2020年7月29日(水)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、渡辺謙、伊藤榮子、山本郁子、斉藤暁、小林稔侍、山内明
はね駒 あらすじ ネタバレ
りん(斉藤由貴)は、源造(渡辺謙)たちが寝た後夜更けまで資料の翻訳に取り組んでいました。
翌朝、りんは、翻訳を続けたいと源造に頼むが断られてしまいます。
しかしその夜も勝手に資料を持ち出し翻訳するりん。源造はそれを見つけ、あまりのりんのやる気に、翻訳を続けることを認めます。
感激のあまり飛び跳ねるりん。そして源造と話し合い、りんが決めた次の一手は?
前置きレビュー
下宿屋のおばさんよりも、おりんちゃんには英語に携わっている方が性にあっているのだと思います。
とは言っても、時は明治時代。
源造は、ちょっとした合間に仕事を手伝ってくれるくらいだと思っていたと思いますが、おりんちゃんは夜更けまで没頭するほど熱中しています。
しかも妊婦さんです。
お腹のややこのこともあるので、もう少し大らかに過ごして欲しいと源造が考えたとしても不思議ではありません。
しかしおりんちゃんは、中途半端なことはしたくないのでしょうが、ちゃんと完成形を見るまでは続けたいと思うのは当然です。
源造は、おりんちゃんの一途な性格をわかっていると思うので、おりんちゃんのやる気に翻訳を続けることを認めます。
細かい話しになりますが、モデルとなった磯村春子さんは、夫の仕事の資料の翻訳をはじめるうちに、語学にみがきをかけようと、創立されたばかりの日本女子大学校に入学し、在学中に身ごもったそうです。
実際、春子さんの夫の磯村源透さんは、勉学に対して理解があったようですが、当時としては女が学問など生意気と言われていた時代で、珍しいことだったようです。
西洋の物をいち早く取り入れたり、西洋館に住んでいたりと、源透さんは進歩的だったのかもしれません。
津田むめは津田梅子?
ドラマでは、おりんちゃんは英語を再び学ぼうと、明華英学塾へ行き、そこで女子英語教育の先駆者である津田むめ(伊藤榮子)と出会います。
実話では、最初は創立されたばかりの日本女子大学校に入学し、在学中におめでたとなりますが、そのまま通学。
津田梅子に師事し女子英学塾(津田塾大学)にも在籍していたので、ドラマでの津田むめは、津田梅子だと思われます。
ちなみに津田梅子は1864年12月31日生まれ、磯村春子さんは1877年(明治10年)3月16日生まれなので、13歳年下になります。
感想
やえさんのナイスな会話
やえさんに「その鍋おろして」と言われ、おりんちゃんが「OK!」と言うと、やえさんは「桶じゃない鍋だよ!」
やえさんの素でボケているところが最高!
めげないおりんちゃん
源造が仕事へ出かけようとすると、おりんちゃんは、資料を置いていって欲しいと頼みますが、源造は、きっぱりと拒絶します。
源造は、身重のおりんちゃんのためにも、ここは鬼となったのかもしれません。
孟母三遷の教え
徳右衛門は、近所の子供たち相手に論語を教え、すっかり寺子屋の先生ですが、子供たちも徳右衛門も楽しそう。
自然と子供たちが集まって、徳右衛門は幸せです。
弘次郎は、徳右衛門の論語を聞いて、なまっているのではとやえさんと話しますが、やえさんは、どうやって言うのかと弘次郎に聞くと、「しっのたまわぐぅ」
弘次郎もなまっているけどww
おりんちゃん勝った!
おりんちゃんは、ふと新聞で「明華英学塾」の広告が目に留まります。
思いが諦められない時、引き寄せるような、言葉を見つけてしまうのでしょうね。
おりんちゃんは、英語と関わることがやめられず、また一人机に向かっていると、源造がやって来ます!
源造は、つくづくおりんちゃんに呆れたようですが、大人な源造は、静かにおりんちゃんの気持ちに耳を傾けてくれます。
源造は呆れつつも、おりんちゃんに英語を続けることを許してくれます。
周りの人の理解は大切ですが、おりんちゃんは行動をすることで、ついに勝ち得た!
英語塾へ
おりんちゃんが、また学校へ行って英語を勉強したいと言うと、弘次郎は「また今から学校へ行くなんて、何語っているんだ!!」
うわっ~昔のお父さん!
ところが源造は、夜中にコソコソやるよりも、無理のない形で勉強させた方が良いから許してやったと話しますが、源造は、おりんちゃんに対して本当に理解があります。
「昼間の2時間くらいならという条件つきで」
渡辺謙さんに伊達政宗を見る!
おりんちゃんは、自分が働いた詐欺英語塾ではなく、華山りょう子さんという人のいる英語塾へ行くと、歯切れよく説明します。
やえさんは「今何を一番大事にしないといけないかわかるか?」と真面目に聞きます。
源造は、おりんちゃんがこの2~3日、イキイキしているのは英語のせいだからとかばうと、おりんちゃんは英語を勉強していると、お腹の中で、ポンポンとけるから、励ましてくれていると嬉しそうに話します。
おりんちゃんの話しは最もなのかもしれませんが、やえさんにしたら、ちょっとばかし調子づいて自分の都合の良いようにしか思えません。
やえさんグチ
ややこがいても、好きなことをするなんて発想はやえさんにはないのです。
弘次郎は、何かあると、最後には「バカもん!」の一言で片づけてしまう人なので、源造のような理解のある人ではありません。
源造は、はね駒のおりんちゃんの手綱をしっかり引きつつ、好きなことをさせてやろうと甲斐性があります。
源造と弘次郎とのギャップに、やえさんは戸惑ったのかもしれません。
津田むめ
おりんちゃんは、華山りょう子のいる英語塾へ行き話をしていると、粉にまみれた女の人が現れますが、その人こそ、津田むめと知ったおりんちゃんの驚きの顔!
感激したでしょうね。
なぜか管理人もウルッときてしまった!
|
コメント