2020年7月14日(火)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、渡辺謙、小林稔侍、ガッツ石松、丹阿弥谷津子、江見俊太郎、山田昌、山内明
はね駒 あらすじ ネタバレ
小野寺りん(斉藤由貴)と源造(渡辺謙)の新婚生活初日の夜に、源造の母いち(山田昌)が突然やってきて泊ると言いだします。
いちは何時ごろ起きるのか、おかずは何が好みなのか、りんは心配でなりません。
懸命に頑張るりんでしたが、いろいろと失敗し、源造の昼食用の弁当まで作り忘れてしまいます。
いちはりんと一緒に、源造の店に弁当を届けに行くと言いだすのですが。
前置きレビュー
源造の両親と同居するわけではないので、姑問題は、とりあえずないだろうと思っていました。
しかし、この源造の母は、おとなしく引っ込んでいるような人ではありません。
新婚生活初日の夜、源造の母は泊まると言ってくるなんて、図々しいったらありゃしないと思いますが、源造の両親にしてみれば、源造は、嫁の親と同居しているようなものです。
当時としては、婿養子ならともかく嫁の親と同居するなんてありえなかったと思うので、源造の母にしてみたら、そんなひどいことをしていると思っていないでしょう。
というか、嫁に気遣うなんてことは考えないみたいです。
それならそれで、ここは開き直って、源造の母に色々教われば良いのに、おりんちゃんは、不器用なので一人であれやこれと考えてしまうようです。
確かに、こういう源造の母のような人は、常に上機嫌にさせていれば、それで良いのでしょうけれど、慣れるまでが大変かも。
そうそう慣れるまでの辛坊です。
険しい山登りをするようなものですが、こういうばあさんはですね「お母さま、こんな風に作ってみましたが、どうでしょうか?」と下手に出て、かわいく思われるようにするのがポイント!
とは言え、この暑苦しい源造の母と、一生つきあわないのかと思うとため息が出てきそうです。
感想
焦げ飯
おりんちゃんは、源造の母がいきなり泊まることになって、食事はどうしたら良いかと眠れません。
そんなことは知らない源造は、「こっちおいで」ってキャッ!
タイマーや炊飯器のない時代、ご飯を炊くのは真剣勝負ですが、おりんちゃんは、女学校でまかないの手伝いをしていたはずなのに、ご飯焦したの?
おりんちゃんは「夕べ、あんまり眠っていなかったから」と言うと、やえさんは「そんなこと大きな声で言うでない。はしたないこと」
するとおりんちゃんは、キョトンとした表情を見せますが、やえさんが、いらぬ勘違いをしておかしいwww
おりんちゃんの炊いた焦げたご飯を見て、弘次郎は「焦げ飯ばかりでないか」と文句を言いますが、あんこがのっているのかと思うくらい、ひどいご飯です。
それなのにばあさまや徳右衛門は、おりんちゃんたちのことを思って、「たまにはあごの鍛錬になってよろしい」と、なんてやさしいの!
別の部屋で、おりんちゃんと源造と源造の母の3人で朝食です。
重苦しい感じですが、源造の母が「このご飯は、おみゃーさんが炊きなさったの?」と聞くと、間髪入れず、源造が「うまい!」と褒めます。
そりゃー源造にしたら、何だっておいしいだろう。
源造は、朝ご飯をどうして別々にしたのかと聞き、せめてふすまくらい開けようと言うと、源造の母が「閉めておきなさい。そこを開けたら、あちらさんがお焦げを食べているのが、見えてしまう」
えっ~~~~このおばあん、口は悪くても、根が良い人だったの???
管理人、源造の母のこと、好きかも!
とは言え、初めが肝心だからと、源造の呼び方から、お味噌汁の量のことなど細かい人です。
お味噌汁の量は、年寄りには、これでは多い。食べきれずに残すようなことがあっては、物もお金も無駄になる。
管理人には耳が痛い、、、、
さらに「旦那さまが稼いだお金を大事に、無駄にしないようにしていくのが女房の役目なんだ。積もり積もって3年経って富士の山」
ごもっともでございます。
おりんちゃんはともかく、イヤでも小言が耳に入ってくる橘家の人たちは、しんみりとご飯を食べることになってしまい、おかしいwww
お通夜のような朝食で、おりんちゃんが突然、お弁当を作るのを忘れたと大声をあげ謝ると、やえさん、冷や汗をかいて手ぬぐいで拭くところがコミカルで良い味だしてる!
お見送り
源造と弘次郎が、仕事に出かけようとすると、源造の母、その隣におりんちゃん、後ろにはやえさんがひかえ、お見送りです。
おりんちゃんは元気いっぱいに「いってらっしゃい!」と言うと、源造の母は「それは、ぞんざいでないかね」とダメだし。
おりんちゃんとやえさんは丁寧に「いってらっしゃい」と頭を下げると、源造の母は手本のように「早うおかえりやす」と、優雅なところを見せつけられちゃいましたよ!
源造の店
源造の店に、お弁当を届けにおりんちゃんと源造の母が一緒に来ましたが、おりんちゃんは、台所でお掃除。
源造の母は、「台所を汚くしているようでは、らちかんよ」と言います。
「らちかんよ(だちかんよ)」って、この言葉、昔CMで使われていたような、懐かしい!
そうそう、これこれ「野菜をとらなきゃだちかんよ!」
感謝するやえさん
ばあさまに「私みたいな至らない嫁を叱りもせずに、お母さんずいぶん我慢なさいました」と話しかけます。
源造の母を見て、やえさんは、つくづく自分は、なんて恵まれているのかと思ったのでしょうね。
ばあさまは、やえさんというお嫁さんを、最初から人として尊重していたのでしょうが、ばあさまのような人ばかりではないと思うので、確かにやえさんはラッキーだったかもしれません。
お互いを気遣えるような、こんな嫁と姑のような関係はそうないのでしょうが、人生の宝の一つとなり、やえさんもばあさまも幸せ者です。
ばあさまは、おりんちゃんが嫁いだことで気持ちが落ち着いたのか、ボケが良くなったみたいで良かった。
おりんちゃんは大丈夫だからと、やえさんを励ますと、やえさん、涙をごまかそうとしたのか、くしゃみをして陽気な人!
おっちょこちょいなおりんちゃん
おりんちゃんは、源造の母がいることで、気を使って疲れたのか、源造たちが話をしているそばで、のん気に寝ていますが、その表情が、どこかとぼけていて笑っちゃいます。
完璧にこなそうと思っているのかもしれないけれど、何かやろうとするとズッコケるようなことをして、源造の母は呆れると、そのたびに、彌七が謝っておかしいwww
吉原
おりんちゃんと源造の母が家に戻ってくると、源造の父がいます。
源造の母は、吉原へ行ったことに呆れていると、弘次郎は「男として当然の」とかばいますが、弘次郎は、どちらかと言えば、誘われれば行くかもしれないけれど、自分からは女遊びには行かないんじゃないかな?
すると徳右衛門が、夫婦喧嘩を見たくないからなのか「吉原というところは、どんなところで?」と聞いて、お茶目でかわいいww
源造の父は、吉原は太夫の格から本部屋の造りからと、事細かく説明をはじめておかしいwww
源造の母は、ふざけんなと言わんばかりに、別の部屋へ源造の父を連れて行きます!
お嫁さんになったばかりの初々しいおりんちゃんには、とんだ試練になってしまいました!
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