2020年6月25日(木)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、小林稔侍、すまけい、矢代朝子、川上和典、リチャード・メイ、丹阿弥谷津子、山内明、塩見三省
はね駒 あらすじ ネタバレ
今日はりん(斉藤由貴)が働くことになった英語塾の開講日です。
いよいよ東京での初仕事です。
張り切って塾に早く到着しすぎたりんは、ほかの塾生から同じ塾生だと勘違いされます。
自分は教師だと説明すると「女性が教えるとは聞いてない」と大騒ぎになりますが…。
前置きレビュー
なんとか英語塾に職が決まりましたが、明治の頃、いわゆる職業婦人は、それほど多くありません。
おりんちゃんが教師ではなく、同じ熟生に間違えられたのは、無理からぬ話しのようです。
統計が始まったのは大正からなのだそうですが、職業婦人の6割は、農業などの第一次産業についているのが主でした。
OLさんのような職業につく人は少なく、記者も50人もいません。
英語塾の教師なども、かなり珍しかったのではと思われますが、そこは「はね駒」です。
実際、おりんちゃんのモデルとなった磯村春子さんは、身分の差とか女性として意識するような振る舞いはなかったみたいです。
男尊女卑が強かったころに、磯村春子さんの活躍は、しっかり勉強をして培った自信により、突出していたのではと思いますが、家に帰ってくると、繕い物をしたりする普通のお母さんだったそうです。
ちなみに磯村春子さんは、女学校での担当教科は国語と音楽でしたが、近所の子供たちに英語を教えていたそうです。
英語塾と言っても、どんな人たちが生徒だったのか興味があります。
嘉助のような新し物好きもいたのかもしれませんが、簡単に海外など行ける時代ではないですし、英語関係の書籍などもそれほどなかったと思うので、恵まれた境遇の人くらいしかいなかったのかな?
おりんちゃんの東京での仕事が始まりますが、上京したてのころは、どうだったのかわかりませんけれど、モデルとなった磯村春子さんの晩年は、当然のごとく標準語だったそうです。
感想
初仕事
やえさんが、お弁当を作っていますが、ラップなどないので竹の皮で、おにぎりを包んでいます。
シンプルなお弁当ですが、竹の皮の香りが、今となってはぜいたくに思える。
やっと弘次郎は、仕事へ行かれるくらい元気になったのですね。
相変わらずの頑固者です。
おりんちゃんも、心機一転で、東京での初仕事です。
塾に着くと、月謝のことで躊躇していた青年がいますが、埼玉の戸田から歩いて来たと言います。
戸田?
仮に、おりんちゃんが浅草で働いていたとして、
それはともかく、青年は、おりんちゃんが先生だと知って驚きます!
こんなかわいらしい人が、英語を教えてくれるとは思っていなかったのでしょうね。
青年は、自分で一つ一つの意味などは本を見て知っているけれど、続けて読んだり話したりするのは、聞いたことがないと言います。
青年の知りたい気持ちが、とても良く分かります。
おりんちゃんが英語の本を読むのを青年は静かに聞いていますが、感激したでしょうね。
他の塾生たちが部屋に入ってきますが、教えるのが女のおりんちゃんと知って、みんな不満気です。
青年の高平は「この方は先生だ」と、すかさずフォローしてくれていい子ですが、女に英語を教えてもらうなんてと、みんなの不満が爆発です!
そこへスペンサー先生が来て、おりんちゃんに、どうしたことかと英語で会話が始まります。
おりんちゃんは、自分が女であることに、塾生が不満だと説明をしますが、スペンサー先生との会話に、塾生たちは黙ってしまいます!
やったね!
小粋なおようさん
お寺の養女の小野寺ようは、今日は出かけないのか、いつもより地味な着物、部屋着なのかな?三味線をたたいていますが、芸事ができるんですね。
やえさんは、三味線の音色に惹かれて近づくと、おようさんに声をかけられ、「私、三味線弾けねーから」なんのために近づいたのでしょう???
おようさんは、本堂で三味線を弾くと、音が跳ね返ってなんだか上手になったみたいだと言いますが、本堂で弾いていたんですね!
そりゃ、親のいない時でないとできませんが、ずいぶん”バチ当たり”なことしています。
おようさんは養女とは言え、浅草で育って、そこそこ恵まれた環境にいると思うのに、勉強が好きでないのでしょうね。
6つの時から始めた芸事で、気持ちを慰めるくらいしか思いつかず「女なんてつまらないね」と、やえさんに愚痴ります。
かと思えば、弘次郎のことを男前だと褒めますが、おようさんの一言はなんだか危うい。
やえさんは、弘次郎のことを褒められ、素直に照れちゃってかわいい。
おようさんは「私、好きよおじさん」と、良く言えば人間愛に満ちているのでしょうが、やえさんは面と向かって「好き」と言われて、「あげる」とは言えません。
「おとっつあんには、私っているのですから。それにきれいな人よりもそうでない人の方が好きだから」と真面目に応えます。
おようさんは、すれていないやえさんに「おばさん、好きだわ」と言うと、やえさん面食らって「いやいや、私は男の方が」と恥じらいを隠してかわいいww
授業が始まる
塾生たちの不満がおさまり、おりんちゃんは、淡々と授業を始めることができました!
先生になる覚悟がしっかりとないと、人前で何かを教えることなんてできないですね。
それはそうと、今日6月25日は、松浪先生を演じた沢田研二さんの72回目のお誕生日です!!!
ジュリーに乾杯!!!
古希(こき)が過ぎ、77歳の喜寿(きじゅ)まで、あと少し!
「あなたは昔を思って泣いた♪時の過ぎゆくままに」
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