2020年6月12日(金)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、渡辺謙、小林稔侍、小野ゆかり、綿引勝彦、梅津栄、丹阿弥谷津子、山内明
はね駒 あらすじ ネタバレ
橘家のりんの部屋
実家に帰ってきた、おみっちゃんは弱りきっていました。
食べ残しのそうめんがあります。
ばあさまは、おみっちゃんの食欲のないことを心配します。
二口くらいしか食べられないので、おりんちゃんが、重湯ばかりでは滋養がないから、医師の言う通り、牛の乳をもらったらどうかと話しますが、ばあさまは角が生えてこないかと心配します。
おりんちゃんは、女学校の外国人の先生は、毎日牛の乳を飲んでいるけれど、何ともない。
やえさんは、おりんちゃんにヤギの乳を飲んだことがあるのかと聞くと、「ミスマーチンからちょっとだけもらった。体に良いなら良薬は口に苦し!」
祖父の徳右衛門(山内明)は、川でフナを釣ってきましたが、1匹だけです。
徳右衛門は、「この竿はダメだ。魚を寄らすどころか、寄って来た魚を追い返す。根性の悪い釣り竿だ」
ばあさまは「竿のせいにしないで。弘法は筆を選ばずです」
おりんちゃんは、おみっちゃんはフナの甘露煮が好きだから、喜ぶと話します。
徳右衛門は、弘次郎はどこへ行ったのかたずねると、ばあさまが「弘次郎もじっとしているのがつらいのでしょう。自分が決めて嫁にやったのに、あんな風になってしまったから」と応えます。
すると弘次郎が、商家の旦那を連れてきます。
弘次郎は、「この鎧は、あるご家中の家老筋の家からで、なかなかしっかりできて、誰に見せても恥ずかしくない品で」と説明をします。
やえが、隣町の金物屋の主人だとばあさまたちに話すと、おりんちゃんは、「父ちゃんは、あの金物屋、きらいだったはず。新政府びいきなので」
裏庭
井戸端で、源造と幸助が汗をふいている。
おりんちゃんは、もう帰って来たのかと声をかけます。
幸助は、材木屋へ行って、源造に木の見方をしっかり知ってもらったと話します。
おりんちゃんは、源造さんは、東京で材木屋さんになるのかと聞くと、源造は、まだはっきり決めたわけではないが、東京は、人がたくさん集まってたいへんだって言うから、借家が足りないだろうと言います。
そして源造は、おりんちゃんに竹筒に入った牛の乳を差し出します。
居間
弘次郎は、金物屋の旦那に、ここにあるものは全部、掛け値なしの値段でした売らないと譲りません。
弘次郎は、旦那に負けます。
弘次郎は、やえさんとおりんちゃんの前に、受け取ったお金を置き、おみっちゃんに関わるお金を惜しむなと言って、2階へ上がります。
りんの部屋
夜中、おりんちゃんが目を覚ますと、おみっちゃんの姿がありません。
おみっちゃんは廊下で、ぐったりしています。
おりんちゃんは、「何がしたかったのか」と言って、おみっちゃんを抱えます。
やえさんが、「どうしたんだ」と心配してきました。
おりんちゃんは、おみっちゃんに、何をしようとしたんだと聞くと、やえさんが、「やや子は、どこにも逃げていないから。ちゃんと吉川家で、お前が帰ってくるのを待っているから。こんな時間に、どうやって会いにいくつもりだったんだ?お前は、もう母親なんだから、子供みたいなことをするんじゃないよ」
おみっちゃんは、「胸が痛くなって、やや子がおなかをすかせて泣いている声が聞こえる。夢中で、あそこまで這って行ったんだ。ほら、またやや子の泣き声が聞こえる。会わせて」
感想
フナ
徳右衛門は、フナが1匹しか釣れなかったので不機嫌ですが、やえさんは、1匹だけ釣れても大漁だと言って、さりげなく徳右衛門を立てますが、細かい心配りにため息です。
やえさんの両掌にのった小さなフナ、じいさまの思いの詰まったものに、やえさんは頭を下げますが、これで作った甘露煮で、おみっちゃんが元気になってくれると良いです。
冷やかす幸助
大工の幸助が、源造に材木屋で木の見方を教えたと言います。
梅干しや漬物を扱う商売から、今度は材木屋さん?
東京では借家が足りないからと聞いてと、源造の発想と柔軟さには驚きです。
幸助は、源造のことが気に入ったので、東京で何かやるのなら何でも言ってくれと言われますが、何か始める時に、人に気に入られるのは大切です。
おりんちゃんの兄の嘉助は、勝手に振る舞っているだけのように思えますが、そう言ってくれる人がいるのだろうか?
源造は、幸助にお礼を言うと、おりんちゃんも重ねてお礼をします。
すると幸助は、「あら?なんだか女房みたいだない」
あまりに自然だったので、つい口から出てしまったのですね。
竹筒に入った牛の乳
源造は、医者が言っていたことを覚えていて、幸助の知り合いで牛を飼っている人から乳を搾って来てもらったと、竹筒に入った牛の乳をおりんちゃんに渡します。
竹筒に入った牛の乳なんて、竹の香りがしそう。
いいな~
負けた
弘次郎がきらいな金物屋の主人に、鎧を負けないで売ると言い張りますが、さすがにおみっちゃんのことがあるので折れてしまいます。
梅沢先生を演じた山谷初男さんと、梅津栄さんがダブって見える、、、
弘次郎は、父としてできる限りのことをしようと、淡々としながらも一生懸命なのが伝わって来ます。
おみっちゃんの床で、弘次郎は汗を拭いてやりながら「必ず元気にしてやる。ややこのところへお前を帰してやる。ややこへ、このじいさまからの祝いの品だ」
「初孫に、娘を早く帰してやりたい」弘次郎の親心が切ないです。
ほんとうなら、旦那がしっかりしていれば良いのに、おみっちゃんは、弘次郎に「またおぶっていってくれる?」と聞きますが、旦那に甘えられず、なんのための結婚なのか。
おみっちゃんの訴え
おみっちゃんは、ややこのことが気になり眠れなくなってしまったのか、部屋から出てしまいます。
悲しいことに、歩いて帰れるほど体力が戻っていないので、這って出て行こうとしています。
おりんちゃんは驚きますが、おみっちゃんは胸が張ってしまい、ややこに乳をあげられず、気持ちが錯乱してしまったのです。
おみっちゃんは、ぼうっと「ほら聞こえる。ややこの泣き声」
切なすぎて言葉が出ません。
やえさんは気丈に「落ち着くんだ」おみっちゃんを抱きしめ、気持ちをしずめようとします。
おみっちゃんは、ややこに乳をあげたいのに、母としての本能が満たされず、狂いそうなんです。
元気になることも大切だけれど、ごまかしではなく何とかしてあげたい!!
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