2020年7月31日(金)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、渡辺謙、伊藤榮子、光石研、斉藤暁、山本郁子、矢島健一、小林稔侍、山内明
はね駒 あらすじ ネタバレ
12月、妊娠8か月のりん(斉藤由貴)は、英語塾通いと家事の両立で疲れていました。
源造(渡辺謙)がせき込んでいるのも、やえさん(樹木希林)に指摘されるまで気づかないありさまです。
ある日、津田むめ(伊藤榮子)がアメリカ人客を連れて塾を訪れることになり、りんも同席できることになり、めったにない好機に喜ぶりんですが、時間が瞬く間に過ぎ帰りが遅れ、頼まれた買い物もできなくなるなど、家族に迷惑をかけてしまいます。
前置きレビュー
妊娠8か月のおりんちゃんは、英語塾通いと家事の両立・・・
う~ん、タフだなと思いますが、それでも真夏ではないので、少しは良いのかもしれませんけれど、さすがに疲れてしまった様子。
源造がせきこんでいるのも、気遣えないくらいとあっては、やえさんも黙っておれません。
給費生の時と違うのは、結婚をして家庭を持っていることですが、そこら辺の自覚が薄くなってきてしまったのかもしれません。
実話では、モデルとなった磯村春子さんは、勝気な性格だったそうなので、簡単に弱音を吐くような人ではなかったように思われます。
また、やえさんのモデルの小泉カツさんは、今でこそ珍しくありませんが、女学校を出ている娘を持っていることが自慢だったようです。
小学校を卒業したら、嫁に行くか働きに行くこと位しか選択のない時代、抜きんでた娘を持ててうれしかったのでしょうね。
そんな中、津田むめがアメリカ人客を連れて塾を訪れ、おりんちゃんも同席できることになりますが、おりんちゃんの英語力に、津田むめは一目を置いたのでしょうね。
磯村春子さんは、家では相馬弁を使っていたようですが、外では完璧な標準語を使っていたとのことなので、語学のセンスが良いというか、もともと耳が良いのかもしれません。
ところが、うれしいことばかりではないのです。
おりんちゃんには、ゆるゆるな学生生活とは縁がないようです。
感想
忘れている
おりんちゃんは英語に夢中ですが、源造が、咳をしているのに、何にも反応しませんね。
源造は、隣で薬を飲んでいる自分の体のことを心配して欲しいはずなのに、お腹の子供のことを心配しますが、おりんちゃんは、言葉だけで、どちらも気持ちがないように見えます。
それでもおりんちゃんに上っ張りをかけてやって、やさしすぎる、、、
お雑煮祭
あっという間に暮れになってしまいました。
学生の花田さんと浦野さんは、後藤さんより先に実家へ帰ることになり、正月のお雑煮の話しで盛り上がります。
浦野さんの実家の京都のお雑煮は、白みそに丸餅と頭芋、その上に鰹節をかける!
ちょっと想像つきませんが、お上品な感じがします。
花田さんの実家、博多では鯛を入れるなんて、贅沢な感じがしますが、花田さんは、自信満々で、博多の雑煮が一番うまいと言い切ると、弘次郎は、全国にある雑煮を食べてみないとわからないではないかと、頭の固いことを言います。
後藤さんは、橘家と同じ福島で、澄まし汁に大根、里芋、人参、ごぼうと具沢山!
それぞれに、特徴がありますが、やえさんが「福島のが一番うまいでねぇか?」と言うと、弘次郎「当たり前でねぇか」
おや???
花田さん、カチンときたのでは?
源造は、あずき雑煮の話を始めると、やえさんは、おりんちゃんに源造の故郷の味である、あずき雑煮の作り方を教わるようにと言いますが、ほんとうに覚える気があるのかな?
すると、ここでも源造が、あやしい咳をしだしますけど、おりんちゃん、何も気づかないの????
ちょっと信じられない。
オールラウンドウーマンじゃないでしょう?
おりんちゃんは、下宿人のたまにお土産を買ってくるとやえさんと話をしていると、やえさんは、源造の咳を心配しますが、おりんちゃんは、やっぱり気がついていません。
いくら好きなことをしていると言っても、源造のやさしさと釣り合っていない。
ただの勝手な人に見えてしまう。
お誘い
華山りょう子先生が、津田むめ先生がアメリカのお客様と一緒に来るので、おりんちゃんも一緒にどうかと誘います。
めったにないチャンスにおりんちゃんは喜びますが、華山りょう子先生に、ご都合はよろしいの?と聞かれると、おりんちゃんは、一瞬戸惑いますが、家の方は大丈夫だからと承知します。
下宿人さんのお土産、大丈夫なの?
おりんちゃんは、時間が経ってしまったことに気づきますが、津田むめ先生への気遣いばかりを優先。
わからなくはないですが、おりんちゃんは、やえさんの気遣いなど微塵もないように思う。
結局おりんちゃんは、先生たちと一緒にいて、帰りが遅くなり、しかもお土産も買えませんでした。
めったにないチャンスなのはわかるけれど、やえさんとの約束は、ほとんどしていないよね。
やえさんは、ほとほと呆れて「お腹の子を心配しないような母親なんて、生まれてくる子がかわいそうだ」
源造が、またしても咳をして部屋を出ますが、おりんちゃん突っ立ったまま。
やえさんは見下すように「主人よりもやや子よりももっと大事なモノが有るんだな」と見透かします。
おりんちゃんのこと、イヤになりそう。。。
するとおりんちゃんは、源造を心配するどころか「悪いところがあれば叱ってください」
うっ、、、甘えるんじゃない!
ちょっとブチ切れた!!
源造が咳き込むと、心配せずに背中をさすって、パフォーマンスなの?
もう少し利口なやつかと思っていたと言うけれど、上っ面だけでしょ?
おりんちゃん決心する
おりんちゃんは、津田むめ先生のところへ挨拶に行くと、津田むめ先生は、おりんちゃんの腰が冷えないようにと、お手製の座布団をプレゼントしてくれました。
おりんちゃんは、津田むめ先生の口から、「死ぬ前に後悔することがあるとすれば、子供を産まなかったということだ」という言葉を聞いて、自分にとって何が、今大切なことなのか思い知らされたのでしょうね。
おりんちゃんは、英語塾をやめると言いますが、やえさんよりも源造よりも、憧れの人の話が、おりんちゃんには、一番効いたみたい。
源造は、しっかりしているとは言え、振り回されているように思えるけれど、「鳴くまで待とう時鳥」な人なのかもしれません。
なんだか釈然としないのだが、ふとカトリーヌドヌーブの映画「昼顔」を思い出した。
貞淑な妻が、娼婦に身を落とすのだけど、そこから抜けた話しの方が、管理人的にホッとした。
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