2020年6月27日(土)
はね駒キャスト
斉藤由貴、美保純、すまけい、川上和典、ガッツ石松、渡辺謙、笹野高史
はね駒 あらすじ ネタバレ
英語塾で働きはじめたおりんちゃんですが、ある日塾へ行くと塾長がいません。
塾長が生徒たちの前払いの授業料や教科書代を持ち逃げする計画的な詐欺でした。
もちろん、おりんちゃんの給与も払われていませんが、おりんちゃんまでもが、塾生たちや巡査から共犯者ではないかと疑われてしまいます。
自分も被害者だとはいえ、詐欺の片棒を担がされたことに怒り落ち込みます。
小野寺源造(渡辺謙)に打ち明けようとしますが大事な商談中で聞いてもらえません。
そんな中、浅草仲見世通りで、東北女学校の高木みどり(美保純)と再会します。
前置きレビュー
踏んだり蹴ったり
得意の英語が活かせる仕事につけたおりんちゃん。
塾生たちに、少しでも英語ができる楽しさを知ってもらいたい。
やえさんのモデルとなった小泉カツさんは、娘さんがまわりから批判されてもミッションスクールへ入学し、キリスト教を信仰することを誇りに思っていました。
そして娘の英語を聞きかじり、扉のことを”ドアー”毛布は”ケット”と、日常に取り入れていたそうですが、少しでも広い世界を知ることは、楽しいことだと思います。
ともかくおりんちゃんは、新しい職場で頑張ろうと思っている矢先、塾へ行くと、そこはもぬけの殻でした。
きつねにつままれた思いですが、おりんちゃんは詐欺にあってしまいます。
しかも生徒たちからは、おりんちゃんもグルなのではと疑われてしまい、人を見る目のなさと、人からの信頼がないことに、これは落ち込みます。
高木みどりと再会
そんな中、東北女学校の同級生の高木みどりと再会します!
おりんちゃんが、東北女学校へ進もうと思ったきっかけを作ってくれた人です。
きっと高木みどりなら、新たな情報を持っているかもしれません。
捨てる神あれば拾う神ありではありませんが、少し明るい希望が持てそうです。
感想
おりんちゃんショック
塾長は、おりんちゃんをはじめ、生徒たちを騙し、授業料などしこたま巻き上げ、突然姿をくらましてしまいました。
おりんちゃんは、生徒たちの前で、巡査から塾長について、今までどういうことをしてきたか、どこに住んでいたのか何一つ知らないんだなと聞かれ、生徒たちは納得できず、おりんちゃんを責めます!
おりんちゃんには気の毒だけど、高額な授業料を払った生徒たちの気持ちもわからなくありません。
とは言え、生徒たちは怒りのあまり、「スペンサー博士の女だ」とか、みんな言いたい放題です。
高村くんは、おりんちゃんが責められるのに耐えきれずかばうと、今度は高村くんの女か?とからかわれ、高村くん、爆発!!!!
巡査は、笑うのをこらえておりんちゃんにスペンサー博士のラシャメンか?と聞く始末。
ゲスな巡査ですね。
まじめに英語を勉強してきたおりんちゃんが、ラシャメン呼ばわりされて、ふざけるな!!!
羅紗緬(らしゃめん)は、羊からとれる繊維で作った織物ですが、日本では、なぜか外国人を相手にしていた遊女、または外国人の妾となった女性のことを指します。
おりんちゃんはブチ切れて「おまわりさんに言いつけるから!」と巡査を前に、笑っちゃいますww
一人部屋で取り残され、河合の言ったことを思い出すおりんちゃんは「私バカだった」とつぶやき涙します。
セロ弾きのゴーシュのような音色が、しんみりとさせます。
そこへ高村くんが心配してきますが、高村くんに「先生」と言われ、「先生と言うのはやめて!」プライドが傷つきました。
当然、高村くんも河合に「大事な金も夢も取り上げられ」と怒っていますが、15歳の身には、大きすぎます。
高村くんは「あいつらを捕まえてやる!東京に負けない!」と言うと、おりんちゃんにさよならを言って立ち去りますが、悲しい別れになってしまった、、、、
本当なら、おりんちゃんを師と仰いで英語を身に着け、自分に満足できるような人生を歩めたかもしれないのに悔しいです。
厳しい現実
おりんちゃんは、ぼうぜんと歩いて、源造の店に行きます。
源造の顔を見て、ほっとしますが、源造に「大事な話をしている。相馬とは違うんだ」と言われてしまいます。
花園のような女学校で、守られてきたおりんちゃんは、良くも悪くも世間知らずに写ってしまいます。
おりんちゃんには、厳しい現実です。
高木みどりと再会!
また一人、おりんちゃんがぼうぜんと歩いていると、高木みどりと再会します!
みどりちゃん、グリーンのコーディネートのいで立ちで、きれいなお姉さんになりました!
みどりちゃん、おりんちゃんと、こんなところで会えてと、自分のほっぺをつねってかわいいww
みどりちゃんは、樋口一葉のような小説家になろうと思ったが、”目のあるような人間がいなくって”
敏腕プロデューサーがいないってことですね。
そういう人に目をつけられるのも運と才能のうちだと思うのだが。
みどりちゃんは、おりんちゃんから、どんな男に詐欺にあったのか、一緒に人力車に乗って現場検証です!
東京や横浜に、こういう英語塾がたくさん出来ているが、あやしいものもあり、2~3日だけ外国人の教師を引っ張ってきてと、東京日報で新聞記者をやっているだけあって、背景を良くわかっています。
嘉助より、よっぽど力になってくれそうですが、みどりちゃんは、おりんちゃんが詐欺にあったことを親身に聞いてくれるのかと思いきや、新聞のネタにするのです!
おりんちゃん「生き馬の目を抜く」とは、このことかと思ったのかビックリ!
おりんちゃんは、みどりちゃんに「私、東京で生きていけるか?」と真面目に聞きます。
みどりちゃんの抜け目のなさを間近にして、すっかり自信をなくしたのだと思います。
みどりちゃんは「東京は怖い町よ。でもきっとこの町が好きになるわ。この町は走っているの。はね駒のおりんさんにはピッタリだわ」
こんな人が味方にいるのだから、細川俊之さんじゃないけれど元気出して!
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