2020年6月10日(水)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、小林稔侍、草村礼子、小野ゆかり、丹阿弥谷津子、佐藤B作、山内明
はね駒 あらすじ ネタバレ
りん(斉藤由貴)の妹のみつ(小野ゆかり)は、しゅうとめの吉川たか(草村礼子)に気兼ねして無理に農作業をしていましたが、とうとう畑の中で産気づいてしまいます。
出産の支度をして吉川家をりんとやえ(樹木希林)が訪ねると、みつは納屋で寝かされていました。
前置きレビュー
ほんとうなら、おみっちゃんは出産のために里帰りをしていて良いはずなのに、健気なおみっちゃんは、姑に気遣い里帰りをしません。
今なら”妊婦の人権が”と騒がれるのでしょうが、そんなことは許されない時代です。
そこまで姑の言うことを聞かないといけないなんてと思いますが、それに堪えないといけなかったらしいです。
おりんちゃんが、どうしてもおみっちゃんのことが心配で、様子を見に行くと、おみっちゃんは、畑で産気づいていました。
「おしん」で、おふじさんは”あぜ道”で子供を産んだと話していましたが、同じようなことは、他でもあったのかもしれません。
今だったら、すぐに救急車を呼んで病院へ運びますが、そんなものはありません。
さすがに、やえさんもおみっちゃんのことを心配して、出産の支度をして、吉川家へ行きますが、おみっちゃんの旦那は、よっぽど頼りのないのか、何をしているのでしょう。
ともかくおみっちゃんは、やえさんの顔を見て安心したと思いますが、過酷な労働の日々で、夢か現実かと夢うつつだったのかもしれません。
そしておみっちゃんの出産場所は、納屋です。
とても衛生的だと思えないし、家畜のような扱いにしか思えませんが、そういえばイエス様は、馬小屋で生まれたのでしたっけ?
そうでなくても出産は命がけですが、つらい畑仕事で出産する力など残っておらず、かなりの難産になりそうです。
感想
出産
おみっちゃんが産気づいたからと、おりんちゃんとやえさんは吉川家へ駆けつけますが、姑のたかは、余裕しゃくしゃくなのか、いじわるなのか、大げさにしなくてもと言わんばかりです。
やえさんは、おみっちゃんの手を握って励まそうとしますが、やえさんの表情がいつになく頼もしいです。
おりんちゃんは、おみっちゃんの旦那の勘太郎とは話が合わないのか、いつもならにぎやかに話をするのに会話がない!
それで一晩、寝ずに過ごしたのって、きつそう。
おみっちゃんのお産は、日ごろの無理がたたったのか、産気づいてから一昼夜経った、その日の昼過ぎ、やっと産まれました!
やえさんも寝ずにつきっきりで、冷房もない暑い中のお産は、たいへんだっただろうな。
それにしても、おりんちゃんなんて10人くらいは産めそうなのに、お産で力尽きてしまったのか、おみっちゃんの表情が乏しく見ていてつらい。
頭を下げる弘次郎
難産になってしまったおみっちゃんですが、出産後、3日も経って迎えに来るように吉川家から伝えられ、弘次郎はおりんちゃんと一緒に大八車を引いて、吉川家へ行きます。
姑のたかは、おみっちゃんが、血が足りないのか、立ち上がると目がまわると状況を話します。
やや子は、隣の元気なお嫁さんにもらい乳をもらっているから、おみっちゃんは橘家で引き取ってとやんわりと話しますが、ずいぶん冷たい人ですね。
姑のたかに合わせるかのように、弘次郎は感情を抑えて、うちの近所にももらい乳をくれる元気なお嫁さんがいるから、やや子を連れて行きたいと頭を下げます。
初孫の顔も見ることもなく、娘だけを家に連れて帰るなんて、それはあんまりです。
頭など、本当は下げたくないけれど、プライドなどと言っていられません。
しかし、この姑は「おみつは、そちらの娘でも、やや子は吉川家のものです。お渡しするわけにはいきません」と、はっきり断ります。
姑のたかにとって、嫁は、それくらいのものです。
弘次郎は、握った両手をスッと引きますが、怒りがにじんでいます。
おみっちゃんが寝かされている納屋に案内された弘次郎。
出産後初めての対面ですが、この時点でウルウル、、、、
弘次郎は「帰ろう、なっ」と、おみっちゃんに声をかけますが、弘次郎の表情が切ない。
弘次郎は、おみっちゃんをおぶって帰りますが、あれほど楽しみにしていた初孫の顔も見ることなく、やつれた若い娘を背負って帰らなくてはならないなんて、怒りをぶつけたかっただろうに悔しいだろうな。
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