2020年9月2日(水)
はね駒キャスト
斉藤由貴、樹木希林、小林稔侍、美保純、渡辺謙、地井武男、山内明
はね駒 あらすじ ネタバレ
早朝、新聞社の電話が鳴ります。
りん(斉藤由貴)の兄の嘉助の死の真偽を調べるため、編集長の津村(地井武男)は、旅順特派員に確認させていたのです。
やはり嘉助は亡くなっていました。
新聞社を訪れた源造(渡辺謙)の胸に飛び込み、泣き崩れるりん。
2人は当分、嘉助の死を家族には伝えないことにしました。
まだ受け入れきれないと考えたからです。
りんは帰宅し「生きている証拠は無いが、死んだという証拠も無かった」と告げると・・・
参考:Yahoo!テレビ
前置きレビュー
嘉助の死を受け留められないやえさんは、一心に家事をこなしています。
目の前のことをひたすら、懸命にこなすことで、気持ちを落ち着かすのでしょう。
おりんちゃんは、全力を尽くしてくれる編集長と、嘉助の安否の知らせを待ちますが、助かっていて欲しいと願わずにいられません。
しかし現実がやって来ます。
今度こそは、嘉助の仕事がうまくいき、みどりちゃんと残された子供と一緒に、幸せな人生を歩んで欲しいとおりんちゃんは願っていたと思います。
それが叶わないとわかりますが、気持ちの整理が必要だと思います。
源造と、嘉助の死を家族に伝えないことを約束します。
みどりちゃんは生まれたばかりの大吉くんと二人で生きていかないといけないのです。
これまで、みどりちゃんは、新聞記者、権妻、料理屋の女将と変幻自在のように生きてきましたが、シングルマザーになることは想定外だったことでしょう。
嘉助は、元気で帰ってくるものと信じていたでしょうから、この痛手は大きい。
徳右衛門は、戦で亡くなる人の死について覚悟が出来ているので、それを弘次郎には諭しますが、やえさんとみどりちゃんには、黙って見守っていくしかないと悟ったのかもしれません。
後藤さんの挙式が近づき、弘次郎たちに式に出て欲しいと頼みますが、後藤さんには嘉助が亡くなったことは伝えていないようです。
これから幸せの門出を迎える後藤さんには、あえて伝えていないのかもしれません。
散々お世話になった弘次郎とやえさんに挙式に出て欲しいでしょうに、タイミングが悪かった。
おりんちゃんと源造は、何とかやえさんに元気になってもらおうとします。
すると、やえさんは、やっと嘉助のことを受け入れたのですが、、、、
感想
やえさんぞうきんをかける
おりんちゃんは、嘉助の生存の知らせを待っていますが、もうろうとしてます。
弘次郎は、腹をくくっているのか、一人毅然とてしてさすがです。
やえさんは、不安な気持ちを払しょくするかのように、ぞうきんがけをしていました!
それも、力強く懸命に拭いていますが、管理人だったら、とてもじゃないけれど不安感に押しつぶされそうな気持ちになって、これほど力強くぞうきんがけなど出来ないだろうな。
しかも暗い中、ぞうきんをかける時間じゃないのに、無心にひたすら、祈るような気持ちなのでしょうね。
元サムライの娘
夜中の2時を過ぎ、源造も眠らずに知らせを待っていますが、本当に良い人。
明け方近くになりますが、おりんちゃんの憔悴した表情がとってもリアル。
そこへ知らせが入りますが、おりんちゃんは残酷な現実にフタをするかのように「聞かせないでください。ありがとうございました」と頭を下げて礼をします。
感情をあらわにせず、こういうところは元サムライの娘らしいですが、源造が迎えに来ると、源造の胸に飛び込み、我慢していた涙を声をあげて泣き、つらさが伝わって来て、こちらも涙。。。
じいさまはわかっている
おりんちゃんは、やえさんとみどりちゃのことを考えると、とても嘉助が亡くなったことなど話せません。
明治になり、異国との交流も盛んになりましたが、異国の地で肉親を亡くすなど、受け入れがたい話しだと思います。
おりんちゃんと源造は、軍人ではないので、証拠があるわけでないからと話しますが、二人の思いやりが伝わってきます。
やえさんとみどりちゃんは、やっぱり生きているのよと、現実を直視できない二人が切ないですが、じいさまは、そんな二人の様子をジッと黙って見ています。
「生ある者は必ず滅し、出会った者は必ず別れる」生きる覚悟が、徳右衛門は違う。
シビアな話なのに、斉藤由貴ちゃんの瞳がキラキラして、ヒロインとしての印象をちゃんと残しています。
やえさん気づいたか
後藤さんは結婚式に、弘次郎とやえさんに、ぜひ来てくださいとお願いをしますが、弘次郎も徳右衛門も遠慮すべきだと断ります。
後藤さんには、事情を説明していないのか、酷な話になってしまいました。
やえさんは、素直にお嫁さんを見たいと言いますが、弘次郎は、現実を諭すように叱ると、やえさんは、気づかされたかのように、意気消沈。
やえさんにも酷なことになってしまいました。
やえさんは、仏壇の前でうなだれていますが、やっと現実を直視したのかもしれません。
やえさんが
おりんちゃんも源造も、弘次郎も、やえさんのことを心配してか、早く帰ってきます。
おりんちゃんは吉野の羊羹、源造は菓子折りに入ったシュークリームを手土産です。
やえさんは、手土産を手に、「先に嘉助に供えてやっていいかい」
あーーーやえさんの口から・・・
やえさんは、やっと現実を見ることが出来、菓子を手に仏間へ入ると・・・
泣ける、、、、
やえさん、死なないで、、、
BGMが、80年代だ・・・
引用元:
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