2020年6月9日(火)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、小林稔侍、草村礼子、小野ゆかり、丹阿弥谷津子、佐藤B作、山内明
はね駒 あらすじ ネタバレ
りん(斉藤由貴)の妹のみつ(小野ゆかり)は、産み月になっても実家に帰って来きませんでした。
嫁ぎ先の吉川家の農作業で忙しいからでした。
様子を見に行ったりんは、母のやえ(樹木希林)に相談します。
みつはかなり体調が悪そうなのだが、しゅうとめのたか(草村礼子)に里帰りを言い出せません。
やえも自分の立場では、たかには頼めないと言いますが、納得がいかないりんは、再び吉川家を訪ねるのですが…。
前置きレビュー
健気なおみっちゃん
嫁ぐ前に、おみっちゃんはやえさんから「もし叱られるようなことがあったら、それは母である自分が至らなかったのだから、けして相手を恨むようなことはしてはいけない」と言われました。
健気なおみっちゃんは、何があっても母のやえさんを攻めるようなこともしたくなかったのだと思います。
自分の身を守ることは大切ですが、健気なおみっちゃんは、自分の体よりも周りに気を使い、仕事に精を出します。
しかし、どう見ても頑張れる状況でないので、おりんちゃんは、なんとか橘家に戻って来てほしいのですが、おりんちゃんの説得に、おみっちゃんは動こうとしません。
やえさんは、そんなおみっちゃんの様子を聞いて、すぐ迎えに行きたい気持ちを、じっと耐えます。
「どうして???」と思うのですが、今と違い、結婚というのは家と家の結びつきだと考えていました。
その結びつきに、嫁の親が口出しをして波風を立てることは、暗黙の了解でしてはいけない。
弘次郎に話しをしたとしたら「余計な口出しするな!」と一喝して終わるのが目に見えています。
普段は、やえさんの話しに耳を傾けるおりんちゃんですが、さすがに女学校を出たおりんちゃんには、やえさんの思いは古い因習にすぎないと思ったでしょうね。
ともかくおりんちゃんは、おみっちゃんを何とか実家に帰したいと、やえさんがダメなら自分が動くしかありません。
おりんちゃんは、再び吉川家を訪ねますが、おみっちゃんの旦那は当てにならなさそうですし、おりんちゃんの説得に姑のたかがクビを縦に振ることはなさそうですが、突破できるかな?
感想
やえさんの怒り
おりんちゃんは、おみっちゃんが誰かに気兼ねして家に帰って来ないと話をすると、やえさんが、お姑さんが「帰りたかったら帰っていいよ」というなら、おみっちゃんは帰れないと言います。
田んぼや畑が忙しい時に、「帰りたいから帰ります」と嫁の方からは言えないというのです。
確かに、人の手が一番欲しい時です。
やえさんは、おみっちゃんの気立てをわかっていながら、そういう言い方をするのはと、おりんちゃんの浴衣の糸を引っ張るところに、怒りがにじんでいます。
やえさんは、すぐおみっちゃんを連れて帰りたいけれど、そんなことをしたら、後で家同士のつきあいがうまくいかなくなった時、間に入ってつらい思いをするのはおみっちゃんだと言います。
そこまで考えて、嫁の親が口出すなと言うことなんですね。
そうは言っても、やえさんは、ばあさまに話しかけられても心ここにあらずです。
母として、何か胸騒ぎがしたのか、おみっちゃんの畑仕事をのぞきに行っていました!
やえさんの橘家での境遇とは違いすぎるので、やはり心配です。
姑のたかは、腕の節々が痛くなったから、早く嫁をとらしたと言っていますが、ほんとかな?
畑仕事をするのがイヤになって、嫁を取らしたのではと勘ぐってしまった。
堪えるやえさん
やえさんは、おみっちゃんの様子に、弘次郎に頼んで迎えに行ってもらおうと頼みますが、弘次郎は、孫にやるためのからくり人形で楽しんでいて、耳に入りません。
「ばか~~~」と言いたいだろうに、いざとなったら、まったく当てになりそうにないとやえさん観念したのか、弘次郎が楽しんでいるのに合わせます。
情けない弘次郎に堪えるやえさん。
おりんちゃん頑張る
おみっちゃんは、畑仕事を頑張りますが、暑い中の仕事はキツイです。
おみっちゃんの代わりに、おりんちゃんが畑仕事を頑張りますが、おみっちゃんよりは頑丈そうですけれど慣れない畑仕事は、続きません。
そこへ、おりんちゃんを心配しておみっちゃんが、フラフラと畑にやってきました。
我慢強いのは悪いことではないけれど、体のことを考えることも大切です。
どうすれば、おみっちゃんに通じるのだろうかと思うけれど、結局は、まともに立てずに倒れてしまいました。
体が健康なことが資本なのに、おみっちゃんには、どうしてもそのことが通じないようです。
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