを取ると、子供なのに鋭い視線で、鶴次先生におにぎりを差し出します。
親を亡くしてしまったおきよちゃんは、現実を受け入れられず、心を閉ざしていましたが、源造によって救われました。
おきよちゃんなりに、今を精一杯生きているのです。
鶴次先生は、一口おにぎりをかじると、おきよちゃんは笑顔になって、自分も一口かじります。
おにぎりを食べているだけなのに、なんて感動的な!
鶴次先生は、おきよちゃんに生きることを教えてもらった。
篠原大尉
篠原大尉が尽力したおかげで、軍医がやってくると言います。
節子が、夫の篠原大尉にお礼を言い「存分の御働きを」と、夫を立てますが、夫への尊敬と共に瞳がキラキラしていて、いいですね!
篠原大尉「うん、ご苦労だった!」
いかにも軍人さんの発する言葉です
「やせたな」と言って、節子の乱れた髪を整えてやるところが、まだ初々しい新婚さんです。
節子のキラキラした瞳が、印象的でした。
素直じゃない二人
鶴次先生が、おきよちゃんと遊んでいますが、元気を取り戻せそうで良かったです。
源造が、ろくに休んでいないことを心配すると、おりんちゃんは浜辺で寝たから平気だと答えますが、なぜか気まずい雰囲気になってしまいます。
そんな気まづさを破るように、おきよちゃんが「あーした天気になーれ!」と元気な声が聞こえます!
おりんちゃんは、自分もよくやった。自分で決められないことを下駄に決めてもらうと言うと、源造は「俺は、そんないい加減なことはしない。やっぱりあれも、そんなものなのか。夕べ俺に言ったことだ。あれも下駄の表裏で決めたのか?」
なんでここで、そう出るの?
せっかく大人な源造が、カッコいいと思っていたのに。
すると源造に負けじと、ドSなおりんちゃん「そうよ!頭がぼんやりするほど考えることなどなかったのよ。素直に信じてくれれば良かったのよ。生意気なことを言っても、大事なことでウソを言ったことは一度もないわ!」
なんなの、この二人???
「もう言わない!絶対言わない」
可愛くなーーーい!!!!!
さらに輪をかけてドSな源造は、おりんちゃんの本気度がわかり、ガッと抱きしめます!
おりんちゃんの「あっ!」と声をあげるのが、一瞬にしてハートを射止められたと言わんばかりで良かった!
源造は「俺も好きじゃない」と、へそ曲がりですが、情熱がひしひしと伝わってくる!!!
おりんちゃん、瞳がメロメロととろけた!
ドSなおりんちゃんは、源造が嫌がったのに、下駄占いをすると表が出ます!
無邪気におきよちゃんと遊ぶ源造と、やっと素直になれたおりんちゃん。
「あーした天気になーれ!」です!
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