2020年7月7日(火)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、小林稔侍、杉山彩子、山田昌、江見俊太郎、渡辺謙
はね駒 あらすじ ネタバレ
りん(斉藤由貴)は戸惑っていました。小野寺源造(渡辺謙)の母いち(山田昌)がいきなり名古屋から上京し、連れてきた親戚の娘のすみ(杉山綾子)を、源造と結婚させたいと言いだしたからです。
りんは、せっかくの憧れの新しい家なのに、気になって眠れません。やえさん(樹木希林)も心配して弘次郎(小林稔侍)に相談します。
いちは源造に、親の知らない相手との自由結婚は許さないと言いだしますが。
前置きレビュー
橘家の人たちは、何かにつけ良くしてくれる源造のことを、彌七の仕事の相棒というだけでなく、人として気に入っていると思います。
表には出さないけれど、おりんちゃんと添い遂げてくれたらと思っていたとしても不思議ではありません。
ところが、そんなところへ源造の両親が名古屋から、嫁にしたいという娘を連れてやって来ます!
自由恋愛の結婚が珍しい頃なので、源造の親としては、気心の知れた親戚の娘を源造の嫁にと考えていました。
正月三が日は、一年が良い年になるように、笑って過ごしたいのに、これには、おりんちゃんだけでなく、橘家の人たちは新年早々驚くでしょう。
おりんちゃんは、やっと新しい家に引っ越せて、新しい年を迎え、源造と添い遂げる日を待ちわびていたと思うのに、源造の母を見て、現実を見たんじゃないかな。
源造の母は、おりんちゃんのことなど、まったく眼中にないだろうから、落ち込みそうです。
それにしてもおりんちゃんの母は樹木希林さん
源造の母は山田昌さん
すごいキャスティング
すみ役杉山彩子さん
親戚の娘の”すみ”を演じるのは、杉山彩子さんです。
杉山綾子(杉山亜矢子、杉山彩子)
生年月日:1965年12月6日(54歳)
出身地:静岡県御殿場市
無名塾を経てデビューします。杉山亜矢子で、エーザイの「サクロン」のCMに出演して脚光を浴びます。
ドラマ「あすなろ白書」「八丁堀の七人」映画「ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃」などに出演。
現在は演劇ユニット「SUPER COMPLEX」での舞台女優を主として活躍しています。
感想
励ますやえさん
突然現れた源造の両親は、源造に早く身を固めて欲しいと言った言葉に、おりんちゃんは不安な気持ちでいますが、やえさんは、確信めいたものがあるのか、おりんちゃんに「今年はお前にとっていい年になるから、何も心配することはない」と励まします。
余計なことを考えてダメにしてしまうのではなく、不安なことがあったとしても、淡々としている方がうまくいくことをやえさんはわかっています。
「明るいいー気持ちで、お元日を迎えなきゃ。1年の計は元旦にあり。笑ってお正月を過ごそうな」
樹木希林さんの心のこもったセリフが、深くしみます。
そこへ「すみさん」が現れますが、昔風の透明感のあるきれいな人で、ヤキモキしそうですが、おりんちゃんは愛想良くして偉い!
ふしだらなこと
源造の両親は、離れて暮らす息子に早く身を固めて欲しいと話をしますが、源造は、どうしておりんちゃんとのことを話さないのか不思議です。
源造の父に「誰か他に好きな女子はいるのか?」と聞くと源造の母は「自分で勝手に決めた女と結婚だなんて、そんなふしだらなことは許さない。自由結婚なんて、とんでもない」
あーあ、こんな風に先に言われてしまったら、おりんちゃんとこのこと、増々言いにくくするでしょうよ。
立場がない
やえさんは弘次郎に源造の母は、連れてきた娘を子供の頃から可愛がっているので、やっぱりそういう子と一緒になるのが、一番いんだよね?と聞きますが、おりんちゃんには源造と一緒になれるから心配するなと言ったのではないの?
弘次郎としても、おみっちゃんが亡くなって、自分のこれまでの生き方を悔い改め、おりんちゃんと源造の将来を見据えて東京に出てきたはずなのに、とんだ横やりを入れられ、面白くありません。
東京へ出てきたばかりで、その日の生活がやっとの状態では、強く言えるようなものも何もなく、現実の厳しさを見る羽目になってしまった。
障子ごし
おりんちゃんは、表向きは元気にしていますが、目の前に同年代のきれいな女の人がいて、源造の母が、気に入っているのはわかるし、不安に思ってもしょうがないと思います。
源造は、「すみさん」のこともあってか、ことを大きくして傷つけないように考えているのかもしれませんが、厄介な展開になってしまいました。
源造は、障子ごしにおりんちゃんに「何がおこっても俺は変わらないからな。絶対大丈夫だからな」と、本音を話します。
障子ごしのロミオとジュリエットです。
おりんちゃんの真剣に源造の気持ちを受け留めようとしている表情がなんとも言えません。
源造は立ち去ろうとしますが、障子に指でツンツンとたたいて、障子に手を当てて愛情を感じようとしています。
今できる、せめてものの愛情表現が初々しい。
初詣
これからの橘家が明るく良い波に乗れるようにと、弘次郎が初詣に行こうとしていると、源造と源造の父も現れ、一緒に初詣に行くことになりました。
女の人はお雑煮を作って待っていて、初詣は男の人の役目のようなものだったのかな?
すると源造の母が、すみさんも一緒に連れて行くようにと言ってきました!
弘次郎にとっては、気の重い初詣です。
やえさんの「おとっつあん、頼みやしたぞい!」
その言葉で、気持ち軽くさせられました!
マイペースな源造の母は「お似合いだ」と、ご満悦ですが、先のことを思うと気が重いです。
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