2020年7月22日(水)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、渡辺謙、小林稔侍、樋田慶子、深水三章、丹阿弥谷津子、山内明
はね駒 あらすじ ネタバレ
りん(斉藤由貴)が二階の空いている部屋を使い、下宿屋を始めたいと言いだし、家族会議が開かれました。
源造(渡辺謙)が暑さと疲労で倒れたことがきっかけです。
弘次郎(小林稔侍)は、妻の仕事がおろそかにならないか心配し、決めるのは主人の源造だと主張します。
源造は、弘次郎の意見を聞きたいと話します。
下宿屋には賛成で、弘次郎に管理責任者を頼みたいというのです。
その方が、りんもやえ(樹木希林)も安心して下宿人の世話ができるというのですが…。
前置きレビュー
源造が倒れたことがきっかけとなり、何かしなければと思ったおりんちゃんですが、じっと専業主婦でおさまっているのが嫌なのかもしれません。
できることがあったら、自ら動いてやり遂げるのが、はね駒のおりんちゃんです。
ちょうど2階の部屋が空いているので、そこを下宿屋として開業すれば良いと、橘家の人たちに提案します。
橘家の人たちは、良い人達ですが、価値感が若干古いところがあります。
お嫁にいったのだから、おとなしく源造の世話をすれば良いと考えていたようなので、おりんちゃんの提案は意外なことのようです。
腰の悪い弘次郎のことを考えても、無理をして体を使う仕事よりも、下宿屋で管理をしている方が良いと思いますが、弘次郎は筋を通す人なので、この家の主人の源造に決めてもらうことだと言います。
ちなみに、下宿屋の場所は本郷にあり、帝国大学の近くという設定です。
似たような下宿屋さんが多いのではと思いますが、条件さえ合えば、すぐに下宿する人が決まるかもしれません。
ドラマのセットは、当時のしもた屋を参考に1階と2階が別々に平屋で組まれています。
もちろんドラマなので、住みやすさよりも、撮影のしやすさで作られていますが、家具や小物類はみな本物を使っています。
若社長が訪ねてきた時、源造が「かっぽれ」を踊った洋間ですけれど、ゴージャスな雰囲気が出ていたと思いますが、当時の洋風の家具は全て輸入品でした。
和と洋の雰囲気がガラッと変わっているところも見どころかもしれません。
感想
素人下宿
おりんちゃんは、源造が倒れたことをきっかけに素人下宿をはじめることを提案します。
下宿屋に素人も玄人もあるとは知りませんでした。
おりんちゃんは、家族を前にして、4つの提案をします。
一、空き部屋ノ活用
一、好適地
一、女手ノ活用
一、不時ノ備
弘次郎は「男の働いた金の中から、余分の蓄えを作るように心がけるのが女の努めではないか。余分な仕事のために、お前の仕事がなおざりになるようでは源造さんに申し訳がない」と律儀に頭を下げますが、それでうまく回っていたのですよね。
「はね駒」のおりんちゃんは、ちゃんとやるべきことをやって仕事をすると言いますが、おりんちゃんだから言えるのかも。
炊飯器もなければ、掃除機もない。ましてや洗濯機もない時代、朝から薪を燃やしてご飯を炊き、洗濯はみんな手洗いです。
井戸水を汲んで、寝間着に腰巻、ふんどし・・・・
源造カッコいい!
弘次郎は、この家は源造さんのものなのだから「さかしらなことを言うのはまかりない」と厳しいです。
徳右衛門も、女房は何を成すにも亭主が第一と、おりんちゃんの提案に苦い表情です。
やえさんは親のしつけが悪くてと、源造に謝ると、源造は「私の妻にケチをつけないでください!」
へっ?素敵なことを言います!
弘次郎は、源造を立てて、下宿屋をやるの決めるのは源造だと言うと、源造はやえさんやおりんちゃんが、下宿屋を手伝うなら賛成だと言いますが、紳士的でカッコいい!
弘次郎にお鉢が
下宿屋をはじめると言い出したおりんちゃんに、女が生意気なことを言うでないとばかりに淡々としていた弘次郎に、源造が管理責任者になって欲しいと頼みますが、源造は、源造で、弘次郎の立場を考え、引き立てて役割を与えようとしたのですね。
うまいな~
弘次郎は、とんだお鉢が回って来てしまったと言った表情がおかしいwww
意外にも潔く「私がそれに相応しいかどうかわからないが、よろしい!お引き受けいたしやしょう!」と返事をするじゃないですか!
おぉ~~~
貼り紙
徳右衛門は、貼り紙を書き、おりんちゃんとやえさんは、他人の家の塀に貼り紙を貼ります。
やえさんは「故郷の空」を歌ってご機嫌なのか、目立とうとしているのか、そこへ学生さんが、やって来てチャンスと思いきや、学生さんはやえさんを見て、なぜか逃げます!
やえさんの満面の笑みがおかしいw
野蛮人
弘次郎が貼り紙を貼っていると、近所の帝大の先生と、その母が、下宿屋を始めると聞いて、先生は「学生はうるさいです。一人でいる時はいいが、友人が集まるとうるさくなる。少しでも酒が入ると、わかりもしない文学論や教師の悪口。野蛮人になり果てます」
「野蛮人」と、神経質そうな先生の口から聞いた弘次郎には、インパクトのある言葉だったんじゃないかな。
弘次郎は、この親子に呆れて「自分の息子を先生呼ばわりして、なんだ!?あの親子は少し変ではないか?」
この竹を割ったような弘次郎の物言いが良い!
やえさんは「若い学生が集まってひっそりしているのも気持ち悪い」とは、笑っちゃった!
弘次郎は、隣の親子にクレームされないような学生を入れようと考えますが、隣の親子、確かにメンドクサイ。
面談
おりんちゃんは、応募してくれる人を家の前で、今か今かと待っています。
すると一人の学生がやって来て、下宿先と言ったら、おばあさんが出てきそうなイメージですが、若いおりんちゃんを見て、好意的に話を交わします。
おりんちゃんは、うれしさ一杯で洋間に通すと、そこには仏頂面した弘次郎と徳右衛門!
学生は急に顔が引きつりますが、お愛想よくしますが、話しが違うとばかりに落ち着かない学生に徳右衛門が「キョトキョトせずに、まっすぐこちらを見られい!」
怖い!けどおかしいwww
学生さん、今にも逃げ出しそう。。。
弘次郎は「氏名、生年月日、本籍、父母の存否、所属する学校名を伺おう」
下宿の応募なのに、この威圧感!
「私の言うことを、ちゃんと心して耳に入れてくれるようでなくては困る。2度も言わなくてはわからないような学生は野蛮人になりやすい」
こっちから、御免だ!
「あれじゃあね」と、細川さんも呆れ。
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